最大契約容量60アンペアに
「電灯幹線改修及び電気容量アップ工事」(以下、電気容量アップ工事)が進行中の豊ヶ丘2-1住宅において、去る4月9日、NPO日住協主催の工事見学会が行われ、6管理組合16名、その他4名の参加があった。この見学会は、NPO日住協の電気改修勉強会における「現場を見たい」という出席者の声をうけて実施された。
工事までの経緯
- 平成14年7月/全戸アンケートを実施。回収数は141で賛成77、反対57、未回答他7。工事すると電気代が増える等の誤解もあった。
- 平成15年4月/関東電気保安協会の調査。各戸分電盤に漏電遮断器が組み込まれておらず危険と指摘された。
- 平成15年10月/住民説明会を4回開催。事前に広報で概略を発表。
- 平成15年11月/電力線引込開閉器等点検補修及び絶縁測定を実施。1戸で、リフォームに起因する漏電を発見。別の1戸では、室内分電盤内で火花を確認。コンデンサーの経年劣化が原因で、急遽、全戸のコンデンサーを撤去。
- 平成16年5月/通常総会で、電気容量アップ工事を承認。
工事仕様書及び計画図作成
関係理事が平成12~16年の日住協の勉強会に参加し、予備知識を蓄え、工事内容等の検討をしてきた。
工事仕様書及び見積様式は、管理組合で内容を検討し作成。工事の基本は、ケーブルは10年保証付、分電盤・器具類は5年保証付で請負業者の責任施工とした。また、計画図は、周辺団地の参考図を入手し、現況に合わせ修正し作成した。
見積依頼と業者選定
- 見積依頼/5社(地元業者2社+中堅業者1社+大手業者2社)に見積を依頼し、結果は次の通り(金額は税込み)
- A社 28,315千円
- B社 33,475千円
- C社 60,900千円
- D社 28,875千円
- E社 43,785千円
- 業者選定/内容を検討して見積金額2,000万円台の2社に候補を絞る。 ヒアリング/2社別々に約1時間半行い、理事、修繕委員、一般住民が参加。
- 業者決定及び契約/ヒアリング結果と両社の再見積金額等を検討し、理事会でD社((株)太平エンジニアリング)に決定。ネゴ等を経て、12月12日に26,775,500円で契約。
工事契約後の経過
- 平成16年12月28日、広報で工事概要(最大契約容量60アンペア他)を発表。
- 平成17年2月2日、工事開始。前後して、2棟ごとに住民説明会(停電は1回等)を計5回行う。また、各戸分電盤の更新・配線工事のため全戸住戸内事前調査を行う。
- 見学会時点(4月9日)での進捗状況は約75%。現場見学会は、約1時間で、主に引込開閉器内及びプレハブケーブル取付状況等を確認した。
管理組合 豊ヶ丘2-1住宅管理組合(多摩市豊ヶ丘2丁目1番地)築年月 昭和53年3月(1978年・築後27年)分譲 旧日本住宅公団構造規模 5階建・RC5棟130戸、PC5棟・140戸最大契約容量 30アンペア/戸計画・監理 管理組合設計 責任施工のため施工業者工事予定期間 平成16年12月12日~17年5月31日
<アメニティ新聞272号 2005年5月掲載>