赤い水性の部屋

あくまでも赤い水性個人のページですので、吹奏楽とは関係ない内容もあります。みなさんのコメントをお待ちしています。

7月の現場

2020年07月10日 | Weblog
 大雨のニュースが毎日入っています。被害に遭われている地域の皆様にはお見舞い申し上げます。海岸部から長野県境まで、南北に広く、状況が随分異なる浜松市でも、崖崩れなどで道路が閉鎖されている地区もあり、心配されています。

 さて、ここ数日、期末テストでそのあとはちょうど3年生の進路検討会を行っていてちょっとまあ、忙しいというかドタバタして時間を別のことにかけるのが難しい状況でした。今日がテスト最終日、まあ、テスト自体は忙しくないのですが、採点になってからの方が忙しいですね。
 今となっては忘れてしまったというか、当たり前になってしまったこの時期の仕事の様子を思い出しながら少し紹介したいと思います。公務員ですので、6月30日にボーナスが出ました。1年目からボーナスがあるのは民間ではないと思います。初めてのボーナス、何を買ったかというと、ノートパソコンです。ウインドウズ95にエクセルとワードをつけて、30万くらいだったかなあ。。。これでボーナスはおしまいです、はい。この当時はまだインターネットというものは学校になく、ワープロが主流でした。

 7月になると、テストが終わり、採点から、成績の処理が始まります。同時に通信簿を作るのですが、これも以前紹介したように手書きで、数字の判子や ABC、○◎の判子を買いに行ったのを今でも覚えています。「こういった業務に使うものを自分の休みの時間に買いに行くというのがおかしくないですか?」や「私物のパソコンで業務をしたり、生徒の成績処理をするっておかしくないですか?」という疑問は全くもったことがなかったので、やはり民間企業に勤めたことがない人の感覚はどこか違うのでしょうね。
 そんなこんなで、通信簿を作りながら、生徒一人一人への言葉を書きながら初めての成績処理、今なら1日2日でチョチョイと時間を見つけてやるのですが、当時は要領も悪いし、そのための準備というか、資料を使いやすく残すといったコツもなく、一週間くらい、名簿とプリントの山、生徒から回収したノートと電卓で毎晩10時過ぎまで学校に残っていた気がします。
 もちろん、授業や部活動の通常業務は普段通りですから、どうしてもその時間になりますね。そして待ちに待った土日は、ちょうど部活の夏の予選真っ只中、以前紹介したように、一年で一番盛り上がる、生徒にとっても人生を決めるというほどではないにせよ、人生観は確実に変わる時期です。この夏を一緒に乗り切ることで残りの半年がお互いの信頼関係を深め、充実した日々の基礎になります。
 期末テストが終わると、「うーん、次の休みは県大会(もちろん勝ち進むつもりなので)終わって、お盆の8月12日だな・・・」と、7月の第1土曜日にカレンダーを眺めながら呟くのがまあ、一般的な感じです。

 通信簿の言葉がご家庭に伝わることで、「いい先生だね」と伝わると「1学期はありがとうございました〜」と笑顔で三者面談がスタートでき、快適です。もちろん進路指導も学校側のアドバイスに耳を傾けてくれますし、今後もとてもやりやすくなります。今からの1ヶ月、とても忙しいかと思いますが、どんな工夫や制度、政策になろうと、この時期の仕事がなくなるわけではないので、ここを『処理する』という意識ではなく、『今後の展開を良いものにしていく絶好のチャンス』として取り組んでいかれてはどうでしょうか?

 教職は素晴らしい。若い先生方、とりわけこの4月から教職につかれた方は休校だった分、今が一番疲れが出たり悩みが出る時期かと思います。この時期を楽しんで過ごしている先輩の先生とよくお話ししたり観察されると、何か見えてくるかもしれません。


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