白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

辞書に載ってない言葉は使わないでくれ!

2006-09-21 14:50:25 | 仕事
英語で仕事をするというのは、見えない苦労もたくさんあるのです。

アメリカの会社では、個人の机は中途半端な壁で区切られており、お互いの顔は見えない。まぁ小さいながら自分のプライベートなスペースがそこにはある。
お互いの顔が見えないからなのか、社内でもE-メールのやり取りをすることが多い。
うちの会社ではインスタントメッセージ(Yahooメッセンジャー等チャットするやつ)を全員登録していて、ちょっとしたことならインスタントメッセージでコミュニケーションを取る。

例えば、「ねぇこの書類捜してるんだけど、見なかった?」とか「ちょっと来てくれない?」とか、「ねぇこういう場合どうするの?」とか、又は「ランチ何食べる?」など等、ぽんぽんとやり取りするわけです。

これがどうも好きではない。
なぜかというと、みんなすっごく省略短縮して書く。
例えば "Are you~~?"だったら"r u~~"と書く。
Thanksなんかでも、Thx。
頭文字だけで書く場合も多い。
有名なやつで言うとASAPがその例。As soo as possibleの略ね。
慣れてはきたけれど、「え?なにこれ?」っというのはいまだによくある。

数日前は、Taxの上の人からメッセージが入って
"Do u have the financial stmt?" っとあった。
はて?financial stmtってなんだろう。stmt? stmt.....????
わからないから正直に聞いてみた。
「あのエスティーエムティーってなんですか?」
「financial statementのことだよ。」
「あ~~、ステートメント、なるほど~~。」
「おいおい、Financialまで言ってるんだから、想像つくだろう。」
悪かったわねぇ、私は想像がつかなかったのよ。プン。

しかし困るのは短縮だけではない。
面と向かって話していたり声が聞こえれば、知らない単語や表現が出てきても話し方や声のトーンから大体想像がつくのだけど、短く書かれると全くわからないことがある。

例えば。。。

ちょっと手伝って欲しいことがあって、インスタントメッセージを同僚に送った。
"Can I ask you a favor?"
っでその答えは、

"ASK AWAY"

・・・・は?
なにこれ、頼んでいいと言ってるの悪いと言ってるの?


数日前のこと、先輩社員に至急○○を作ってくれと頼まれて、言われた通りそれを作り、インスタントメッセージを入れた。
「できましたけど、これでいいですか?」
数分後戻ってきた返事は

"YOU ROCK!"

は? いいと言ってるの?悪いと言ってるの?

お願いだから、辞書に載ってない言葉は使わないでくれ。

これらの表現を夫に聞いてみると
「すっごくよく聞く普通の言い回しだよ。まぁスラングだし俺はあんまり使わないけどね。それでも何年もアメリカに住んでいながら今まで知らなかったほうが不思議だよ。」っとのこと。

なによ、辞書にも載ってなくて、あなたも使わないんだったら、いったい何所で学ぶと言うのよ!

さぁ皆様はこれらの表現知ってます?

マー君のブランケット

2006-09-19 14:23:57 | 子供
私も幼い頃は、お気に入りのタオルケットがあって、それがあると安心したものだった。
マー君にも生まれてすぐの頃から使っているお気に入りのブランケットがある。
寝るときはもちろん泣くときもそのブランケットがなきゃいけない。
不安になるとすぐに「ブランケット、ブランケット」と言い出すマー君。
何所に行くにもオムツとこのブランケットは忘れられない。

でもブランケットをいつも持って外出するのは大変だからと、夫のお姉さんが同じ生地で小さいブランケットを作ってくれた。
マー君は1歳でCEIDに行き始めたころから毎日欠かさずこのミニブランケットをもっていっている。

最近家に帰るとよく洗濯機がまわっている、聞くとCEIDの先生にミニブランケットを洗うように言われたとか。
「申し訳ないのですが、他の子供の鼻水がこのブランケットについたかもしれないので、洗った方がいいと思います」とのこと。
なぜ他の子の鼻水がつくのかというと、どうやらマー君は泣いているお友達を見ると、自分のかばんからこのミニブランケットを出してきて貸してあげているらしい。

CIEDの先生は病気などが移るとよくないからと、タオルなどは共有しないように気をつけているらしいのだが、マー君が自分のブランケットを泣いている子に貸してあげる姿を見ると、どうしても強くダメだと言えないらしい。
「もし親御さんが気になるようでしたら、他の子が使わないようにもっと気をつけます。」とのこと。

