白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

ミニ同窓会第一弾

2006-10-29 17:56:27 | その他
姉の家から程遠くない同じ愛知県に、大学時代の友人が住んでいる。
せっかくのこの機会、大学時代の仲良し5人組で彼女の家に集まることになった。
残りの3人は四国・大阪・奈良からはるばる来てくれる。

この仲間は同じ寮で寝食を共にした仲。
考えてみれば、結婚式以来6年ぶりの再会となる。
そう、みんな私の結婚式のためにサンフランシスコまで来てくれたんだよね。

当初の予定では、私はマー君を姉の家においてくるつもりだったのだけれど、やはりマー君もまだ2歳の男の子、私がいないと不安になって泣いてしまうので、しぶしぶつれてくることになった。

さて名古屋駅で6年ぶりの再会!
みんな変わってるかなぁっとどきどきだったのだけど、ぜ~んぜん変わってないのに少し笑ってしまった。
もっとおばはんになってるかと思ったよ。変わったのは私だけ?・・・悲しい。。。

女5人集まれば、話が途切れることはない。
お買い物中も、お食事中も、移動中も、いろんな話に花が咲く。
この4人、みんなバリバリのキャリアウーマンなんだよね。
仕事の話、私生活の話、話題が途切れることは無い。

愛知に住む友人宅に到着すると、お母様がそれはそれは豪勢なお料理で迎えてくれた。(ありがとうございました)

マー君が寝てからは、私たちだけの世界に入る。
お酒を飲みながら自然と話題は男の話になる。
実を言うとみんな独身。
あの話この話、男関係の失敗談も今となっては笑い話。
私も生活に疲れたおばさんから、学生のような気分になりました。

みんな若いわねぇ。。。ちょっと羨ましい。
話疲れて寝たのは午前4時!

1泊2日の短い時間だったけど、6年分の穴を埋めるようにおしゃべりをしました。
次に会うのはいつになるかわからないけど、またみんなで会おう!

次はどんな話題に花が咲くのだろう。。。








がんばれ日本語

2006-10-23 15:27:00 | 子供
今回の最大の目標はマー君が日本語をしゃべれるようになること。
従姉妹たちと一緒に生活すれば、必要に迫られて日本語を覚えるようになるだろうというのが私の狙い。
特に6歳のちえちゃんは、それはそれはおませさんでよくしゃべる。
「マー君に日本語教えてね」っと念を押す。

しかし、マー君は日本語の必要性を感じてない様子。
英語しか使わない。
それでも不思議と通じ合っているように見えるのは気のせい?

マー君が顔を合わせるたびに
How are you?
と言うのを真似て、ちえちゃんも2歳のれみちゃんまでもがHow are you?と言うようになってしまった。
おいおいだめじゃん英語を覚えちゃ、日本語を教えてくれなきゃ。

マー君の日本語獲得はまだまだ道のりが長いようです。




靴を脱ぎなさい!

2006-10-23 15:08:28 | その他
日本に来て早3日が過ぎた。
久しぶりなのだけど、少しも『懐かしい』という気分にはならないのが不思議。
なんと言うか、ちょっとアメリカに旅行に行ってて帰ってきたような感覚。
やっぱりこっちのほうが私の国だ。

しかしマー君はというと、そうはいかないようだ。
彼にとってははじめての日本、きっと外国なのだ。

我が家のルールはほとんど日本風なのだけど、色々なところに穴があることに気づく。
マー君は平然と土足で家に上がってしまう。
もちろん周りは激しい口調で「こら!靴を脱ぎなさい!」っと怒鳴る。
アメリカの我が家でも家の中では靴を脱ぐことになっているものの、日本のような靴を脱ぐスペースのある玄関ではない。
だから外から帰ってきたらとりあえず靴のまま中に入って、ドアからそう遠くない辺りで脱ぐといった感じ。
すなわち、「ここで脱ぐっ」というはっきりとした境界線はない。
それに慣れているマー君は、靴のまま入ってしまう。

家だけではない、児童センターに言ったときも昇降口で靴を脱がずんにそのまま入ってしかられた。
七五三用の着物を受け取るために行った呉服屋さんでは、一段高くなった畳に間に靴のまま上がってしかられた。
「畳に靴で上がるなんて!」っとお店の人はあきれたご様子。
そういわれても、マー君は畳を見るのも初めて、玄関が無いところでも畳に上がるときは靴を脱ぐという常識は知らない。
アメリカでは靴を脱ぐのは我が家のルールであって、外で脱ぐことはないのだから。

もちろん白い目は親に注がれる。
どんなに目を離さないように注意していても、あっという間に動いちゃうのが子供というもの、わざと大げさにマー君をしかって見せて、とにかく平謝りに謝る。
楽ではない。

