白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

マー君の言語レベル

2007-02-26 09:36:54 | 難聴・手話
3歳の査定があった。
今までの査定は、100項目くらいの質問に対して、親が答えることで、その子供の発達レベルを査定するものだったけれど、今回はCEIDの先生方とスピーチセラピストがレポートを書き、それから教育委員会の先生が実際にマー君と接して発達状況を査定するというもの。

これまでの査定では言語レベルが少し遅れているというものだったけど、今回の査定ではなんと、「平均または平均以上の言語力がある」とのこと。
本当かぁ?っとかなり疑わしく思ってしまうんだけど、スピーチセラピストが書いた詳しいレポートを見ていると、過大評価しているようにも思えない。
これは単純に喜んでいいのだろうか?
親としてはついつい、すごくできる子が目に入ってしまい、自分の子と比べてしまう。
だから平均くらいの子供の親は「うちの子は言葉が遅い方で。。。」っと言っているようにも感じる。
私もその一人なのだろうか。

その査定の内容を書いてみましょう。
マー君が普段使う文章の例が事細かに書いてあった。
もちろん言語レベルと言うのは英語のことですのでちょっと英語になります。
例えば

He reading a book.
I found some egg.
It going around there.
I found some more in here.
My cat scratch me.
He sliding down with the girl.
I put band aid back on.
There another dress right there.
She gonna play baseball.
などなど。

レポートにはまだまだ長々とマー君が良く使う言葉がかかれてあるわけですが、いやぁ、なかなかの観察力だと感心。

読んでわかると思うけれど、文法的に完璧ではない。
be動詞はぬけているし、三単現のSもなく、複数形のSもほとんどの場合抜けている。
これだけ事細かに観察して査定した上で『平均以上』と言っているのだから、まぁ信じて喜んでいいのでしょう。

ただ発音は相変わらず悪い。
発音に関しては「何歳児程度」っと書いてないことからすると、もうそういう単位では計れないと言うことでしょう。
発音できない子音も書き並べてある。
これまたすごい観察力。
キャットをガットと発音
ラビットをワビットと発音
ダディーをガギィーと発音
フードやフォーをプードやポーと発音
等など発音できない音の例は14つにものぼる。

でも、英語だからでしょうか、発音ができないと言われてもそんなに危機感を感じない。
日本語の発音は英語よりずっといいよ~。
英語は子音だけの音がたくさんあるのに対して、日本語はいつも子音と母音の組み合わせだから聞き取りやすいんだと思う。

生まれてすぐ耳が聞こえてないと言われた時、一度はしゃべることを諦めたことだってある。
それが、発音が少々悪いくらいで、健聴の子と変わらないくらいの言語力があるというのだから嬉しいことじゃぁありませんか。

マー君が2歳になるくらいまではすっごく心配したものだけど、今では心配もすっかりなくなった。

マー君はきっとやっていける。
そんな前向きな気持ちにやっとなれたようなきがする。


だーれでしょ。


マー君でした


カーナビを買ったよ

2007-02-19 15:55:49 | その他
だいたい今時カーナビもないなんておかしいのよ。

それは先週のこと。
クライアント先に行くためにサンノゼまで車を走らせました。
サンノゼなんてめったに行かないから右も左もわからない。

いつもどこか遠くへ行く時はYahooの地図で検索して、行き方をばっちり調べていく。
今回ももちろんいつものように調べていったんだけど、予想外のことがおこってしまった。

フリーウェイが幾つも交差する場所で、間違えてしまった。
一旦一般道に降りてもう一度トライ!っとおもったものの、一旦一般道に出ると、今度はフリーウェイに乗れなくなってしまった。
クライアント先のあたりは地図を拡大してプリントアウトしていたけれど、そのあたりは地図もなく、しかも夜で雨で視界が悪く見えない。
その上そのあたりはビジネス街、夜9時過ときて人は歩いてないし、コンビニのようなお店もないし、とにかくあたりをぐるぐる運転すること30分、途方にくれているところに、やっとフリーウェイの入り口を見つけてのることができました。

これにこりてカーナビを買うことにしたというわけ。
300ドルの出費は辛い。
でも、これで道に迷うこともなくなるかしら?


