白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

白杖を使うことへのハードル

2018-05-22 12:26:19 | RP
同じような目の病気を持つ人のブログや掲示板などを見ていると、白杖を持つことのハードルがすごく高いことに気付く。
多くの人は白杖を使う勇気がなく苦しむ。
そして勇気を出して使うようになると「こんなに楽になるんだったらもっと早くに使い始めればよかった」という。
「移動に不自由しているけど、なかなか使う勇気がない」といった書き込みがあれば、他の人が早く使えと励ます。

白杖か~。

目が見えない人の道具であり、象徴。
気安く使えるもんじゃない。


でも私は息子にそんなことで苦しんでほしくない。
便利なものはすべて使って、少しでも楽に生きてほしい。

色々な人の意見を読んでいると、どうやら勇気がないメインの理由は、
「他の人がどう思うか気になる」からのようだ。

子供の時は普通に遊んでいた友人、
若い時からの知り合い、
目が見えていたときの自分を知っている人たちが、白杖を持っている自分を見てどう思うかが気になり、持つ勇気がない。

なるほど。わかる気がする。

じゃ、子供の時から使えば?
結局は白杖を持っている自分に周りが見慣れてくれたらいいんでしょ。

でも、どれくらい目が悪かったら使えるんだろう。
視力何以下、視野何度以下といったルールがあるんだろうか。

色々調べてみてわかった。
どうやらアメリカも日本もルールは同じで「視覚障がい者」なら使っていいようだ。
じゃぁ視覚障がい者とは?
眼鏡をかければ見えるのであれば視覚障碍者ではない。
眼鏡をかけてもよく見えない、又は視野が狭い人。
その程度は特に定義がない。
本人が必要であれば使っていいっといったところだろうか。

そっか、使っていいんだ。
なんだ、使っていいんだ。