『ガクチョウ』を変換すると『学長:学校のリーダー、学校長』になるか、『楽長:音楽団やバンドのリーダー、指揮者と同一の場合もある』になる。しかし、学調である。コレはどうやら、中学校の専門用語で一般の言葉ではないので、変換されない。『学調』と変換されるパソコン(当然、単語登録するしかない)を持っている教員は、鏡である。
さて、今回の学調を受けた生徒諸君、どんな感想を持っただろうか?受験まで、まだまだ先は長い、ぜひ一時的なものでなく、持続的に意識を持ち続けて欲しい。
当たり前の話だが、学調が仮に250点満点(静岡県は1教科50点満点である)だとしても、それで受験に成功するという保証はまったくないのである。前回優勝したからといって、次の大会では一回戦で負けるなんて話はよくある。(いや、本当にあったね。
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逆に今日欠席をしたとしても、それで受験に影響することなど、ほとんどないわけで、結果だけでイチイチ敏感になる必要はないと思う。実際、自分は大学受験の模試を高校3年生のときは全て欠席していた。面倒だったから。誤解の無いように書いておくが、学校の定期テストは真剣にやったよ。いつも朝まで勉強した。大学受験模試というのは本人の申し込みによる日曜に行われるものだから、強制的な性格は薄い。今は強制なのだろうか?
学調前にヤマカンで詰め込んで勉強し、できたとしても、それは身体測定前に二日間断食すれば、3キロくらい痩せるのと同じで、何の解決にもなっていないのはお分かりだろう。逆に、普段何もしていなくて、学調もひどい点数を取るような人が、受験当日だけ良い点数を取るとも考えられるわけはないが・・・ましてやカンニング等の不正行為で仮にバレずに、3点上がったとしてもそれが何になるのか説明してほしい。せいぜい、「今度のテストで○点以上だったらケイタイ買ってね」という条件でもあれば別だが、そんなことでテストを使うとは、余りにも幼稚な発想で人に言うのもハズカシイ。
さて、話を戻そう。今回の英語の最後の問題である。
Q.好きな季節とその理由を二つ述べよ。
この問題について検証してみたい。このテの問題はどの参考書でもしょっちゅう出てくるし、教科書の『Let's Practice』レベルである。絶対にできなくてはいけない問題である。吹奏楽でいえば、最後のBdurでBの音をハズし、Dがやたら高いのに気がついていないくらい当たり前の話。ここでポイントを整理しよう。
①こういう問題(条件作文)は、わかる単語だけで書く。知らない語は使わない。
②手短に書く。「そして・・・」「・・・の○○」のように長くしない。
③一人で行動しない。
④watch,play,など初歩的な動詞を使う。like,enjoyなど、気持ちを表しやすい語が便利。
では、解答を進めよう。まず、好きな季節であるが、『春』『秋』は選ぶべきではない。どうしてかというと、『春』『秋』でなければならないということが思い浮かばないからだ。自分の誕生日があるのなら別だが、birthdayのスペルミスで撃沈するのがオチである。
『夏』はドツボにはまる。夏休み直後ということで、コレを選んだ受験生諸君も多いと思うが、それが出題者のワナである。今年の課題曲にブルースカイを選び、タンバリンで撃沈するのと、どこか似ている。夏といえば海、スイカ、カキ氷、レジャー・・・など、様々な理由が考えられるが、日頃の学習で出てくる単語は一つもない。ポイント①の『知らない語は使わない』に引っかかる。実際、I like Kakigori.などの英文がよく見られたが、次のもう一つの理由につながらず、苦し紛れにI eat somen.などと書いてしまい、『ソーメンは夏じゃなくても食える!』と採点の先生にツッコミまで書かれることになる。baseballやfishingなどもまったく同じ系統である。挙句の果てには、Summer is hot.などと、当たり前のことまで書き、I like hot.などと、わけのわからないことを書きはじめる始末である。
では、受験の達人は何を選ぶかというと、これは『冬』である。まず何より、受験は実際は2月~3月の始めである。夏の話題などまったく出ない季節の試験なのに、夏の話題で勝負しないだろう。アンサンブルコンテストで『ローマの祭』の話題は出ないのとどこか似ている。(←どこがじゃ!!)常に受験の環境を意識して学習してほしい。
では解答例。このテの問題は1文が4語以上もしくは5語以上である。したがって、I like winter.では不正解の場合がある。I like winter the best.(of all the seasons)となるが、比較の表現(2年生)を使う力を持った受験生なら、もうとっくに解決している。やはり、広末涼子の歌のように、「とっても、とって、とっても、とってもダイスキヨ♪~」と言わんばかりに、I like winter very much.である。ポイント①②がコレにあたる。今後はvery muchを必ずつけるように。コレで2点。
さて、理由に入る。動詞は違うものを使わなくていけない。冬のスポーツでは便利な動詞がある。ski(スキーをする)とskate(スケートをする)である。ポイント②にしたがい、I can ski.(私はスキーをすることができます)である。ここに気がつかないと、I love Yukidaruma. Yukidaruma is cute.などと、空想的なヘンタイ解答に走ることになる。
次に、3語の問題を解決しなくてはいけない。そこで、ポイント③『一人で行動しない』である。I can ski with my friend.(私は友達と一緒にスキーができます)これで解決である。自分の好きな人の名前を付けてwith my friend Akira.などとして妄想を楽しむのもよいだろう。
理由の二つ目も動詞を変えてI can skate with my family too.(私は家族とスケートもできます)とすれば完璧である。too(~も)をつけておくと文全体の流れが自然でよい。コレであっさり6点である。
作文ほど点数を稼げるものはないからよく研究してほしい。あとはリスニングを全部『ウ』と書き、語句補充問題は『is going to』か『have been to』を連発すれば18点はいくだろう。一語の補充では、『was』は必ず出るので注意しよう。ちなみに英検は全て『イ』または『2』を選ぶと、B判定になるという調査もあるらしい。 まじめにやってC判定だったことを考えると、試験とは不思議なものである。
せっかくだから、ここで通信教育コーナーを開設したいと思う。コメント欄に解答を投稿してくれたらできるだけ解説、添削をしていくつもりだ。受験生諸君は利用してほしい。では今回の課題。
Q.あなたの夏休みにしたことと、その感想を5語以上、3文以上の英文で書きなさい。ただし、同じ動詞は2つまでの使用とすること。(6点)
では皆さんの投稿を待っている。