夏空を映す
森の奥に、ひっそり緑の水面(みなも)を湛える苔の湿原は、雨季の最盛期に出現する。
馬杉苔(ウマスギゴケ)が毬藻(マリモ)状に隆起した特異な景観は、おそらく此処だけの稀少な風景だろう。
空梅雨から一転して降り続いた雨の後、午後から天候が回復する予報。
柔らかい緑を水面に映す湿原が見られるのは最後のチャンスだろう。
久しぶりにMasaさんを誘って出掛けた。
山間部に入って、ずっと雨だった。
森への入り口から雨は小止みなく降り続け、
レインウェアを予め着用しての出発。
今日も30℃を超える気温が予想される。
熱が籠るサウナ状態を危惧していたが、そうでもなかった。
ブナを中心とした深い夏緑樹の森は、降りしきる雨を粗方遮断してくれる。
霧雨のシャワーを浴びながらの森歩きは、涼しいくらいだった。
もうひとつ予想していたブヨの執拗な襲撃も最小限に留まった。
夏7月を迎えた森は、ジージーギーギー蝦夷春蝉(エゾハルゼミ)の蝉しぐれの中だった。
到着した笹倉湿原は、予想したよりも水が溜まっていない。
薄靄が流れ、時折雲間から陽が射す。
神秘の光景、湿原の光芒を期待したが…
神様は、それほど甘くはない。
光芒どころか、みるみる青空が広がり夏の陽射しが照り始めた。
ならば仕様がない…水面に映る夏の空を。
その時の自然現象をそのまま撮るのが風景写真の作法。
湿原では宇和島のkyoichさんのお友達と出会った。
思わぬ出会いは帰路のスカイラインで愛大山岳会の白石さんとも。
77歳…この年代の山男たちは本当にタフだ。感心する(笑)
下山中、Masaさんと話していると、踏み跡を辿り獣道へ迷い込んだ。
ふっと視線を向けると巨木の残骸が。
幹の中が空洞になり、見上げると空が抜けている。
樹の内部に足を踏み入れると、まるでトトロの世界。
屋久島のウィルソン株が頭に浮かんだ。
面河道の四国一と云われた栂の巨木の残骸よりひと廻り大きいようだ。
幹回り6mクラスの面河山や八方ブナより大きく感じる。
ひょっとして日本一の8mクラス?
でも、この樹はブナではなさそうだ。
見た感じ栃(トチ)のような気がする?
何であれ、途轍もなく大きな樹の残骸だ。
この辺りは平坦な地形なので巨樹が多い。
幹回り4mクラスのブナなら登山道沿いに何本か見られる。
でも、この樹は桁違いかもしれない?
亡き森の王の風化した偉容との出会いは、唯、言葉もなく圧倒された。
確かに連日、真夏の暑さでしたからね。
笹倉への道は往きより帰りの方が道を外しやすいようです。
何ヵ所か踏み跡を辿ると登山道とは別の方向へ誘導される場所がありました。
だから遭難騒動もあったのだと思います。
都議選の結果に安堵しています。
森友加計と呆れるような理不尽な政権の横暴が続いているのに、
国民は羊のように沈黙して従順な大多数の群れであることに安住しているのだと諦めかけていました。
いや、いや…御見逸れしました(笑)
ちゃんと選択肢さえ示せば、サイレントマジョリティも行動するのだと認識を新たにしました。
秋葉原の「安倍かえれ」コールは、仕組まれた声と考えるよりも選挙の投票結果が、
市民の偽らざる声だったことを示しています。
何かしら風が吹かないことには
先ずは何も変わらないと言うことでしょう
本日、トトロの世界に迷い込んでしまいました
私もそのまま真直ぐ進み
危ない危ないと呟きながら一旦元に戻り修正しました
全く水は無く昼前から青空も殆ど見られずで
何よりも20年の月日は笹の浸食と
私の衰えに頷きながらの下山でした
多くの国民が安倍政権を支持しているわけではなかった。
民主党の失政を煽ることで選択肢を閉ざされていただけなのでしょう。
以下のツイートに共感します。
想田和弘 @KazuhiroSoda ·
都民ファーストと自民の争いはひと昔前の自民党内の派閥争いみたいなものだとは思いますが、
それでも強い対抗勢力が出てきたということは、安倍一強よりは随分とマシだと思います。
受け皿さえあれば日本の主権者は安倍政権を案外簡単に見限るであろうことを、