まぁまぁ、そんなに神経質にならんでも。
それよりマー君に優しいところがあると知って私は嬉しい。
どうぞどうぞ、マー君が貸してあげるのならみんなで使ってください。

(続)とんでもないクライアント

2006-09-17 07:29:27 | 仕事
前回に続き、そのとんでもないクライアントの話。

いろいろとかかわるうちに、このクライアントの正体が見えてきた。
どうやら6年前に若い男が2人で始めたインターネットのサイトを運営するベンチャーのようだ。
そのサイトは個人で取ったビデオなんかを載せるというだけのシンプルなもの。もちろん他の人が載せたものを見ることもできる。
よくテレビでやってるじゃない、面白いビデオ集みたいなの、あれのインターネット版。
無料で載せることも見ることもできるから収入はそのサイトに載せる広告収入がメイン。

それが最近になってかなりのブームを呼んでいる。
この会社は今のところそんなにぼろもうけをしているわけではないのだけれど、潜在的に伸びると見た大手の会社が買い取ると言い出したようだ。

初めから大きな儲けなど考えてなかったこのコンピューターオタクお2人にとっては願ったりかなったりの話。
買取価格は知らないけど、まぁ最近の似たような話から考えると○十億円程度でしょう。
そいつらにとっては宝くじにあたったようなもの、絶対に逃したくないおいしい話。

買収合併にはかならず必要な監査済み財務諸表、それがない。
相手の気が変わらないうちに一日も早く準備する必要がある、とそれでうちに転がり込んできたと言うわけ。

しっかし、この会社の会計帳簿はめっちゃくちゃで、どんぶり勘定もいいとこ、はっきり言って会計とはなんぞやということすらわかってない。
だって、銀行口座ですらビジネス用のものを持ってなくて個人用口座をそのまま使っているというずぼらさ。
会計監査というよりは、5年半分の会計帳簿やり直しに近い。
もちろんこんなんじゃ監査どころではありません!っと2週間でやるというお話はお流れになったみたい。

とりあえずよかったぁ~。
それでも大急ぎでやるということには変わりないでしょう。

それにしても、世の中には面白い会社がたくさんあるものだ。

忙しいのは嫌い

2006-09-15 13:57:48 | 仕事
明日9月15日はコーポレーションのTax締切日。
タックスの人たちはバタバタと走り回っている。
他人が忙しいのは見ていて楽しい。
なぁ~んて余裕かましていたら、とんでもないクライアントがやってきた。

2002年から2006年6月までの監査をやってくれというもの。
財務諸表5つ分の監査なんだから、もちろん時間もかかる、なのに2週間でやってくれという。
そんなの絶対に無理です!っと言ったところ、2週間でできたら監査料を2倍払うと言い出した。たぶん財務諸表一つに200万円くらいだから、5つで1000万でしょ。2倍っていうことはプラス1000万の儲け?(わかりやすく円表示にしました)
よっぽど切羽詰っているご様子。
でもいったい何に監査済み財務諸表が必要なんだろう。
普通銀行などからお金を借りる場合、監査済みのものを要求されるけど、監査料を倍払ってもいいって言うんだから、資金面で困っているわけではなさそう。
だとすると合併かなにかかも。。。
いや新株の発行か何かで株主に開示するためかなぁ。。。

って理由はどうでもいいんだけど、どんなに高いお金を払っても2週間は無理!っと言っているのにそれを聞かないで上のやつが引き受けてしまったから大変。

全員今の仕事をいったん中断してこのクライアントに取り掛かれって、そんな無茶な!
普通はクライアントリクエストリストというものを先に送って、ある程度必要書類を準備していてもらう。
それから監査が始まってもっと詳細な部分(領収書やレシートなど)が必要になると随時クライアントに要求して見せてもらう。
だから必要書類を引っ張り出して用意するのはクライアントの仕事なのね。
なのにこのクライアントはリクエストリストを送る前に、会計部署のキャビネットの中身をすべてダンボール箱に入れてうちにもってきたから驚き。
次から次へと運ばれてくるダンボール箱。
おいおいなによこれ、何が何所にあるかなんてわかんないじゃない!このダンボール箱から必要書類を捜せっていうの?そんなバカな。

ってなことで、ちょっとした戦争が勃発してしまった我がオフィス。
どうなるんだろう?
明日から泊りがけで仕事なんて嫌だからね。
だいたいさぁ、クライアントが倍の監査料を払ったとしても私の給料は変わらないわけだし、もちろん残業手当なんて存在しないんだから、迷惑この上ないんですけど!


ソラノ・ストロール

2006-09-14 13:41:37 | イベント
毎年ソラノストリートで行われるちょっとしたお祭りに行ってきました。
今年も夫の太鼓グループが太鼓を叩くというので、宣伝のために太鼓グループのTシャツを着て親子でペアルック。
いかがでしょう、なかなかかっこいいでしょ?