早く覚えてくれマー君。


やってきました日本

2006-10-22 15:14:05 | その他
長い長い旅の末やっとたどり着きました日本。
一人の時の数倍は長く感じた飛行機の旅。
だって、マー君飛行機の中で寝てくれないんだもん。

大変苦労しましたが無事名古屋の姉の家に到着しました。
マー君の2人のいとこ(千慧ちゃん6歳・怜美ちゃん2歳)も大歓迎。
さぁ、この先どんな生活が待ち受けているのでしょう。

あと3日

2006-10-17 13:59:40 | その他
あと3日で日本へ発つ。

楽しみにしていたはずなのだけど、行く前にやらなくてはいけないことが山ほどあって死にそう。
仕事もある程度片付けて行きたいから、毎日残業だらけ。
帰りが遅いから、ついつい夕飯はお茶漬けとお漬物で済ませちゃったりして、お肌も荒れまくり。
こんなはずじゃなかった。

とにかくブログどころじゃなくて。。。
もう寝よ、お休みなさい。

久しぶりのデート

2006-10-09 06:53:49 | その他
義父母は夫への誕生日プレゼントに、面白いことを考えついた。
「一晩マー君を預かってあげるから、2人でディナーにでも行ってきなさい。」というもの。
もちろん費用は出してもらえる。

マー君を預かりたくて仕方ないお二人、何かと口実を探しているご様子。

まぁ、こんなのもなかなかいい。
私も自分の誕生日でもないのに、恩恵に授かることができる。フフ。

それで、超高級というわけではないけれど、大人な雰囲気のおしゃれなレストランに出かけた。
映画にでも行こうかと話していたものの、特に面白そうなものがなかったので諦めて、その代わりに夜の町を二人で散歩して、ちょっとドライブ。
久しぶりに恋人同士に戻ったみたいね★

こんなプレゼントもなかなかいいかもしれない。
でも、、、たぶんモノをもらうよりずっと高くついたと思います。。。
どうもありがとう。

Happy Birthday, Daddy

2006-10-06 06:43:41 | その他
プレゼントでは、びっくりさせることができないけれど、やっぱり誕生日にはなにか特別なことをやりたい。

そして夫の誕生日当日、たまたま夫は通訳の仕事が入り帰宅が遅くなるとのこと。
ちょっと特別なことをするには絶好のチャンス。

マー君を迎えに行って、そのまま東京フィッシュマーケットに向かう。
今日は巻き寿司を作ろう!

新鮮なマグロやはまちを手に入れて、次はケーキ屋さん。
それから飾り付け用に、紙テープや風船も買う。
急げ急げ、ダディーが帰ってくる前に準備しなきゃ。

6時頃部屋の飾り付けをしていると、夫からの電話。
「これから帰るよ。1時間くらいで着くと思う。」
え~、もう帰るの、間に合わん!!!

超特急で料理を作る。

夫がドアを開けた瞬間、「ハッピーバースデー」とやる予定だったのだけど。。。

「ガチャ」ドアを開ける音がっ。
あ~、間に合わない。
まだキッチンでバタバタしている私。

すると入り口でマー君の大きな大きな声。
「ダディー、ハッピーバースデー!!」

私が駆けつけたときには、マー君は風船を夫に手渡していた。
「ありがとう、マー君!」
その出迎えと部屋の飾り付けに夫もびっくり。

「すごいなぁ、よく教え込んだねぇ」っと夫。
いえいえ、教えたりしてませんよ。
もちろん今日はダディーのお誕生日よっと何度か言ったけど、ダディーが帰ってきたら「ハッピーバースデー」といいなさいなんて一言も。。。
なのに、ちゃ~んと言ってくれて、ある意味大成功。

その夜は家族3人でダディーのバースデーパーティをしました。

・・・マー君もたまには役に立つじゃん。

誕生日プレゼントを買いに

2006-10-05 06:21:03 | 家族
もうすぐ夫の誕生日だ。
普通プレゼントは、こっそり買って用意しておくものだけれど、もう一緒になって10年も経つと、こっそり用意してもらったプレゼントは、もらった瞬間は嬉しいけれど、あまり実用的でないということに気付く。
どうせお金をかけるのなら欲しいものがいい。
っということで、今年はリクエストを訊いた。

その答えは、夏でも使える薄手のジャケットが欲しいとのこと。
うん、この辺は夏でもジャケットが必要。
反対に冬はそんなに寒くならないから、一年を通して最も使うのは薄手のジャケット。

