私達の生活は、毎日同じことが繰り返されていく。よく考えれば、大晦日から元旦になるときの日の出と、今朝の日の出は同じだ。毎日が365分の1にしかすぎない。それでも我々は、日が変われば、「もう8月か・・・」とか、「明けましておめでとう」と、何か特別な節目を感じて生活している。
3月と4月の間には特にそういった特別なものがある。卒業(園)、入学(園)、進級、就職、退職、転職、異動・・・さまざまな別れと出会いがここに起きる。別れは辛いものだし、出会いは喜ばしいものと不安とが半々であろうか。我が娘、藍那も4月から幼稚園である。今まで家から出たことがないので親としては不安だ。本人はあまりよくわかってないようだが、4月のはじめは、きっと辛い朝を過ごすのだろう。
今年度も多くの先生方が異動された。今までの勤務校の思い出がまだ熱いうちに、次の職場へと向かう。そう、今日の夕方、一緒に校門を閉めた彼は明日、いないのである。職場の同僚としても寂しいと同時に、次の職場でも元気に頑張って欲しいと願う。異動する人は、「どんな職場なのか?」「他の職員は?」「どんな管理職?」「どんな生徒?」「どんな保護者?」・・・などと、いろいろ不安に思うものである。それは生徒も同じであろう。「次の先生はどんな先生?」と・・・
全国の吹奏楽部でもたくさんの人事異動があった。いままで無敵の強さを誇った部ですら、例外ではない。そして、夏になると、『全国に出た翌年に地区予選落ち』『いきなり、金賞』というニュースが飛び込んでくる。コンクールという、勝敗を決める競技がある以上、これはやむを得ないのかもしれないのだが・・・
今まで、指導してくれた先生と別れる吹奏楽部員のみなさんの、辛く悲しい、そして、明日からの不安な気持ちを考えると、こんなことを言うのはひどいのかもしれないが、これは、チャンスだと思う。この時期の別れと出会いは、人生のステップアップである。教員でも、慣れた職場を変わるのは大変なことだ。今まで許されたり、自由にできた部分が、また初心者に戻るのだ。しかし、それが職業人として背筋を伸ばす機会になる。
生徒のみなさんも、新しい先生と一緒にステップアップを目指してはどうだろうか?「先生は吹奏楽がよくわからない」のであれば、「先生の好きなことは何?」「何の楽器ができるの?」「今度聞かせて」と、もう一度、最初からお互いに信頼関係を築いていけばいいと思う。教師が「私はこのやり方で20年やってきた。」と意地を張る必要もないし、生徒が「前の先生はこうでした」と、突っ張る必要もない。対決する必要はないのだ。そして、いつまでも「前のほうが良かった」と言っているより、今までできなかった新しいことをはじめればいいと思う。それが生徒にとっても教師にとってもステップアップにつながるのだと思う。
4月以降も変わらず活動ができるみなさんは、今の状況が当たり前だと思わないで、精一杯活動して欲しい。3年生になれば、必ず終わりがやってくる。必ず別れがやってくるのだ。今この一瞬一瞬が黄金一粒のように感じられるくらい、大切に、そして精一杯過ごして欲しい。
3月と4月の間には特にそういった特別なものがある。卒業(園)、入学(園)、進級、就職、退職、転職、異動・・・さまざまな別れと出会いがここに起きる。別れは辛いものだし、出会いは喜ばしいものと不安とが半々であろうか。我が娘、藍那も4月から幼稚園である。今まで家から出たことがないので親としては不安だ。本人はあまりよくわかってないようだが、4月のはじめは、きっと辛い朝を過ごすのだろう。
今年度も多くの先生方が異動された。今までの勤務校の思い出がまだ熱いうちに、次の職場へと向かう。そう、今日の夕方、一緒に校門を閉めた彼は明日、いないのである。職場の同僚としても寂しいと同時に、次の職場でも元気に頑張って欲しいと願う。異動する人は、「どんな職場なのか?」「他の職員は?」「どんな管理職?」「どんな生徒?」「どんな保護者?」・・・などと、いろいろ不安に思うものである。それは生徒も同じであろう。「次の先生はどんな先生?」と・・・
全国の吹奏楽部でもたくさんの人事異動があった。いままで無敵の強さを誇った部ですら、例外ではない。そして、夏になると、『全国に出た翌年に地区予選落ち』『いきなり、金賞』というニュースが飛び込んでくる。コンクールという、勝敗を決める競技がある以上、これはやむを得ないのかもしれないのだが・・・
今まで、指導してくれた先生と別れる吹奏楽部員のみなさんの、辛く悲しい、そして、明日からの不安な気持ちを考えると、こんなことを言うのはひどいのかもしれないが、これは、チャンスだと思う。この時期の別れと出会いは、人生のステップアップである。教員でも、慣れた職場を変わるのは大変なことだ。今まで許されたり、自由にできた部分が、また初心者に戻るのだ。しかし、それが職業人として背筋を伸ばす機会になる。
生徒のみなさんも、新しい先生と一緒にステップアップを目指してはどうだろうか?「先生は吹奏楽がよくわからない」のであれば、「先生の好きなことは何?」「何の楽器ができるの?」「今度聞かせて」と、もう一度、最初からお互いに信頼関係を築いていけばいいと思う。教師が「私はこのやり方で20年やってきた。」と意地を張る必要もないし、生徒が「前の先生はこうでした」と、突っ張る必要もない。対決する必要はないのだ。そして、いつまでも「前のほうが良かった」と言っているより、今までできなかった新しいことをはじめればいいと思う。それが生徒にとっても教師にとってもステップアップにつながるのだと思う。
4月以降も変わらず活動ができるみなさんは、今の状況が当たり前だと思わないで、精一杯活動して欲しい。3年生になれば、必ず終わりがやってくる。必ず別れがやってくるのだ。今この一瞬一瞬が黄金一粒のように感じられるくらい、大切に、そして精一杯過ごして欲しい。