昨日10日、ノルウェーのオスロで行われた、今年のノーベル平和賞の授賞式で、アメリカのオバマ大統領が出席して、「戦争があっても、平和への努力は可能だ。」とこれからの決意を語ったそうです。今回の受賞には賛否両論いろいろと意見があるようですが、オバマ大統領のこれからに期待したいところですね。
そんな話題がきっかけで、過去のノーベル平和賞 受賞者を調べてみました、現職のアメリカ大統領の平和賞受賞は3人目だそうで、全体的に政治家が多い印象をうけます。
やはり「平和」を広めるということは、多くの人の考え方や価値感や思想などに影響を与えて共有してもらうための活動が必要で、だから必然的に政治家が多いのかな?と思いました。
今回のオバマ受賞がきっかけで知ったんですが、日本人では、1974年に受賞した佐藤栄作首相のほかに、ノーベル賞候補に上がった人がいたそうです。
賀川豊彦 という方です。
これまで、日本の福祉活動の先駆者として、どこかで聞いたことがある名前だなぁと思っていたんですが、改めて調べてみるとすごい方だったようです。昭和初期の時代の社会運動家とか社会改良家と言われています。
今の労働運動の先駆者だそうです。賀川氏のソーシャルアクションは、社協職員としても見習うところがあると思いました。また、ボランティア活動も行っていたようで、関東大震災にも現場に駆けつけて活動したそうです。
賀川は、スラムに注いでいたのと同じ猛烈な精力を傾けて救援活動に当たった。
(中略)
家を失った一群の人々が、浅草のお寺境内に避難してきていた。このお寺は公園に囲まれていて、可燃性の建物が隣接していなかったので、火災を免れていたからである。賀川は先ず、このお寺の僧侶に、この人たちのためにテントを張ってはどうかと提案した。僧侶がそれに応じなかったため、賀川は、市の役人と交渉し、このお寺の周囲にある市の土地にテントを張る許可を与えられた。
(ロバート・シルジェン『賀川豊彦~愛と社会正義を追い求めた生涯』P167より引用)
この本を読んでいて、賀川さんはキリスト教ということもあってか、日本でよりもアメリカでの方が有名だそうです。
「寒い」ではなくて「しばれる」季節になってきました!(さっく)