なにをそんなに急いでいるのか?
宮古市田老地区に立った看板だという。
撮影者も「なんてこった…」といっているが、
私も唖然(あぜん)として見入った。
ブログ<やっぱすっ。田老町だべ~なぁ>(2013.3.22)より
写真を見た瞬間に
大きな無力感に襲われた。
予想図と書いてあるがほとんど決定図のおしつけがましい印象
「実際とは異なる場合があります」と書いてあるが
宮古市は何にでも意味不明なこの言葉を書いている。だからどうだと?
「実際」のところを市民にちゃんと問えと言いたい。
自信がない看板なら作るな、といいたい。
ブログ<田老地区復興まちづくり協議会>(2013.3.20)より
こちらの撮影者は「イメージがわきやすいですね」といっている。
区外者の私も高台移転の場所がよく分かった…
しかし、この野立て看板は
まるで建築現場の看板か道路工事の看板のよう…
(まちづくり=UR都市機構の区画整理の性格をよく表している)
とても地区住民の復興まちづくりへの入(はいり)口のようには見えない。
街から出て行った住民はどう思うだろうか?
まるで町の土建屋さんの危険表示看板のように軽い。そして変に重い。
そして描いてある防潮堤にはかって町長や町民の総意で作ったあの「防浪堤」の頃の熱気がみえない。
終始、他所=盛岡まかせ、はじめから決まっている計画
(X形だった1線堤・2線堤が切り離され、なお看板のように複雑にデザイン化されている。なぜそうなったのか? その推移こそ、ていねいに市民に示さなければならないはずだ)
賛成反対はあるが防潮堤はいま町づくり、国づくりの中心課題の一つである。
宮古市は重い課題を背負っているのだ…
☆
この看板は宮古市のスケールを見る思いがする。