まさに「統一した指揮が執れていない」工事の見本です。2枚の写真は同じ直線上の岸壁(出崎ふ頭東岸壁)をこちら側とあちら側から撮ったものでした。こちら側(下)の写真は船が接岸するときのクッション用のゴムが縦に並んでおり、あちら側は横に並んでいることが分かると思います。利用する小型船の漁師さんの話だと横のゴムクッションは船の舷側が引っかかったりしてとても危険なようです。赤灯防波堤もまだないまま、製氷工場の近くで頻繁に漁船が利用する場所です。──漁師のつぶやき ブログ版「改善しようとしない行政」より(2012.7.15、写真とも)
どうしてこうなるのか? 利用者の意見を聞かないからです。専門家というかプロというか利用者の現場の話は驚きです。現場の漁師、製氷工場、魚市場、加工屋、荷役者など岸壁を利用する人を無視するからこうなるのです。役人が内輪だけで仕切っているからこうなるのです。役人は、設計もしない現場監督もしないでただ工区を土木業者に割り振るだけだからこうなるのです。工区ごとに、土木業者が役人を見透かしてそれぞれクッションゴムを勝手に縦にしたり横にしたりしているのです。前から私が言っているように窓口をさがしたくても完全な秘密主義で、どこの役所が管轄しているのかも三者(市、県、国)で隠しているのです…。一般に、役人、役人、行政、行政というしかないのです…
こ れ で い い の か 復 興 工 事 ? い い わ け な い ! 何から何までゼロベースで始めなければならないです。
宮古港は80センチから100センチ地盤沈下した。だから岸壁を80センチから100センチかさ上げする。普代の村長ではないが3.11津波復興をこんな「詭弁」でやられたら取り返しのつかないことになる。岸壁工事が、そして防波堤工事が立地地区の津波防災の観点もふまえて設計されているのか?(港湾施設の相互連携、立地地区との連携が考えられているとは思えない)。そもそも岸壁や防波堤そのものの機能や安全が保たれるのか?(目につくのはその場その場のびほう策だけ。とてもそのようには思えない)。
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