今年もソラノストロールはたくさんの人で賑わい、マー君も風船を4つももらって(一つは飛ばして)帰ってきました。



男の子だったね

2006-09-06 08:48:08 | その他
男の子が生まれたねぇ♪
日本ではお祝いムード一色なのかしら?
どのチャンネルをつけてもテレビではその話題ばっかりなんだろうなぁ?
いーなー、私も見たい!
私皇室に関してはとってもミーハーなのよね、へへ。
アメリカは日本の皇室に関心がなくて面白くなぁ~い。
こんな時に日本にいないのってつらいわ。
私も一緒に喜びを享受したかった。

紀子様はほっとされたことでしょう、お疲れ様でございました。
でも、雅子様の心境ってどうなんだろうとちょっと心配。
これでプレッシャーから開放されると安堵されたのか、それとも口惜しい気持ちでいらっしゃるのか、又は自己嫌悪に陥っていらっしゃるかも。。。きっと複雑なんだろうなぁ。
ご病気が悪化しなければいいけれど。

日本では今、雅子様のことはどんな風に報道しているんだろう?
まったく触れないということはないでしょう。
それが気になる。

トレイン ミュージアム

2006-09-04 14:07:40 | 家族
せっかくの3連休だというのに、土曜と日曜はまた夫の太鼓でつぶれてしまった。
3日目くらいは有効に使おうということで、サクラメントのトレインミュージアムに行ってきました。
あまりにもマー君が列車のとりこになっているものだから、ちょっと親からのプレゼント。

サクラメントは暑かった。。。
いやぁ、車で1時間半くらいのところなんだけど、気温はまるで別世界。
じりじりと肌を焼く暑さ。
あー、今は夏だったのね。

博物館の周りは昔の町をそのまま保存しているようで、ゴールドラッシュタウンという観光スポットになっていた。
アスファルトの上に土を敷き、そこを馬車や馬が通り、カウボーイ姿の人がいてなかなか面白い。
マー君は「馬なんかいいから早くトレインが見たい!」って感じだったけどね。

博物館に入るとすぐ、機関車の模型が飾ってあった。
それを見るなりマー君は大興奮して、「ゥワーオ!!!トレイン!トレイン!」と叫びまくる。

館内には昔実際使われていた列車が展示してあり、乗ることもできる。
マー君は博物館にいる間中「トレイン! トレイン!きしゃぽっぽ!」と叫びつづけておりました。

2階には子供用に列車のおもちゃもあり、外には実際に蒸気機関車に乗ることもでき、マー君は、はしゃいではしゃいで、・・・いつものごとく帰る時間になっても帰りたくないとダダをこね、泣き叫ぶのを無理やり抱きかかえて帰ってくることに。
これがなければ楽しい一日になったのに。。。

BART Train

2006-09-02 13:51:42 | その他
昨日グランマと電車でサンフランシスコに行ってから、すっかり電車のとりこになってしまったマー君。

土曜日ということで「今日は何をしたい?」っと聞くと。
「BARTトレインに乗りたい!」っとの答え。
そっかぁーー。それじゃぁ乗せてあげよう。

サンフランシスコに向かって乗ると、地下を走ってばかりで面白くないから、今日は反対方向に向かって乗ってみました。
考えてみると、反対方向に行くのは私も始めてかも。

終点のRichmond近くになると乗客がほとんどいなくて、私とマー君の専用車両。
写真をとるにも人の目を憚る必要がない。
たくさん撮っちゃおう。

楽しいバートの旅だったのだけど、、、降りる駅に着いても、まだ降りたくないとダダをこねられ、結局Richmondまで2往復しました(^_^;

マー君がオフィスに来たよ

2006-09-01 13:46:23 | その他
日本行きも着々と進んできた。
今日はマー君のパスポートを取りに日本領事館へ。

マー君は今のところアメリカと日本の二重国籍。
アメリカのパスポートも作ったのだけど、ま領事館はうちの会社から目と鼻の先だし申請しちゃおうか、っという軽い気持ちで申請。
しかし、パスポートの受け取りには本人が来なければいけないという。
う~ん、困った。
有給を全部日本行きに使っているから、休むわけにはいかない。

困ったときに登場するのはグランマ!
グランマがマー君を連れてサンフランシスコまで小旅行。

せっかく来たからうちの会社を案内することに。
同僚達にもマー君を見せたいしね☆
右上の写真は偉そうに私のいすに座るマー君。

あ、そうそう、結局席替えに成功して、今は新しいキューブに移りました。
新しい席も窓際のいい席。ふふ。
これが窓からの眺め↓

う~ん、前のcity viewの方が好きだけど、この方角もサンフランシスコ湾やベイブリッジが見えて悪くはない。