四国中央市あったか子育てセミナー
「発達障害の二次障害の現状と対応について」
つばさ発達クリニック 藤岡先生(今治市)のお話を伺いました。
主に、ASD(自閉症スペクトラム)の特性を持つ子どもたちが、成長していく過程で引き起こす「二次障害」について、二次障害とは何か、どのような二次障害があるのか、予防のための留意点、起きてしまったらどう対応するか(薬はどんなときに使うか)、自己認知と自己肯定感をはぐくむために、という流れでお話を伺いました。
講演の詳しい内容については、転載等できないので控えさせていただきますが、藤岡先生の講演は、今回で四国中央市では3回目ということもあって、前回までのお話の流れがあり、それをもとに今回、特に「二次障害」という点について掘り下げてお話を伺うものでした。
今回は、一般の方はもちろん、幼児教育や学校教育関係に携わる方など、特性をもった子どもさんと接する機会がある者にとっては大変勉強になりました。
また、二次障害の例として、就学前・小中学生・成人と分けて、その特徴も詳しくわかりやすく説明されてました。
幼少期からの二次障害が、成人になるまで続くと、様々な重篤な症状になるような気がしました。
二次障害の予防にむけて、という点では、問題が起きてからの対応よりも予防を。
予防については、見通しを持てるようにすること。成功体験を積ませ、自己肯定感を高めるような対応。彼らの視点で理解する。ストレスを招かない環境作り、過程や地域資源との幅広い連携が必要。
「叱る」という行為について、
ASDの人の多くは「罵倒」に耐えられない。
人は何のために子どもを叱るのか。
・・・こういう場面、日常的にありますよね。考えさせられました。
「指導よりも支援を。 その前に理解を」
・・・子どもの行動には理由がある。
なぜ?を考える。
なるほど、そのとおりですね。
厚生労働省は、H22年に「ひきこもりの評価と支援のガイドライン」を作成。
「ひきこもりは・・・病名ではなく、あくまで対人関係を含む社会との関係性の中で生じる現象の一つである。多彩な精神障害が関与しており、その中に、発達障害の割合も多いといわれている。・・・ひきこもり相談来談者の調査では、全体の30%弱に発達障害の診断がついたと報告している・・・。」
本当にそうなんだろうか・・・
参加してみて思ったのは、子育てにおいてはやはり障害があろうとなかろうと、ひとりひとり違うのだから、みんな同じように教育も育児もできないということだろうな。
ひとりひとり違う、それぞれの持つ特性があり、その特性をまわりのおとなが理解し、支援していくこと。
自分の子どもにどんな特性があるのか、改めて考えさせられました。