みんなでおでかけ

2007-02-18 15:43:28 | その他
マー君のお誕生日のお祝いができなかったから、土曜日はみんなでお出かけをすることに。
ものを与えるより、この方が良いと判断。
しかし、私は仕事をしなきゃいけない、だから午前中遊んでごごから会社に行けるように、みんなでサンフランシスコの町に出かけることにしました。

マー君の大好きなBARTに乗って出発!
今日はとってもいいぽかぽか陽気。
半袖のTシャツでちょうどいい、っというか暑いくらいの陽気。
8月でも半袖を着ることのないサンフランシスコにとっては記録的な暑さかも。

ヤーバブエナのメリーゴーランドやスケートリンク、ボーリング場がある遊戯施設にいってきました。
お昼を芝生の上で食べて、2時くらいまであそんでから、マー君とダディーは帰路へ、ママは仕事をするためにオフィスへ。

短い時間だったけど、楽しい家族の時間が楽しめました★
ただ。。。カメラに電池を入れるのをわすれて、写真がとれなかった
ママはいつもどこかぬけてるよねぇ。

ごめんなさい。

会社からほんの歩いて5分ほどの距離にあるヤーバブエナガーデン。
こんなに近くなのに、全然足を運ぶことがないなんてもったいない。
またみんなで来ようね★

マー君のお誕生日

2007-02-17 15:26:19 | その他
早いものでマー君も3歳のお誕生日を迎えました。
せっかくのお誕生日だというのに、私は仕事で遠出。
その日は泊りがけだったので、一緒にお祝いをすることができず。
いやぁ、これほど仕事を恨んだことはないね。
我が子の誕生日も一緒に過ごせないなんて、なんだか残念と言うより悲しくなってしまった。

しかし当の本人は、ママがいなくったってお構いなし。
グランマとグランパとダディーにお祝いしてもらったようです。

お誕生日の数日前まで、お誕生日というものがいまいちわかってなかったマー君。
「何歳になるの?」の問いには「3歳!」っと応えるものの、「お誕生日プレゼントはなにがいい?」っときいても、「ケーキ」っとなんとも控えめなリクエスト。
しかし、お誕生日になってみんながたくさんプレゼントをくれるのにびっくり、お誕生日とはプレゼントがもらえるんだと味をしめてしまいました。

お誕生日が過ぎても、一日遅れ二日遅れでプレゼントが届く。
この4日間毎日何らかの新しいおもちゃや絵本をもらっているマー君。
もう気分は有頂天。
ちょっと行きすぎじゃないのか?っと不安になる親。
なのに今日また一つプレゼントが届いた。
毎日プレゼントがもらえると思われても困る。

この有頂天、いつになったら落ち着くのか???
あんまりモノを与えすぎるのも良くないとおもうのだけど、、、ねぇ?最近の子供はみんなこんな感じなのかしら。。。?


お誕生日は2月14日のバレンタインデー。だからケーキはハートの形。


病気

2007-02-12 05:32:53 | その他
とんでもない病気を移されてしまった。
マー君がCEIDに行きだしてからというもの、しょっちゅう病気を持って帰ってきては親に移してくれる。

しっかし、ここまでひどい病気は今回が始めてかも。
これまで体験したことのないほど苦しい病でございました

ひどい嘔吐と下痢が丸二日続き丸三日何も食べられなかった。
熱は39度7分を記録。
起き上がることさえ辛い高熱の中での嘔吐と下痢。
現在やっとこうしてパソコンの前に座ることができるようになったわけだけど、体力を消耗しきってしまい、熱が下がったというのにフラフラ。
いやはやこんなの二度と嫌でございますよ。

マー君は吐いても下痢をしても熱があっても、けろっとした顔をしていたけど、親はもう死に際。
小さなお子さんを持つ親御さん、気をつけてくださいね。

もうちょっとベッドで横になることにします。
はぁ~、つらぁ~い。

手話か口話法か

2007-02-04 08:05:40 | その他
ホームページを通してお知り合いになった聾学校の先生に、面白い記事を紹介してもらった。
それは、読売新聞の『論点』で聾教育についてかかれたもの。

まず12月7日に、ある聾学校の校長先生による、口話法の必要性を説く寄稿文が載った。
この校長先生の論は、手話の導入は残存聴力の発達や読話(読唇)の獲得への障害になると説き、また手話は語彙も少なく文章の関係付けが曖昧なため、手話に頼ることは日本語の読み書きに支障をきたすと説いている。
そして、口話法の成功例として、東大法学部を出て弁護士になった方を挙げている。

これに対して、その東大法学部を出て弁護士になったという当の本人からの反論。
自分は口話法の成功例どころか失敗例だと、口話法の無理を説き手話の必要性有用性を説いて、真っ向からこの校長先生の論点を覆している。

この弁護士さんの論は、当事者の意見なだけにすごく説得力がある。
私はこれまで色々な本を読んできたけれど、これほど短い文章の中に、説得力のある意見が詰まっているものに出会ったことがない。

すごく短いので、ぜひ一読していただきたい。

校長先生の論説はこちら↓
http://www3.nsknet.or.jp/~mita-te/net/morikawa.htm

ろうの弁護士さんの論説はこちら↓
http://osaka.yomiuri.co.jp/possibility/news/ps61220a.htm