今回の都議選は示しているのだと思います
逆に言うと国政で安倍政権に対抗する受け皿が、これまで出てきていないということですね。
僕は野党共闘に期待して応援してきましたが、その路線が受け皿になれていないことは、
これまでの選挙結果から率直に認めざるを得ない。
今回の都議選でも民進の退潮傾向は変わらないようですし。
それと、もう一点、加計問題以降、確実に世相の変化を肌で感じます。
潮目が変わりつつあると…
あのYahooニュースのコメント欄や産経新聞まで…
http://news.livedoor.com/article/detail/13282177/
このまま梅雨明けだと水不足が危惧されていました。
でも上手いことに台風の発生ですね。
大きな災害をもたらさない程度に恵みの雨が降ることを期待しています。
本当にkyoichさんのネットワークの広さに改めて驚きました。
あの笑顔で、出会う人みんな友達にしてしまうのでしょう(笑)
笹倉は苔の湿原の不思議な風景だけでなく、
そこに辿り着くまでの原生林の豊かな森の風景が魅力です。
今回も巨樹の洞という偶然の発見もありました。
森を時間をかけて探索すれば、色んな発見のある場所だと思います。
写真を見る限り、素晴らしい場所ですね。
しかし、言われるように気象条件が伴わないと絵にならない。
自然は素晴らしいと改めて思います。写真は不思議です。
撮る人の意思で、雰囲気ががらりと変わる。
さて、ネットワークの面白さ、白石先輩の近況、元気そうですね。
Kyo-chanは自分でも不思議な人と思います。
全国、みな友達のようですよ。(笑)
まさか、あの場所でkyoichさんのお友達と会えるとは思いませんでした(笑)
そう云えば、伊予市郊外で野辺の花撮影中に出会った人もkyoichさんのお友達でした。
kyochanのネットワーク恐るべし。
bakuさんのお話を聞いていると、季節の旬の山風景を楽しまれているようなので、
また何処かでお会いしそうですね。
また色んな旬の情報を聴けることを楽しみにしています。
いつかどこかの山でお会いできるかと思ってましたが、笹倉湿原の少ない人の中で良かったです。
また、こんな見事な巨樹の洞があったとは驚きです。
帰路自分たちも倒木の目印をうっかりまっすぐ行ってしまい、すぐに左の登山道へ修正しましたが、あのあたりでしょうか?
またどこかの山でお会いできれば嬉しいです。
この猛暑の中、連日、ご苦労さん。
山はミストシャワーで涼しかったけれど、平地のお祭りは集まった人の熱気もありますからね(笑)
なかなか笹倉は、いいタイミングで水の風景と出会えません。
週明けには梅雨明けの当初の予想が台風3号の発生で変わりました。
台風通過によりまとまった雨が降れば、水不足の解消されるかも?
そうですね…笹倉は残念だったけれど、あの巨樹の洞は森の神様の贈り物でしたね。
こういう意図しない偶然の出会いがあるから面白い。
いろいろな意味でいい経験になりました^_^
またよろしくお願いします!
Masaさんから30日に笹倉へ行った人のFB画像を見せてもらいました。
溜まった水の状態は、ここに掲載した画像と変わりません。
天候の不順だった30日に比べると、明日は晴天の予報。
水面に青空が映る写真が撮れると思います。
但し、晴れるとブヨが発生すると思うので御用心。
どちらにしても笹倉は、かなりまとまった雨が降らないと絵になりません。
夏はカラカラに乾いた褐色の苔庭です。
ベストなのは5月下旬から6月上旬の新緑の頃、大雨が降った後ですね。
接近している台風3号が通過した後も、かなり期待できますよ(笑)
私は、もう次の笹百合撮影に向けて気持ちが入れ替わっています。
土小屋、堂ヶ森ともに、まだ蕾ですね。
週明け、皿ヶ嶺の状況を見て、堂ヶ森入山の時期を決めます。
ほんとは30日に行きたかったのですが
やむなく明日に・・・・・
カタックリさんやyuuminさん情報で以前ほどのの神々しさが無いことは承知です
トトロの世界に期待しましょう