梅雨による大雨、七夕前後はいつも大雨の浜松市です。九州地方や岐阜、長野などでも被害が出ており、お見舞い申し上げます。静岡県でも山間部、河川周辺の地域での安全が心配されております。
さて、教職というと、関係ないように見えますが、自然災害も重要なポイントです。学校は地域の避難地になっていることがありますので、災害時、どのようになるのかという点について、今回は触れていきましょう。
学校では年5回くらい避難訓練が義務付けられています。まあ、毎回逃げる練習でなくても良い羅しく、防災計画の確認、緊急時の連絡物確認、集合の仕方、避難経路の確認、点呼から保護者への引き渡しなど、いろいろな準備や練習を含めての防災訓練です。また、非常食や備蓄グッズの点検や賞味期限の前に交換する目的も含めて、倉庫からの配布などの練習も行っています。
ただ、いくつか問題というか、これは僕自身が心配していることなのですが、自宅にいる時や通勤中の災害時についての行動がいまいちよくわからないのです。昔は「最寄りの学校に行き、指示を受ける」というマニュアルがあったような気がするのですが、この当時は県の教育委員会としてで、現在のように静岡市、浜松市は政令指定都市ということで、市の教育委員会としての動きになります。いずれ書きたいと思いますが、市と県では対応やルールが違います。
また、市の職員が必ず市内に住んでいるわけではないので、ここが難しい。県境の市であれば、県外在住の可能性も十分あります。また、車で1時間以上の場合、いくつかの市町村を跨ぐ職員も多いでしょう。
災害時、直ちに出勤して防災体制を整える・・・のはわかるのですが、直ちに出勤できないですね。管理職、とりわけ教頭先生など、一番に学校にこなくてはいけない立場の人が、意外に遠方から勤務されていることが多いです。あまりに遠いので、近くにアパートを借りている職員もいます。昔は学校の向かいの、文房具からお菓子、タバコなど何でも売っているお店のオバちゃんが学校の鍵を預かってくれていて、修学旅行だの、早朝の出発や深夜の到着に協力してくれた良い時代もありましたが、今は警備保障のシールが貼られている通り、警備会社に委託しています。もちろん、学校に警備員さんがいるわけではないので、何かあれば駆けつける、テレビで見る「ア○ソック」や「○コム」が警備しています。
やはり問題は災害時で、責任ある立場、管理職が誰もおらず、嘱託の用務員(地域によっては校務員)さんや、たまたま早く来ていた、どうしていいかわからない一般職員でオタオタするのではないかと・・・実は、僕も今の学校の備蓄食料の場所とか知りません。
また、うちの学校は避難場所になっていないのですが、では、地域の人が駆け込んできたときに、「あー、うちは避難地じゃないんで、もっと遠くの○○小学校まで行ってください」と、非常時に言えるでしょうか?実際に、以前の勤務校で、大雨で川の水位がギリギリの時に、近くの住民がちょっと学校の4階に避難させてほしいときた時に、避難勧告が出ていないし、ここは避難施設ではないという対応をして「そんなこと言ってる場合か?」とトラブルになったことがありました。
マニュアル通りにやらないと問題になるのですが、マニュアルにないことはやってはいけないとなると、これはこれで問題になります。教職を目指す皆さん、このあたりのセンスも重要です。