Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

秋葉祭り2016

2016-02-12 | 山のフォークロア

 

四国に逸早く春を告げるお祭りは、土佐の秋葉祭りだろう。

火の神様、「火産霊命(ほむすびのみこと)」を祀るお祭りは、

ちょっと他では例を観ないくらい奇想の祭礼だ。

以前からその存在を知っていたが、なかなか訪れる機会に恵まれなかった。

二月のこの時期は、いつも雪山へ籠っているからね。

今年は弟の入院で動けないことが、ある意味幸いした。

四国中央部の山深い郷へ。

高知県仁淀川町は、石鎚山に源を発する仁淀川中流域に広がる山間地だ。

春三月下旬からは四国有数の桜の名勝地となる。

樹齢500年から200年の桜の巨樹や枝垂れ桜が点在する桜の郷。

 

 

 

 

 

 

秋葉祭りの華は、7mの大毛槍を投げ合う鳥毛ひねりだろう。

3kmの山道を奇想の装束の行列が麓の岩屋神社から山上の秋葉神社まで

辿る「お練り」の途上で何度か、このパフォーマンスを観せてくれる。

火消し装束の三つ集落から選抜された若者が、それぞれ、この花形役者を務める。

これは間近で観ると、想像以上に迫力がある。

掲載した連続写真で分かるように、カメラを構えた真横に大毛槍が落下してきた(汗)

花形役者鳥毛と比較して地味な存在ではあるが、

お練りの先頭を歩く道化役者「油売り」は、終日甲高い奇声を発し、

防火、災難の邪気払いのお守りを沿道の参拝者に売り歩く。

この役が祭礼の行列で一番ハードな役回りだろう。

そして先導する油売りに続くのはお祭りの総采配役である天狗のお面を被った「鼻高」。

祭神を乗せたお神輿に武者姿の稚児行列、狐のお面のお囃子など、

お練りの行列は長く続く。

しかし想像以上に大勢の参拝客が押し寄せる賑やかなお祭りでした。

秋葉神社の参道に並ぶ屋台の数も半端じゃないくらいの数だった。

一緒に行ったmasaさん、お疲れ様でした。

行列の追っかけ、山道の上り下りは、久しぶりに好い運動になりました(笑)

 

 


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6 コメント

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土佐三大奇祭 (ランスケ)
2016-02-13 11:38:20
土佐三大奇祭で検索すると、何も出て来ません。
ガイドさんが知らないのも仕様がないかもしれません?
確かに何年か前までは土佐三大奇祭として秋葉祭りは紹介されていましたよね。
「奇祭」という表現が現在では問題視されるのでしょうか?

調べると久礼八幡宮の秋季大祭も土佐の奇祭として紹介されていました。
鬼城さんの写真仲間のうわつさんが、この八幡さんの鳥居越しのダルマ朝日を撮影していましたね。
ちょうど私の石鎚写真仲間のひろぞうさんも、この日の朝、
久礼八幡宮の鳥居越しのダルマ朝日を撮っていました。
面白い構図だなぁ、と感心していると有名な撮影場所だったのですね(笑)

秋葉神社の祭礼は、観れば観るほど面白い見どころ満載のお祭りでした。
土佐という土地は、言葉もそうですが、独自色の強い風土ですね。
返信する
すごい! (鬼城)
2016-02-13 06:54:19
土佐の三大奇祭と聞いていたのですが・・・
迫力満点、いろんな祭りがあるんですね。
自分も興味津々、行きたかったのですが、仕事が山積みで抜けることができませんでした。
構図といい、人の表情といい、写眞のすごさを感じます。
レンズの使い分けなど臨場感あふれています。
良い気分転換になったことだと思います。
昨日来た観光バスのガイドさんに「土佐三大奇祭」についてお聞きしたところ「知りません。」とのこと・・・
それにしてもすごい人出ですね。
返信する
逆光写真ばかり (ランスケ)
2016-02-12 23:17:04
misaさん、確かに凄い人出ですね。
もっと山間の地味な祭礼を想像していたので吃驚。
観光バスが何台も乗り入れ、集落への道を一方通行に規制して片側車線を臨時の駐車場にしていました。

行列は車道ではなく林間の農道を通行していたので、その間の畦道を辿り近回りしました。
山歩きで鍛えていないと、結構辛い行程かも?

私も人混みは苦手なので祭りの撮影は、まず行かないのですが、
この秋葉祭りだけは、以前から一度訪れてみたいと思っていました。
こういう土俗的な雰囲気のある祭礼は良いですね。
山深い周囲のロケーションも素晴らしい。

今回の写真は、ほぼ100%逆光写真です。
意図的ではないのですが、なぜか?
返信する
折角でしたが (misa)
2016-02-12 22:34:15
mail戴いたのですが現役時代に早朝から出かけ人ごみの中を走った記憶があまり良いものではなく抱えている病気の事も有り見送りました
快晴の汗ばむ陽気の中楽しまれたよう何より・・・

シャッターを切る瞬間は自分だけのもの、快感そのものですよ(笑)
今はfilmと違い遠慮なくshutterが切れる
nature同様場数を踏む事が結果を生みます
最低、広角と望遠zoomは必要ですね
祭りは特に一瞬の動きが早い

なんて偉そうなことを並べましたが私は祭りが最も苦手で裏方ばかりの撮影でした

モノクロの画像に軍配ですか・・・・
返信する
いい気分転換 (ランスケ)
2016-02-12 21:05:06
masaさん、お疲れ様。

毎日、鬱々と気の重い日々を過ごしていたので、
本当に、久しぶりに好い気分転換が出来ました。
感謝です。
私はカメラのファインダーを覗いて無心にシャッターを切っている時が、
一番気が晴れるのだと得心しました(笑)

初めての秋葉祭りで、ネット情報以外、知識がないので、どう撮ろうか迷いました。
でも現場に立つと、不思議と身体が反応するようです。
しばらく自転車写真で色々試行錯誤した蓄積が、
こういった人の身体運動を撮るのに役立ったのではないかと想像しています。
とにかく写真は、道具としてカメラを愛でるのではなく、
ひたすら被写体に向かってシャッターを切り続け、試行錯誤を繰り返すことです。
それ以外に上達の道はありません。
masaさん、レンズ一本では、どうしようもありませんよ(笑)
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お疲れ様です (masa)
2016-02-12 19:25:28
どの写真もすごい写真ばかりで 私の写真大反省
ですーーー又来年リベンジしたくなりました。せっ
かくフルサイズ機も車にあったのだから 広角レンズ
を使えばよかったですねーーーでもランスケさんの
レベルには到底及びません。又よろしくお願いし
ます!!
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