思いつくまま感じるまま。

身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

人の死

2006年04月23日 | Weblog
昨晩久しぶりに近所のお店に飲みに行った。
「○○さん、亡くなったよ」
と開口一番聞いた。
「ええーっ」
と思わず叫んだ。
2週間ほど前に隣の席で一緒に飲んでいたおじさんだ。
亡くなる2日前も同じ店で飲んで歌っていたらしい。
まだ59歳、しかし見た目は70歳くらいの老人に見えた。
死因は肝硬変、自宅で吐血して救急車で運ばれたが翌日亡くなったという。
本人は多分に自覚していてらしく、最後の日に
「明日はもう来れないかもしれない」
と言っていたとか。

肝硬変のおじさんに酒を飲ませるお店のママさんも罪な人と言えなくもないが。
彼の家族は分かっていたようで、彼には好きなことをさせていたと言う節もある。
自営業だが商売の方は全て奥さんが切り回し、彼は孫の守をしていたらしい。

そういえば彼は2,3年前から
「わしは長生きは無理や」
という意味のことをずっと言っていた。
暇があればパチンコに出向き、帰りは飲んで帰るという結構なご身分だった。

私とはバカ話ばかりしていた仲だが、ふっとこの世から消えてしまった。
特に悲しい気持ちになるほどの仲ではなかったが、ひとつの魂が何の前触れも無く機能停止して無機物に変化してしまう生命のはかなさを感じてしまう。

私もいつか言われる日が来るだろうな。
「天道さん、亡くなったらしいよ」
その時に、悲しんでくれる人が何人いることか。
この町に住んで、飲み屋での知り合いが既に5人亡くなっている。

話は変わるが2年通った英会話サークルでいろんな事情でサークルから離れていく人もいる。
夫の転勤、自営業の手伝い、日程の都合がつかなくなったなどいろいろだが、おそらくこの先2度と会うことはあるまいなと思う。
出会いと別れ、人の死も多くの別れのひとつに過ぎないかもしれない。