しかしこの薄手のジャケットというのがなかなか難しい。

昼休みのたびに会社を抜け出して、ジャケット探しに出かける。
最近できた高級デパートBloomingdaleにももちろん行ったわよ。
値段的に私のプライスレンジを超えているのはわかっているけれど、アイディアを得るにはいい場所だ。
ユニオンスクエア近辺のお店は一軒ずつ全部入る。
しかしなかなか「これ~~」っと思うものに出会わない。
デザインが良くても厚すぎたり、生地がいまいちだったり、色がいまいちだったり。。。

男ものを見るのにも飽きてくると、目は自然に女性の服へと移ってしまう。

夫の服となると、普段は行かないような店にもはいる。
それで入ったお店はノースフェイス。
こんな山用品屋(世の中ではアウトドア用品と呼ぶのかも知れないけれど・・・)、私は全く興味がない。

それでも目は自然と女性服のほうに行ってしまうから不思議。
あらこのお店、だっさい山用品しか売ってないと思っていたら、なかなか素敵なものあるじゃない。
そこで目に留まってしまった、すっごくかわいいジャケット。
薄くて柔らかくて軽くて、そう、こんなのが欲しかったのよ。

いかんいかん、夫のプレゼントを買いに来たのに、夫のを買う前に自分のものを買うわけには行かない。
それでお店は出たものの、未練が残る。

あ~、あのジャケット欲しいなぁ。

結局夫のジャケットはMacy'sで適当なものを見つけて買った。

それでもなお、ノースフェイスで見たジャケットを忘れられない。。。
クリスマスまで我慢しようか。。。

悩みに悩んだ末、それまでのいきさつを夫に話したところ、夫がそのジャケットを買ってくれると言い出した。
結局夫の誕生日だというのに、夫のより高いものをプレゼントされてしまった私。
なんだか、ごめんなさいって感じ。。。

あー、私ってだらしないなぁ。

晴れ時々土砂降り

2006-10-04 14:41:45 | 仕事
今日で仕事を始めて1年になる。
早かったなぁ、この1年。
まぁ、なんだかんだと泣き言を言ってきたけど、気分的に少しは慣れたのではないでしょうか。
もちろん慣れたというのは、仕事ができるようになったという意味ではありませんよ。
仕事という点では、まだまだ新前。

なのに、周りをぐるっと見渡してみると、私より新しく入ってきたやつばかり。
気付けば私は古株の一人。
信じられん、この回転の速さ。

それにしてもこの1年、自分の感情の起伏に振り回された1年だったなぁ。
ある日は、「この仕事だぁ~い好き。私は監査人になるために生まれてきたのよ。天職だわ!」
っと思い、またある日は
「こんなんやってられん。私はこの仕事には向いてないのよ。もうだめ、明日辞める。」っと愚痴をたれる。

ある日は、「お?私の英語もずいぶんと上達したじゃん。英語なんか怖くないわ、私はプロフェッショナルな仕事をしてるのよ!学生なんかとはレベルが違うんだから。」
っと思ってみたり、でもある日は。
「あ~ダメ、全然ダメ。何にも通じん。何しゃべってか全然わからん。もともと私に英語なんて無理だったのよ。あ~、情けない、あ~、惨め。もういや日本に帰ろう、明日帰ろう。」と思いつめては、夫に「日本に帰らなきゃ離婚する。英語を使った生活をしている限り、私の人生が幸せになることはありえない!」などと言って困らせたり。

まぁとにかく日本のお天気も顔負けなくらい、ころころと晴天になったり土砂降りになったりしておりました。

多分今後も続くことでしょう。
気の毒なのは夫だ。

まぁ晴れの日より雨の日の方が多いけど、仕事をしてない時より人生への満足感のようなものはある。

1年目より晴れの日が増えるように、2年目も頑張るぞ!

青空教室

2006-10-02 10:21:44 | その他
今日の午後、エネルギーの有り余るマー君を連れて公園に行ってきた。

このサンフランシスコ周辺は、いろんな国の人が住んでいる。
特にバークレーは大学があるからなのか、他の町より多種多様な人々がいるように感じる。
この公園、日本人も多いのだけど、耳をすますと、いやぁまぁいっろ~んな言葉が聞こえてくる。

今日は公園の片隅で子供達を集めて青空教室をしている人々がいた。

移民一世は、どうしても我が子に自分の言葉や文化を教えたいもの。
私もご多分に洩れず、息子に必死で日本語を教えようとしているものの、なかなかうまくいかない。

近所に住む同じ国の出身者同士で集まって、青空教室をするのはなかなかいい案かもしれない。

先生に続いて、子供達が文字を読む練習をしている。
日本語で言うと、「あいうえお、かきくけこ」を繰り返しているといったところだろうか?
私には全部「ちゃ~、ちゃ~、しゃ~、ぱ~」としか聞こえない。

しっかし、何所のお国だろう?
文字はインドの文字によく似ているのだけど、集まっている人たちはインド人ではない。
中国人をもっと浅黒くしたような。
でも、明らかにタイの文字ではない。
どこ?

