本当に、たまたま見た番組だった。
平成25年度文化庁芸術祭参加 、テレビ・ドキュメンタリー部門大賞。日本放送文化大賞・準グランプリ。
「みんなの学校」関西テレビ制作番組。昨年25年11月27日放送。(再放送は、テレビ愛媛では26年1月24日放送されました)
少し紹介します。
40年以上教師を続けてきたkimura校長がいる、大阪市立南住吉大空小学校が大事にしているのは、みんなが学校に通い続ける「不登校ゼロ」です。
大空小学校は、「居場所を作る」ことをみんなが共有しながら、開校から6年間、児童と教職員だけでなく地域の人も加わって作り上げられてきました。
「誰もが来られる」この学校には、特別支援教育の対象となるこどもたちが、他よりも多く通っています。そんなこどもたちもみんな、この学校では同じ教室で学んでいます。
大空小学校では、どんなこどもの状態も「障害」とは呼びません。発達障害などで座っていられない子、こだわりが強くて、すぐに友達とトラブルを起こす子たちのことも含めて、すべてを、ひとりひとりの個性だととらえます。周りの子たちも、そんな‘ややこしい友達‘が抱える「困っている事」が何なのかを思いやることのできる、強い力が育っています。
4月から4年生に転校してきたセイシロウは、前の学校では特別支援のクラスに通い、一日1~2時間しか学校にいることができませんでした。
「普通に学校に通ってほしい」という願いを持つ母と一緒に引越しして、大空小学校に通いはじめました。初めの頃のセイちゃんは、みんなといっしょに教室にいることも我慢できない状態で、学校を何度も飛び出します。
「大空を引退します」が口癖のセイちゃんを、この学校でサポートしていくのは、担任の先生や特別支援担当の先生だけではなく、すべてのオトナとこどもたち・大空小学校の「みんな」です。
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6年生のカズキは学校を休みがちです。それでも、大空小学校では先生たちが家まで迎えに来てくれて、ずっと学校に通い続けています。開校2年目に新入生として入学する頃のカズキは、「あの子が行くなら、大空小には行きたくない」という噂を立てられるような存在でした。そんなカズキのことを校長先生は、「じゃあ、そんな子はどこへ行くの?」と話し、見守っています。カズキは、地域の人たちも優しく見守ってくれる大空小学校という「居場所」で成長を続けています・・・・・。
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お互いの違いを理解し、お互いを尊重しあえるような、こどもたちを育てる。
大空小学校の1年間を見つめ続けたことで浮かび上がる、あるべき公教育の姿や、こどもたちのために親や地域の人は何をなすべきなのかを考え、いまの大阪や日本で進められている教育改革の方向を深く問い直す番組です。
(関西テレビ放送 「みんなの学校」HPより紹介させていただきました。
ホームページURL→http://www.ktv.jp/minnanogakkou/index.html