大規模集合住宅(東京・多摩市)のパルス式処理装置導入事例
東京都多摩市にある大規模集合住宅(221戸・5階建18棟・1982年竣工)は今年で築25年目を迎えた。
昨年、同集合住宅の管理組合は給水管の水アカ(スケール)・サビ対策用として「磁気式水処理装置」を導入し、南側と北側にある給水管の基にそれぞれ1台ずつ合計2台、設置することをほぼ決定していたが、昨年10月末に開催された日住協主催の「第12回マンション管理フェア」で、同管理組合員が、パルス式水処理装置『ブルカン』の存在を知り、設置費用(処理装置2台分の購入費含む)が「磁気式」と比べて半分以下であることなどを会場で聞き、資料を取り寄せ、改めて同集合住宅に設置した場合「磁気式」と『ブルカン』でどちらのメリットが大きいかを、検討することになった。
【パルス式水処理装置『ブルカン』】
パルス式水処理装置『ブルカン』とは、電子インパルスによって制御され、どんな水質にも適合し、水中の石灰分を「ウニのトゲ」のような状態から「棒状の極小」の結晶に変化させ、静電気の力により、それらの結晶が結晶同士で付着することも、管内表面に付着することもなく、水と一緒に流れるという原理を応用したもの。その上「電磁処理機能」も付いているのでさらに大きな効果が得られる。
左側が顕微鏡で見たパルスで処理される前の石灰石の結晶、右が処理済。形状がまるで違う
また、『ブルカン』はパイプを切断することなく、既存管に簡単に取り付けられ、配管の素材を選ばず、あらゆる配管素材(ステンレス・塩ビ・銅管・鋼管ほか)に対応できる特性をもっている。設置費用も「磁気式」と比べると、今回の場合は約3分の1程度しか掛からず、装置が外付けのため1日で設置でき、断水の必要もないので、居住者の日常生活に負担を掛けずに施工でき、設置後のメンテナンスも必要なく、10年間保証も付く。
【3ヶ月のモニター調査後に導入を決断】
管理組合では、今回、導入前に同組合理事の自宅に、モニターとして『ブルカン』を3ヶ月間無料で設置し、効果を実際に体験することにした。その結果、3ヶ月も経たないうちにキッチンやバスルームを中心に効果が現れ、蛇口の飛沫キャップ・タイルの目地・浴槽など、今まで水アカやカビが多く発生していたところが、目に見えてきれいになることを実感した。結晶同士が付着しないなどの『ブルカン』の効果は排水にも現れ、カビやサビの原因となるゴミや皮脂などの付着を抑え、発生を防ぐので、最終的には、排水管の延命にもつながるとのこと。
このような実体験を基に製品に対する信頼を得て、同管理組合は『ブルカン』の導入を決断した。
【早めの設置が配管を長持ちさせる】
パルス式水処理装置『ブルカン』を販売・設置している(株)カタリナでは、集合住宅で『ブルカン』を設置すれば、給水管を中心とした配管の寿命は確実に伸びる。設置費用や工事期間や効果など、総合的に居住者に与えるメリットを考えた場合、管理組合としては、簡単に導入を決断しにくいものと思われるが、『ブルカン』は早く設置するほど効果は多く得られます。設置費用については、リース契約やローンの対応も可能。工事期間はほぼ1日で終わり、効果は事前にモニター調査で実感できるといっている。
<アメニティ新聞297号 2007年6月掲載記事>
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