思い切って訊いてみた。
「あのどちらのお国ですか?」
「チベットです。」

え~~、チベット。
あまりにも予期せぬ答えでびっくり。
まず、チベットが独自の文字を持っているということすら知らなかった。
お恥ずかしい。

ダライラマによって、チベットが独自の言葉や文化を持つ、誇り高い民族だということは知っていた。
平和に暮らしていたのに、中国が突然占領して無理やり中国の一部にしてしまった。

アメリカに来ても、子供達にチベット語を教える親の熱心さ。
中国からの迫害くらいで、この人たちの言葉や文化は変わらない、そう思った。

バークレーには日本人もたぁ~くさん住んでいるけれど、「みんなで日本語の青空教室を開きましょう。」という話は絶対に出ないだろうなぁ。
少数民族だからこそ、迫害を受けているからこそ、特に自国の言葉や文化を守りたいと思うかもしれない。

一人で感慨にふけって見ていた。


こちらがチベット文字。インドの文字に似てるでしょ。

お金がかかる日本旅行

2006-10-01 03:39:45 | その他
日本旅行まであと3週間をきってしまった。
短い期間にあれもこれもしようと思っているものだから、綿密な計画を立てておく必要がある。
滞在期間の多くを名古屋の姉宅にお邪魔するとはいえ、私も友達に会いに福岡に行きたいし、夫は東京に行きたいしで、ホテルに泊まりながら国内を動き回るのは思った以上にお金がかかる。

学生時代じゃあるまいし、旅行にお金の心配なんかしたくないのだけど、昨夜簡単に見積もっただけで日本行きに必要な経費120万! 
それはちょっと・・・、どうにか100万におさえたい。

アメリカからの飛行機代はもちろん、お土産代だってバカにならない。
日本に着いてからはホテル代、新幹線代、毎日の外食費は大きい。
ちょっとレジャーに出かけたりもするだろうから、入場料なども予算に入れる必要がある。
友達に会えば飲みにもでるだろう。久しぶりに会ってあまりけちけちもしたくない。

エクセルにずらりと書き並べた費用一覧。
夫と眺めながら削減できるところを考える。
今回の旅行では妹の結婚式とマー君の七五三というイベントが待っている。
七五三ではせっかくだから和服をレンタルすることに。

「姉がすっごく安いレンタルのお店を見つけてくれたのよ。だからマー君だけじゃなくて、あなたの分も頼んだよ。」

しかしその値段を聞いて夫はびっくり。一万円以上する服なんて買うのも高いと思う夫にとっては、借りるだけでン万円というのはとんでもないことなのだ。
普通はもっと高いと言っても信じる気配なし。

「それから妹のお祝儀に○万円くらいは包まなきゃね」
「え~~~? そ、そんなにぃ?」

アメリカではとても、とても信じられない額でしょうけど、これが日本の常識なのよ!


ホテルを探す。
妹の結婚式場に近いように東京駅からお台場にかけての場所をかたっぱしからあたってみる、しかしこの辺は本当に高い。
「はぁ~やっぱり1万5千円以下ではないねぇ。」
「3人で1万5千円ならいいんじゃない?」っと夫。
「ばかを言うんじゃありませんよ、大人一人1万5千円よ。二人で3万円。マー君は親のベッドで一緒に寝ることにするからね、じゃなきゃ別にしたらこれまた一人分追加になるから。」
「は? 普通ホテルというのは一部屋いくらだろう。人数は関係ないよ。」

それはアメリカの話。
日本という国はお金がかかる。

とにかく泊まって食べて移動するだけですごい金額に膨れ上がる。
子供を連れて東京をうろうろなんて大変だろうからタクシーも使うことでしょう。


「日本でどうしても買いたいものある?私は化粧品や下着、マー君の日本語教材など、全部含めると10万くらいになるんだけど。」
「俺は日本に行くんだったら締め太鼓を買いたいと思ってるんだ。」
「え?いくらなの?」
「安いやつで20万。」

・・・ちょっと諦めてくれない?


そんなこんなで、1つ削減しても新しく、「そういえばあれにもお金がかかるよ。あれも欲しい。」っと出てくる。
削減するどころか、考えれば考えるほど増える一方。

デフレが長引いたといってもやはり、世界一高い国日本。

故郷に帰るだけなのに、超贅沢海外旅行といった感じ。なんだか損した気分になるのは間違っているのかしら。