宮古on Web「宮古伝言板」後のコーケやんブログ

2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。 藤田幸右(ふじたこうすけ) 管理人

追加ボーリング

2015年04月08日 | 写真

 (1)追加ボーリング写真


平成27年に入って2月25日から3月9日までほぼ15日間で、主に日立浜地区9カ所(No.9とNo.3は重複2回)でボーリング調査が行われた。これは「鍬ヶ崎の防潮堤を考える会」の要望書への知事「回答書」にあった50メートル間隔の追加調査であると思われる。日程的にも忙しく…調査やぐらの設(しつら)えにしても粗末に見えて本気度は伝わってこない… 。撮影は「鍬ヶ崎の防潮堤を考える会」。


いずれにしても「鍬ヶ崎の防潮堤を考える会」が知事「回答書」に反論して次のように再要望したように…私たちの再要望はこうである (1)50m間隔の追加地点を速やかに公開すること (2)鍬ヶ崎「その1地区」120mの鋼管杭の打ち込み状態の公開 (3)鍬ヶ崎「その1地区」120mの詳細縦横断地層図の公開」、この調査結果等(1)、(2)、(3)は速やかに宮古市民に広く公開するべきである。住民合意形成のための不可欠の再要望であるからである。

 


2015.2.28~2015.3.11 撮影

  2015.3.11 撮影
No.7 (元宮古造船跡地 )


追加ボーリンング調査(全9カ所)


 


(2)工期は無期限? 予算も無尽蔵? 看板は語る

宮古市民にせよ、鍬ヶ崎地区住民にせよ、住民合意のない鍬ヶ崎防潮堤の計画、設計、建設、またはその工法、なによりも(繰り返すが)住民との合意形成。住民が話し合って出した結論でない工事だからスムーズに前に進まない。説明責任も果たさず、住民を置き去りにして進めている独りよがりの官主導工事は直ちに中止、少なくとも中断するべきである。下の現地看板は、完全にウソ看板である。少なくとも絵柄の意味が全く分からないイラストレーション(絵)とともに一年以上掲げられている。見る人をだまし続けたこの公(おおやけ)の看板には、かてて加えていつの間にか工期期間の変更が施されている。「3月16日」の工事終了がいつの間にか「3月31日」に変更されている。自腹での計画工事ではなく湯水のように予算化された国のカネだからそのように杜撰(ずさん)に予算管理がされている、と全国的に批判の声が上がっているが、まさにこの事態を指していると言わざるを得ない。鍬ヶ崎、閉伊川、田老…岩手県が宮古市で展開する公共工事がその典型になっていいわけがない。年単位で緊張感を欠いた鍬ヶ崎の状況にはまさに言い返す言葉がない…。やる気がなかったらさっさと工事はやめるべきだ。

再々度、姑息に工事完了日を書き直すのではなく、潔く予算返上していただきたい。全国の納税者の声も、予算やカネの事だけではなく宮古市の健全な震災復興のためにその事を望んでいるからである。

 

 2014.10.24 撮影

 2015.3.22 撮影

 注意!) 工期の延長だけではない。よく二枚の看板を見比べてもらいたい。「請負額」が増えている。  489,240,000 円 → 649,316,520 円    
(半年もたたないうちに3割以上の増加?! 
閉伊川水門の4割増や藤の川防潮堤問題のかさ上げ見積り水増しと同じです。どこもかしこもこの調子だと官民談合を調べる必要がある



 

(3)工事現場写真(鍬ヶ崎「その1地区」工区)

 

 

2015.4.5 F.和子さん撮影 

 

凄まじい写真です。この二列は専ら地中に埋められた基礎鋼管杭の首でやがて地面の下に完全に隠れます。二列の真ん中の一列に防潮壁の芯になる「鋼管」が並ぶわけです。

工程が凄まじいなら結果も凄まじい。この写真のど真ん中に厚さ1メートル以上高さ7~8メートルの壁が建つ。もはや海幸園ビルも漁協ビルも見えなくなり、もちろん山も木々も見えなくなる。海側の御殿山も見えなくなり、漁船も車も見えず、エンジン音も見えない。日差しを遮蔽する高い塀があるだけだ…

 




すさまじい「追加」

すさまじい「看板」

すさまじい「写真」

引きつづいて詳細を見ていきたい。


 

 

 

 

コメント
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