今日はアンサンブルコンテスト。じつは、時を同じくして我が家の娘のピアノのコンクールでした。
結果と感想を
フルート三重奏 三重奏曲(クーラウ) 金賞代表
音をハズすなど、ミスがどうしても出てしまいます。ミスは仕方がないと言いますが、それを防ぐ努力はできます。アパチュアをしっかりさせ、ビームをそろえる。指を早く動かしても、がたがたしないきれいな手形など、やはり基礎練習が大切。今から県大会まで黙って全員がコレに取り組み、基礎技術が上がれば、それだけで格段に演奏が向上します。
難しい曲なので、完成度を上げることがまずは最優先ですが、曲が良いので、何度やっても勉強すればするほど発見があります。もっともっと良いものに仕上げていきましょう。
混成五重奏 葵上(林圭一郎) 金賞代表
この編成の為に作曲してくださいました。現代曲ですが、曲の理解は進んだと思います。聞いている人には楽譜がわからないので、わからないこともあるのですが、やはり細かい音のハズレや、アンサンブルの乱れ、フレーズの歌いまわしをもう一度正確にやらなければならないと思います。各楽器ごとに技術的な問題がまだまだあり、それは練習の中でも指摘していることです。同じことになりますが、基礎練習を積むことでしか解決できないことです。県大会までもう一度チャンスをいただきました。世界初演にふさわしい演奏を目指しましょう。
サックス四重奏 四重奏曲(サンジュレー) 銀賞
リハーサル室ではとても良い演奏が2回できていました。緊張を超えて集中に入ることができればと思います。練習しているときに、今はコンクールということを忘れて音楽に入り込むことがあります。そういうときの状態をいつでも作れる日頃の生活や振る舞いを努力してみましょう。顔の表情も、行動や言葉遣いも変わってくると思います。
とはいうものの、ミスは緊張から起こるとはいえ、技術のなさが余裕を作れない原因となり、それが緊張となります。緊張は技術で乗り越えられると考えます。
ppp~ff~pppのロングトーン、トレーニングブック等による音階、アルペジオ練習など、『これしかない!』という練習を何よりも誰よりも没頭して取り組むことが大切だと思います。
目指している演奏の方向は良いと思います。私の大好きなサンジュレーの四重奏曲を最後まで演奏して素敵にロマンチックに表現できるまで、あと4歩です。手が届かないわけではないのですから、あきらめずやり抜きましょう。
金管八重奏 ピアノとフォルテのソナタ(ガブリエリ) 金賞代表
暖かい響きを持ったチームに成長しつつあります。優しい音楽作りは私の目指す方向でもあり、そのように育ってくれていることをうれしく思っています。ミスが気になる演奏と、気にならない演奏がありますが、今回は前者で、ミスが音楽の完成度だけでなく、音程や曲全体を悪い方向へ影響してしまいます。
何度も言いますが、やはり基礎技術の差(個人差・学年差)が問題です。1年生の成長が少し遅れいているように感じますし、2年生でも個人差が出ています。基本的なアタックや音の処理などの奏法やスケール、アンブシュアビルディングなど、それぞれの楽器の基礎をもっと真剣に取り組まないことには、音楽表現につながりません。やりたいこと、表したいことがあればあるほど、それは、技術が再生してくれるのだということを忘れないでください。
明日は今年最後の全体レッスン。この冬の努力と春に向けての重要な日です。私たちがみんなで目指していることをもう一度思い出し、アンサンブルだけでなく、常に全体練習をメインに置いて活動していることを忘れないでください。
番外編
ピアノ独奏 取入れ(ジョンザン) 入選
入選という賞がどの程度なのかわからないのですが、代表は中部大会に出場するようで、その後が入選、努力賞、賞なしと続くようです。さしずめ、ダメ金といったところでしょうか。レッスンの先生に任せっきりなのですが、ピアノを始めて2年目なので、今の状態がどの程度なのか、よくわからないのが正直なところです。
いつもの練習ではアーティキレーションやダイナミクスにはかなり注意して演奏させているつもりだったのですが、客席で聞いていると、思った以上にその差がわからないと思いました。広い会場ではもっと表現しないとわからないと言うのは、吹奏楽の経験で知っているつもりでしたが、普段のピアノからコンサートピアノで、ホールでの演奏となると、こうも違うものかと、とても勉強になりました。
カワイ音楽コンクールなのに、ホールの都合とはいえ、ヤマハのピアノを使っているところが一番印象に残りました(笑)。
三者面談、終業式、新潟やら、アンコンで仕事のほうは慌しかったが、我が家のほうも、このコンクールで大騒ぎ。ピアノのほうはレッスンの先生に任せっきりで、父親としては銅賞・・・そういうわけで、仕事もプライベートも落ち着かない12月末でした。