当たり前の話だが、教員も労働者である。
会社には労働組合があり、社内に組合のない場合でもそれの役割をする組織や連合があると思う。
じつは、諸運動だけでなく、教育研究集会や地域の会合、地元議員との教育環境の改善に関する話し合いなど、組合活動には結構参加している。そして今回はメーデーという労働者の集会に参加した。
若い時分には、学園祭のように露店などを出店し、盛り上がった者だが、久しぶりの参加であったものだ。まあ、こういうこともなければ、家族で出かけることもないと思い、思い切って家族全員で浜松城公園にでかけたわけ。最後の大抽選会で3万円の商品券に目がくらんで必死になっていたが、ハズれてしまい残念!
さて、労働時間が最近問題になっているらしく、5月1日より時間外労働の調査がはいるらしい。『残業なんて当たり前だ!時間で帰るのは公務員くらいだ!』と、民間の方々からお叱りを受けそうなので、こんなことを書くのは恐縮だが、内容は一ヶ月あたり、80時間を超過した場合は、医師の問診を受けるようにとのこと。禁煙やメタボリックナントカの調査のように、国の健康志向は日に日に高まっているようだ。
それでは、一ヶ月に80時間の時間外勤務を分析してみよう。ちなみに教員の正規の勤務時間は8:00~16:45の8時間45分、12:30~13:00と16:25~16:40は休憩時間(休憩時間は校内の担当で若干の差があるが、45分間であることは統一されている)であり、一日の労働時間は8時間である。7:30に出勤し、朝の生徒指導やプリント類の印刷ですでに、30分は時間外勤務である。そして、16:45以降は時間外なので、部活動はもちろん、職員会議や打ち合わせ、生徒会や行事の準備、家庭訪問や三者面談も時間外ということになる。保護者の教育相談や進路指導は教員の正規の職務のにはいるので、時間外の設定はしてはいけないのが建前であるから、家庭訪問などの都合は16:30までしかされていないのだ。(実際は18:00にしてくれなどということは当たり前であるし、それを断る教員もそういない。保護者だって働いているのだから・・・)
話を戻そう。仮に19:15まで学校にいたとすると、朝の30分と合わせて3時間の超過となる。コレが5日間×4週で60時間の超過である。あと、土日の部活動で、異常な吹奏楽部は除外したとして、土曜日に毎週半日(8:00~12:00)練習や試合をしたとしよう。4時間×4週で16時間の超過なので76時間の超過となる。日曜日に4時間やったら2時間オーバーで医者の問診の対象になる。つまり、このくらいが限界というわけ。
では、自分の4月の勤務状況を分析してみよう・・・と思ったがどう考えても100時間以上超過しており、行政指導どころか、身体を壊す気がするので、気にしないことにする。
この調査、長続きしない気がする。結局、医者の問診を受ける教員ばかりになり、校内のほとんどの教員が検診のために休暇をとり、学校が成り立たなくなるだろう。そして、それを受け付ける事務職員や診療する医者が超過勤務になるのは目に見えている。医者はただでさえ、超過勤務なのに、本当に気の毒な制度である。
残業と言っても残業手当は出るわけではないから、早く帰った者勝ちである。工場ではないので、長い時間やっても売り上げが上がるわけではないし、生産が増えるわけではないから、残業手当だって出せるわけがないのは当然の話。もしも、残業で時給800円も出たら、80時間超過で6万4千円ももらえることになる。
ちなみに部活動は、実は公務員の特殊勤務手当(これは、修学旅行の引率など、泊を伴う業務に適用される)に相当するので、一日8時間を上限として1時間当たり、200円ほどいただける。
教員がアルバイトをしてはいけない理由は、実は、他の仕事のほうが時給が良いのを悟られないようにしているのではないだろうか?
