アメリカ人は誕生日を祝うのが好きな民族らしく、誕生日は年齢に関係なく盛大なパーティーをする。
結構うざったいものがある。
私の誕生日は次の日が独立記念日なものだから、必ず旦那の実家に呼ばれて、誕生日&独立記念日お祝いディナーをやる。
家族3人でこじんまりと誕生日をやるのが私の夢なのだけど、当分は実現しそうにない。。。
しかしこの誕生日パーティーは私にとって拷問以外のなにものでもない
問題はケーキ
これが、甘いなんて言葉じゃ形容できないウエェ~~~っとうなりたくなるような甘さ。
コーヒー一杯あれば、小さなスプーン一切れくらい流し込むことができるかもしれないけれど、それ以上はとても無理。
無理をしても食べられないものは、食べられない。
来たばかりの頃は、勧められたものを断るのは失礼だろうと、すこ~っしは無理して食べていたけれど、今はきっぱりと"No thank you"というようになった。
でも、自分の誕生日のために買ってきてくれた、自分の誕生日ケーキを食べないわけにはいかない。
それが苦痛で仕方ない。
だから今回は夫に頼んで、「ケーキはこっち用意するよ」と言わせることにした。
お隣のくみさんに紹介してもらった、美味しいケーキ屋さん。
ここでは、日本人好みのあっさりしたケーキを売っている。
何度かくみさんちで頂いたけど、すっごく美味しい★
さて、そのケーキを持参していきました。
今は夫の姉さんも2人の子供(高2、中1)を連れて遊びに来ている。
ディナーが終わって、さてケーキカットタイム。
子供達は、このケーキのために、夕飯は腹7分でやめている。
「わ~い、ケーキだ。いっただきまぁ~す」(もちろん英語に頂きますという表現はないけど)
私は満足してぱくぱくと食べる。
う~ん、美味しい
しかしアメリカ人は、ん? ムム?
高2の甥が口を開いた。
「なにこれ? このクリーム味がない。」
中1の姪も同じことを言う
「へんなの、このスポンジも味がない。」
大人たちは率直なコメントを言うのが失礼と思ったのか、しばらく無言。
夫の姉が口を開いた。
「アイスクリームと一緒に食べたらどうかしら。」
味がないから砂糖をかけようと言わなかっただけ賢い。
義母がアイスクリームを出してきた。
バニラ、チョコチップクッキー、アーモンド、色々ある。
子供達は、味のないケーキにがっかりして、2口目をたべようともせず、アイスクリームだけを食べることにしたようだ。
大人たちは自分のお皿の上にのっているぶんは、どうにかアイスクリームで甘さを足して食べ終えた。
初めて食べる味のないケーキに大人達はびっくり。
だれも誉めはしないものの、興味はあるらしい。
「どこで買ったの? これはなんていうケーキ? 砂糖を入れないように特別注文したの?」
あの、べとべとの吐き気がするような甘いケーキが好きな人たちだから、日本風のケーキじゃ物足りないだろうと初めから予測はしていたものの、これはこれとして別の種類のものとして食べて美味しいのではないかという期待は少しあった。
ここまで露骨に、「味がない、味がない」と驚かれるとは思わなかった。
昔聞いた話、嘘か本当か知らないけど、白人の舌とアジア人の舌とでは、味を感じる神経細胞の数が違うらしい。アジア人の方が圧倒的に多いっと聞いた。
今ではそれが納得できる。
味音痴の人たちと生活を共にするのは辛いわ。
寿司を美味しいと言って食べる白人達。
本当にその味がわかっているのか不安になってきた。
高いというだけで、かっこつけて味がわかる振りをしているんじゃないだろうか。