白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

ハローウィンの飾りつけ

2011-10-25 11:34:03 | イベント
もうすぐハローウィン。
子供たちにとっては、大好きなイベント。
まずはジャッコランタン作りから。

今年は巨大なパンプキンを買ってきたよ。



家の前にかざって、さぁどうだ!


まだ一週間もあるのに、子供たちは準備をしたくてたまらない。

夜道を歩くために、懐中電灯を準備しなきゃ!っと家中の懐中電灯をあつめたものの・・・
全部壊れてる!

これは泰君の仕業!!!

こういう単純な作りのものは、かならずバラバラにしちゃう泰くん。
それをまた組み立てなおして、またバラバラにして、
結局どこかのパーツが壊れるか、なくなるまで続ける。

非常時に困るからと、隠したんじゃなかったっけぇ?

困ったなぁ。
安物を買ってくるしかないかな。
も~泰君!

運動会

2011-10-24 12:37:19 | 子供
先日泰君が通うシカモア幼稚園で運動会があった。

さすが日本語の幼稚園、日本の行事をちゃんとやってくれます。

嬉しくて嬉しくて、大張り切りのママ。
でも・・・家族の中で張り切っているのはママだけ?

いいの、いいの、それでも運動会は嬉しい。

朝早く起きてお弁当を作る。
こんなときに役に立つ重箱。
みごとにできたお弁当を見て、家族のみんなは感嘆の声を上げる。

「すご~い、どうしたのママ?」

だって、運動会ですもの。ふふふ

これまた張り切って早めに行って、場所取り。

・・・っとまぁ、すごく楽しみにしていたのですが・・・・。

泰君はちっともハッピーじゃない。
たくさんの人に驚いたのか、せっかくママやダディーがいるのに、
一緒に座れないのがイヤなのか、ビービーと泣いてばかり。
いやだいやだママ抱っこ~と駄々をこねる。

ママの手を離さないから仕方なく横について園児の席にいる私。
も~う。こんなはずじゃなかったのに。

一番楽しみにしていたかけっこも、もちろんビービー泣いて走らない。
仕方ないからみんなのあと、手をつないでどうにかゴールまで。

玉入れも、みんなの後ろに立っているだけ。

あ~~~、泰君・・・。
泰君より小さい子はたくさんいるのに、他の子はちゃんと楽しそうにやってるよ。


最後のほうになって、ようやく少し慣れてきたのか、笑顔も見えてきました。

それにしても・・・、泰君、ママは君のことが心配で仕方ないよ。
こんなことで、この子は今後大丈夫なのだろうか・・・・。




難聴児の学力

2011-10-17 14:49:14 | 難聴・手話
先日ちょっと用事があって、マー君と一緒にCEIDに行った。

CEIDとはマー君が行った、聾や難聴児の特別プログラムが組まれてあるプレスクールのこと。
当時は本当にお世話になりました。

中に入ると先生方がマー君を見て大喜び。
「大きくなったわねぇ~。」と大げさにハグしてくる。

昔の思い出話をしたり、マー君が通ってた頃の写真を引っ張りだして見せてくれたり、すごい歓迎振り。

先生方は私にも矢継ぎ早に質問を投げかけてきた。

「マー君今○○小学校に行ってるんでしょ。
普通の健聴の子達と一緒に勉強しているんでしょ。
すごいわねぇ、マー君はそんなチャレンジ精神のある子だと思ってたわ~。」

「聞くのもしゃべるのも全然問題ないみたいね、言葉の遅れはないんでしょ?
今後も普通クラスでやっていけそうなの?
みんなについていけるなんてすごいじゃな~い。」


先生方はマー君を褒めちぎっているんだと思う。
でも、なぁ~んかちょっと気になるのが・・・
「みんなよりできない。」というのが前提にあること。
普通クラスの中にいるだけですごいことのような・・・そんな言い方。

難聴や聾の子の学力が平均以下なのは、
統計的にもまぎれもない事実。
先生方がそういう言い方をするのも当然といえば当然。

でも私はそういう風にマー君を見たことはない。
クラスについていくどころか、どちらかといえばできるほうだと思っているんだけど・・・
でも、テストもないし特に証拠があるわけではない。
クラスのなかでどの辺を行っているのか、実は私知らないかも。
もしかしたら過信しすぎかしら。

おいおいカルテックどころの騒ぎじゃないぞ。(前回投稿参照)

家に帰ってクラス写真を見ながらマー君に聞いてみた。

「ねぇ、クラスでよくできる子ってどの子?」
「えっとこの子とこの子とぉ~。」

クラスに6人しかいない白人のうち5人を指差した。

やっぱり白人か・・・。

「だれが一番できるの?」っと聞くと。

大きな声で、
「ぼく~」っといいながら自分を指差している。

あ、っそっか。そうだね。
もちろんだよねぇ。

・・・無邪気というか、アホというか・・・
でも、まっいいか。
本人がそう思ってるんなら、それで。

心配しても何も始まらないしね。
今は楽しく学校に行くのが一番。

マー君、君の明るい性格にママは助けられるよ。

変な奨学金

2011-10-10 16:48:47 | その他
最近しょっちゅう大学の学費が上がっているというニュースを聞く。

大学の学費・・・他人事ではありません。
子供3人となると、今から考えておく必要があります。

っとある日、夫が面白いことを言い出した。

「うちの会社に奨学金のポスターが張ってあるんだよ。親がコピー機メーカーに勤めていて、その子供がカルテックに入れたら、学費が全額出るという変な奨学金。そしてうちの会社は、その奨学金に定義されているところの『コピー機メーカー』に入るらしい。」

うそ?じゃぁ、カルテックに入れさえすれば、ただで大学に行けるの?

こんなおいしい話ってあるでしょうか。
カルテックって日本語名カリフォルニア工科大学と言って、確か夫の三番目のお姉さんが行ったところ。
お姉さんが入ったんだから、それなりにいい大学なはず。

いいじゃんいいじゃん、いい大学にただで行けるなんて。

もうその気になって、うきうきわくわく。

「うちの子は3人ともカルテックよ~」なぁんて言って
♪カールテック、カルテック♪なんて歌を歌って、ルンルンの私。

・・・ばかにつける薬はない。


アメリカの大学なんて、近所の大学かハーバード、プリンストン、イエールくらいしか知らない。
カルテックがどれだけ難しいトップ大学か全然しらなかったわけです。

次の日、カルテックのことをもっと知りたくて、ちょっとインターネットで検索。

まず見たのはウィキペディア。
『学生の98%は高校を10番ないで卒業している。』っとある。

「はぁ?うっそ~。そんなにいい大学なの?」

大学ランキングを見ると、ハーバードやプリンストン、イエールに次いで名前が挙がっている。
SATのスコアはハーバードより良いときている。

ガビ~~~ン。し、し、知らなかった。

しかもすごい記事を見つけてしまった。10月6日付けでの世界大学ランキング発表で、なんとカルテックはハーバードを抜いて世界トップの座を勝ち取ったとある。
The Times Higher Education World University Rankings 2011-2012


無理、ムリムリムリムリ、むりよ~~~~

天国から地獄へ突き落とされた思い。
無料で大学の夢が、無料の夢が、ガラガラと音をたてて崩れていく。

もうちょっとねぇ、手の届く範囲でお願いしたいわ!!!


あ~、おいしい話なんてそう簡単にあるわけないわよねぇ。
働いてこつこつ貯めろということですか。

トホホホホ、一夜の夢で終わってしまった。