3月11日、東日本大震災から2年。
午後2時46分、犠牲者への祈り、黙祷。
折りしも、この日、11日は「人権の日学習会」が毎月、川之江隣保館で開催されていることは以前から知っていたのですが、今回初めて参加させていただきました。
ちょうど昨日は、子ども支援室 訪問相談支援員さんによる、「相談員・訪問相談支援員として学んだこと、不登校理解につなげるために」というテーマでお話を伺いました。
日頃から私たち親の会メンバーも、支援員さんに様々な相談をし聴いていただき、親の思いを受け止めていただいていて、やはりこうした相談支援が受けられることを大変有難いと感じています。
また、今回のように、人権を考える学習会の場で、教育関係者や保護者、地域の支援者に知っていただく機会があることは大変意味のあることだと思いました。
昨日の学習会では、より具体的に、不登校の現状、その背景にある社会背景や個人の特性や個性を知ること。そして支援の方法としては、医療機関との連携、集団教育の中で困り感を感じているそれぞれの子どもの事例を通しての対応をしていること。
具体的な支援として、心理検査や認知行動療法の話もありました。その中で、論理療法(幸せを感じたときに、ニューロン(スピンドルニューロン)が伸びると幸せな人生が送れるといい、どんなときに伸びるか→→→
3位・・・綺麗なものを見たり、美味しいものを食べたとき。
2位・・・がんばったという達成感を感じたとき。
1位・・・(自分自身が頑張って)褒められたとき。
・・・だそうです。ほめて認めることで、自己肯定感が高まる。
「自分は自分でいいんだ、ありのままの自分でいいんだ」と思えることが大事なこと。
保護者への支援としては、最近では、家庭教育が困難になっている社会であることをまず認識し、その上で家庭(母親)へのサポートにより、母親を励ます言葉かけをしたり、母親の子育ての苦労をねぎらう。「ガンバレ」は、今までも十分頑張ってきたのに、これ以上がんばれという言葉はかえって母親自身を苦しめてしまうことになる。
今後の課題として、
①問題行動といわれている子どもたちの居場所(不登校の中でも反社会的行動にでる子どもたち。表現の仕方は違うが問題は同じ。自己肯定感が低い。「どうせ、私なんて」
②少集団としての学びの場(社会がこわい、ハードルが高いと感じている子どもたち)
③不登校の子どもたちの学習支援(学習保障・進路保障)
④支援者の人材育成、マンパワーの問題(子どもたちと支援者のつながりが必要。不登校に対する知識、支援体制。市内には臨床心理士がおらず、要望している)
そして、最後に、(不登校を経験した)子どもたち・卒業生の言葉。
「自分のことを一人でも理解してくれた人がいたからがんばれた」
「大人が理解をしてようとしてくれることは子どもたちの信じる力につながるし、生きていく力につながる」
追記
本日、3月12日、13日は県立高校受験日。定時制高校受験される生徒さんの健闘も祈っています。それぞれの道がひらかれますように。