みんみは脱いだ靴下を、裏返ったまま
洗濯機に入れてしまいます。
干すのを手伝わせながら、気をつけるよう
注意したんですが、なかなか覚えられない
ようです。
それどころか、なぜか台所に脱ぎっぱなし!
という事もあるありさまで、
「この子にはまだむずかしいのかな……」と
17にもなった娘相手に幼稚園児の親みたいな
コトを考えなければならないという始末。
で、この夏、とうちゃんはみんみの靴下を
裏返しのまま干して、そのまま渡してたん
ですよ。
自分でめんどうくさい思いをすれば、気がつく
のではないだろうかと考えたわけです。
この作戦が功を奏したのか、夏の後半、みんみの
靴下の裏返り率が下がったような気もしますが、
はっきりと効果があったとも断言はできません。
「裏返しのままでいいや」と決めてからは、
意識がそちらに向かなくなっていたというせいも
ありますが、とうちゃんだって生活費の事とか、
老後の心配とか、人並みかそれ以上にいろいろ
苦労はあるわけで、年がら年中娘の靴下の
ウラオモテなんかにかまけているわけには
いかないのです……。
と、愚痴みたいな、ぼやきみたいな、
いつにもましてくだらない記事になっちゃってる
なぁ、と思ってた矢先、うすらぼんやりとした
頭の中に、ある疑念が湧いて来ました。
ひょっとしてみんみは、靴下を裏返しの
まま履いているのではあるまいか……。
つまり、とうちゃんが裏返しのまま渡した靴下を、
みんみが裏返しのまま履いて外出すれば、脱いだ
時にはもう一回裏返って正常な状態で洗濯機に入る
事になりますよね。
それをそのまま洗って干して渡すと、今度は
脱いだ時に裏返しになる。
という事なら、洗濯に出される靴下の裏返り率が
50%付近の場合、この仮説の正しさを裏付ける
有力な証拠となり得る、と言えるでしょう。
さあて大変ですよ、今日からとうちゃんは、
洗濯されたみんみの靴下が、裏表いずれの状態に
あるか念入りに観測を続けなければなりません!
親と言うのは大変ですね。
ため息が出ます。
いやいや、よく考えたらみんみが帰って来た時に、
脱ぐ前の靴下を見ればいいだけですね。
自分のバカさ加減にため息ついた方がいいですね。
狐の歌は初めて聴きました。
とうちゃんはいなか者なので、夕焼けの草むらに、金色に光る
きつねが、飛んで行くのを見た事ありますよ。
あまりに突然現れたんで、ホントに「狐につままれた」みたいでした。
幸せな記憶です。
よかった ˘m˘*