この労働時間を守る制度がどんどん進むと・・・
ある保護者が進路相談の事で夕方6時に担任の先生に電話をしたとしよう。「こちらは、○◎中学校です。本日の業務は終了いたしました。ご用件は明朝8:00より・・・」なんてことになりかねない。
会社には労働組合があり、社内に組合のない場合でもそれの役割をする組織や連合があると思う。
じつは、諸運動だけでなく、教育研究集会や地域の会合、地元議員との教育環境の改善に関する話し合いなど、組合活動には結構参加している。そして今回はメーデーという労働者の集会に参加した。
若い時分には、学園祭のように露店などを出店し、盛り上がった者だが、久しぶりの参加であったものだ。まあ、こういうこともなければ、家族で出かけることもないと思い、思い切って家族全員で浜松城公園にでかけたわけ。最後の大抽選会で3万円の商品券に目がくらんで必死になっていたが、ハズれてしまい残念!
さて、労働時間が最近問題になっているらしく、5月1日より時間外労働の調査がはいるらしい。『残業なんて当たり前だ!時間で帰るのは公務員くらいだ!』と、民間の方々からお叱りを受けそうなので、こんなことを書くのは恐縮だが、内容は一ヶ月あたり、80時間を超過した場合は、医師の問診を受けるようにとのこと。禁煙やメタボリックナントカの調査のように、国の健康志向は日に日に高まっているようだ。
それでは、一ヶ月に80時間の時間外勤務を分析してみよう。ちなみに教員の正規の勤務時間は8:00~16:45の8時間45分、12:30~13:00と16:25~16:40は休憩時間(休憩時間は校内の担当で若干の差があるが、45分間であることは統一されている)であり、一日の労働時間は8時間である。7:30に出勤し、朝の生徒指導やプリント類の印刷ですでに、30分は時間外勤務である。そして、16:45以降は時間外なので、部活動はもちろん、職員会議や打ち合わせ、生徒会や行事の準備、家庭訪問や三者面談も時間外ということになる。保護者の教育相談や進路指導は教員の正規の職務のにはいるので、時間外の設定はしてはいけないのが建前であるから、家庭訪問などの都合は16:30までしかされていないのだ。(実際は18:00にしてくれなどということは当たり前であるし、それを断る教員もそういない。保護者だって働いているのだから・・・)
話を戻そう。仮に19:15まで学校にいたとすると、朝の30分と合わせて3時間の超過となる。コレが5日間×4週で60時間の超過である。あと、土日の部活動で、異常な吹奏楽部は除外したとして、土曜日に毎週半日(8:00~12:00)練習や試合をしたとしよう。4時間×4週で16時間の超過なので76時間の超過となる。日曜日に4時間やったら2時間オーバーで医者の問診の対象になる。つまり、このくらいが限界というわけ。
では、自分の4月の勤務状況を分析してみよう・・・と思ったがどう考えても100時間以上超過しており、行政指導どころか、身体を壊す気がするので、気にしないことにする。
この調査、長続きしない気がする。結局、医者の問診を受ける教員ばかりになり、校内のほとんどの教員が検診のために休暇をとり、学校が成り立たなくなるだろう。そして、それを受け付ける事務職員や診療する医者が超過勤務になるのは目に見えている。医者はただでさえ、超過勤務なのに、本当に気の毒な制度である。
残業と言っても残業手当は出るわけではないから、早く帰った者勝ちである。工場ではないので、長い時間やっても売り上げが上がるわけではないし、生産が増えるわけではないから、残業手当だって出せるわけがないのは当然の話。もしも、残業で時給800円も出たら、80時間超過で6万4千円ももらえることになる。
ちなみに部活動は、実は公務員の特殊勤務手当(これは、修学旅行の引率など、泊を伴う業務に適用される)に相当するので、一日8時間を上限として1時間当たり、200円ほどいただける。
教員がアルバイトをしてはいけない理由は、実は、他の仕事のほうが時給が良いのを悟られないようにしているのではないだろうか?
この労働時間を守る制度がどんどん進むと・・・
ある保護者が進路相談の事で夕方6時に担任の先生に電話をしたとしよう。「こちらは、○◎中学校です。本日の業務は終了いたしました。ご用件は明朝8:00より・・・」なんてことになりかねない。