先日の2/1の講演会のことが頭から離れません。
参加してくださった方の大半は、おそらく今苦しんで悩まれている子どもさんの保護者の方だと思います。
でも、親だけが子どもの苦しさを受け止めればいいのかというと、決してそうではないですよね。学校の先生方、あるいは、学校内で子どもや親たちの相談にあたっている方も、子どもを取り巻くすべての方々に子どもの気持ちを理解してもらうことがなによりも大切なことだと、先生のお話を伺って思ったことです。
学校や相談員の対応が、家族を安心させてくれる。
逆に言えば、学校や相談員の対応如何によっては、本人や家族の不安を助長させることにつながる。
まわりの環境がすべて整って初めて、親も子も「休める」状態になると。
いま中学3年生の親子にとって、目の前の進路はその苦しみの真っ只中にいます。
子どもは、他の子と同じように高校生になりたいという願望を持っています。でも、体や気持ちがまだ準備できていない、進学するだけのエネルギーが充電されていない、そんな子どもさんも決して少なくありません。
「進学したい。」
それは、本当に子どもの本心からの気持ちなのか、親の気持ちを想う子の気持ちからの言葉なのか、子ども自身も迷いの渦中にいることが多いのです。
森山先生が話されていた、「十分な休みがなく、次のステップへ進もうとしても、あるいは、受験して合格して、いざ通う段階になったとしても、エネルギーが十分に溜まっていないと、そこで断念せざるを得ない事態になることも。」
本当にいま進学したいと思っているのか、本人の気持ちをよく聴き、本人の自己決定を大事にし、子ども自身の「本心の」気持ちを汲み取ってあげたいですね。
子どもたちは、親の期待を敏感に感じとって、進路に苦しんでいる。
まだ、休むことが必要だと感じたなら、長期の休息をとることが結局は近道になるとも。
親が腹をくくることで、初めて子どもは心身ともに「休める」状態になるのだと。
先生のその言葉はとても重いけれど、それは脅しでもなんでもなく、親としての覚悟が、そのあとの親子関係にとって大事なものになっていくんだなと、実感しています。
森山先生のお話を聴かれた親御さんや学校の先生方が、なにが子どもさんにとっていま大事なことなのか、心から感じて理解してくださる方が一人でも二人でもおられることを願うばかりです。