矛盾を矛盾のまま矛盾なく取り扱う…という記述に出会った。
禅問答のようだが、これは?と強く感応するものがあった。
古武術の甲野善紀が語る身体論を再読している最中だった。
これは自然界のフラクタルのような反復する再帰性にも通じる。
身体運動は脳の中枢神経による一括統制ではない。
それでは、いざという時に対応できないので、末端の器官がそれぞれ反射的即時性の反応を示す。
これが近代的合理主義に基づいたスポーツ科学と
自然界の運動性をそのまま応用した東洋体術の違いなのだろう。
そう目の前の自然界は、矛盾そのものなのだ。
その矛盾を分かりやすく単純化しないで、ありのまま受け入れる。
理解できないような事象が突然出来(しゅったい)しても驚かない。
これを胆力という。
胆力は驚かないことから鈍感であることと誤解されがちだ。
実は、その真逆で敏感に反応することで、
日常のフレームが壊れるような激動に出会っても、
きちんと驚いて対処できる反射的な身体反応を日頃から訓練しておくことらしい。
う~ん、我が身を振り返って、恥ずかしい。
北朝鮮のミサイル発射とその後の経緯に過剰に反応してしまったようだ。
そして、この身体反応は、既存のシステムが機能しなくなったポスト近代の混乱を生き抜くための
生物的に自然な基本動作への回帰のような気がする。
きちんと驚いて、矛盾を矛盾のまま矛盾なく取り扱う…なんだ、とても自然な所作じゃないか(笑)
今朝あたりから、湿度の低い爽やかな気候の変化を感じる。
最高気温も30℃前後まで下がり、最低気温は20℃近くに。
散歩コース、八ツ塚群集古墳は、あたかも草の海に浮かぶ浮島の様相だった。
草刈りされていた円墳も青々と茅が延び揃い風に靡く風情に秋を感じる。
お地蔵様も赤い頭巾と前掛けを新調され、なにやら晴れがましい御様子。
畦道を歩くと、トンボたちが驚いて、わらわらと飛び立つ。
赤く色づいたアキアカネが舞い芒の穂が輝く季節も間もなく…
それと今回の内容、矛盾を矛盾のまま矛盾なく取り扱う…
古武術の教えはすーっと頭に入りました。
体幹が衰えているのが自覚できます。
4月より朝のテレビ体操を欠かさずやっています。
先日のためしてガッテンのぶらぶら体操が付け加えられました。
さあ、石鎚の紅葉に・・・
昨日あたりから日中もカラッとして一段と過ごし易くなりました。
週間予報を見ても、ここしばらく最高気温30℃前後最低気温20℃くらいという日が続くようです。
人の身体は、この微妙な外気温や湿度の環境変化に敏感に反応するセンサーを持っています。
不思議ですよね。
生物学的に人の身体が、どういう風に反応して対処しているのか?
より自然な身体の動きとは何か?
とか医学としてのアプローチと異なった身体論に惹かれます。
まぁ、それだけ身体の衰えを実感しているからでしょうね(笑)
ためしてガッテンの運動神経を活性化させるブラブラクネクネ体操観ましたよ。
あれは楽ですね。
私も朝食前のストレッチに取り入れました(笑)
矛盾を矛盾のまま矛盾なく取り扱う…
字面を唯、見ていると意味不明ですが、驚愕するような環境変化は、それに遭遇した瞬間は理解できない矛盾そのものなのです。
自然界では対処できないパニックに陥るだけで命を落とします。
驚きに敏感に反応して脳の中枢神経からの判断を待たずに反射的に対処する身体反応。
これが働かないと自然界では生き残って行けません。
鰯の群れの瞬時に隊形を変える回避の動きを例に挙げています。
あれなんかフラクタルな図形そのものですよね。
でも必ず、集団の動きから外れる個体がいます。
群れの動きを察知され集団が襲われても、外れた個体は生き延びるという種保存の法則も働いているようです(笑)
北朝鮮は私たちが思っている以上にしたたかですよ。
今回のミサイルの発射された軌道は米本土(シアトルあたり)を狙う最短距離でもあります。
当初予告のグアムまでの3500kmには達していないけれど、
米シンクタンクも大陸弾道弾の開発は時間の問題だと指摘しています。
現在の防空システムでは大気圏軌道のミサイルを100%撃ち落とすことは不可能なのが現状なようです。
60%くらいの確率らしい。
そうなると米国も危機回避のために北朝鮮を核保有国と認めざるを得なくなるようです。
以下の島田雅彦のツイートが的を射てるかな?
島田雅彦 @SdaMhiko ·
米中露は北朝鮮の脅威を必要悪と見做している。
アメリカは日本にいっそうの軍事負担を要求し、中国、ロシアはアメリカを牽制するのに北朝鮮を利用できるから。
日本では日米同盟を強化し、防衛予算を増大させる口実になるので、
北がミサイルを発射すると、首相は危機を煽るが、ゴルフは予定通り行う。
ポスト真実の時代だとは云え、ここまで歴史改竄と差別主義を公然と表明する政治家ばかりだという現実が、
この国の未来への見通しを益々暗くさせます。
ファリード やす فريد @Yasu9412
我々が生きているのは、
米大統領が「既存のメディアはすべて偏向している」として自前のニュースチャンネルを開始し、
かつて「最も自由なテレビネットワーク」と呼ばれたアルジャジーラがアラブ諸国から潰されようとし、
日本の首相が2ちゃんねるの極右的なまとめブログに「イイね」する時代だ。
ポスト・トゥルースの世界では、学者の役割はこれまで以上に重要になる。
必ず学者は政府と距離を取る必要がある。
いわゆるrevisionism(歴史改竄主義)とnegationism(虐殺否定主義)との闘いは、
これまで以上に熾烈を極める。
内田樹が、ここのところ備忘録としてのブログ記事を頻繁に更新するようになった。
以下のシンギュラリティ(歴史の特異点)についての話は気宇壮大で読んでいてわくわくします。
どうせなら、こういう話を聞きたいよね(笑)
http://blog.tatsuru.com/2017/09/01_1033.php
100分de名著も良い番組です。
前回の大岡昇平の「野火」に続いて、ハンナ・アーレントの「全体主義の起源」が始まります。
現在の日本を見ていると、まさに歴史は繰り返す、です。
私たちの現在の立ち位置を確認するために、必見ですね。
みすず書房 @misuzu_shobo
◆NHK100分de名著『全体主義の起原』いよいよ来週9/4(月)22:25の放送予定です。
気になっている方はお見逃しなく!
同番組のHPでは、いま、なぜアーレントかを語るプロデューサーA氏の「おもわく。」が読めます。
こちらも是非。⇒http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/69_arendt/index.html …