岩手県下閉伊郡山田町。工事が行われている直立式防潮堤のファックスをいただいた。初めて見るだけでなく想像を超えた工法である。いかにも現代的に(イージーに)溶接やはめ込みを多用し、まるでレゴ組み立て、ドミノ組み立てやプラモデル発想である。心のない貧しい発想を拡大化しただけのこんなもので衝撃的な津波に抗することができるとは思えない。縦の接続もさることながらコンクリートと鉄板の接面、ブロック(一単位)とブロック(一単位)の接続、また地底や地上の結び目等、それぞれの接点をどうするのか? このところのメンテナンスは全て問題である。それらによって一番の問題は山田の防潮堤全体が一体性に欠ける事である。異質同士の接点だらけの防潮堤の弱さ、そしてデザイン的なもろさ…
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くわしいことは分からないが、下の写真と合わせて様子はよく分かる。とても参考になった。しかし、町民のコンセンサス(同意)がとられて進められているのだろうか? 前例もなく、検証もされていない工法を受入れた山田町のその点だけが大いに気がかりである。
宮古市鍬ヶ崎地区同様3.11大津波に壊滅的被害の出た山田町の前例に注目したい。
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