白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

クリスマスショッピング

2012-11-26 22:09:38 | 家族
アメリカでは感謝祭を終え、ついにクリスマスショッピングの商戦合戦がスタートしました。

実は私、今回はおもちゃの値段をこまか~くチェックして、比べに比べてのお買い物。
理由は、未だに専業主婦で時間があることと、兄ちゃんがレゴにはまっているのでレゴのセットを買ってあげたいけど、レゴって結構高いものだから安売りを常に狙っている・・・っというわけです。

おもちゃの値段って、店によって又はセールの時とそうでない時でこんなにまで値段が違うとは知りませんでした。

商戦合戦のおかげで、高いレゴもあちこちで安売りをしてくれてありがたい。
うちの三兄弟のクリスマスプレゼントはもちろん、誕生日プレゼントもこの時期に全部買っちゃおうというしたたかさ。

オンラインでもいっぱい買ったので、毎日のように箱が届く。

ただ・・・次男のがない。。。

兄ちゃんは上記の通りレゴが大好きだから、プレゼントはレゴ。
レゴのセットって、い~っぱいあって、集めだしたらきりがない。
だからプレゼントに困ることもない。(ただお金がかかるけど・・・。)

三男は、ママが経験上長く使えて楽しいと思うおもちゃをいくつか用意しました。

問題は次男。
おもちゃに興味がない。
今一番好きなものはステレオとスピーカー。
大小いくつものスピーカーをステレオにつなげて遊んでいます。
もちろん欲しいものは?っと聞くと。

「スピーカー。」

スピーカーなんか、これ以上いらないよ!

「泰君、他に欲しいものないの?おもちゃは?」
「欲しくない。」

「レゴは?ゲームは?」
「いらない。」

あ~、次男。君はどうしてそうなのですか?

考えに考えた末、科学系の実験キット的なものを買ってみました。
理科の時間に直列つなぎ、並列つなぎってやって豆電球を照らしたりした、あの手のやつですね。
最近はいろいろあって、ソーラー電池とか、発電機とか、安くはないけど多種多様。

ただ対象年齢はどれも今の次男よりずっと高い。
興味はあっても、やっぱり5歳の男の子、一人ではできないだろうなぁ。
説明書も読めないし。
だから気に入ってもらえるかどうかは、かなりあやしい。

ふっつ~におもちゃを欲しがる長男がとても貴重に思えてくる。

しかも次男の誕生日は12月、誕生日用とクリスマス用どちらも用意しなきゃいけない。
もう、案はありません。

あ~次男、5歳は5歳らしく5歳用のおもちゃで遊ぼうよ~。

子供が三人もいると、プレゼントを用意するのも楽じゃありません。



お寺で七五三

2012-11-18 22:21:42 | イベント
アメリカでも七五三ができるんです。

ただし、神社はないのでお寺ですけど。。。

サンフランシスコ日本町にあるこのお寺、なんでもやってくれるらしく、私のお友達は戌の日の安産祈願、赤ちゃんのお宮参り、厄払い、そして七五三と普通神社に行くようなことをすべてこのお寺にお願いしたそうで
「この1年で4度目よ~」なんて言ってました。

着物のレンタルも着付けもしてくれます。

さてお寺に着くと、あら同じ幼稚園の知っているお友達がたくさん。
女の子は見事に髪を結いお化粧をして、可愛らしいこと。

「○○ちゃんいるよ~、あら○○くんも来ているよ~。」っと言っても、
うちの次男、車から出てこない。

やっぱり、やっぱり、そうでしょうよだってうちの次男ですもの。
すんなりことが進むことはありえません。

むりやり車から降ろして受付に連れて行く。
嫌がって動こうとしない。

受付が終わったら、また無理やり抱き上げて着付けの順番を待つ列に並ぶ。
自分の番が来ても、もちろん言うことなんて聞きません。
泣いて叫んで、私の足元にしがみ付く次男。
「次の人が待っているから早くしなさい!」っとしかると、逆効果。
もっと泣いて叫んで絶対に服を脱ごうともしない。

あ~、次男。あなたはどうしてそうなんですか?

どうにもこうにもならないので、他の人を先にやってもらうことに。

30分はそこにいたでしょうか。
なだめて落ち着かせて、お菓子なんかあげながらようやく服を脱がせることに成功。
着付けの間はずっと泣き通し。
それでも、どうにか晴れ着を着せることができました。


見てください、このふてくされた顔!


お友達の女の子がいたので、一緒に写真を・・・しかし家の次男はにこりともしない。

外に出て、家族写真。




法要中は、三男がこれまたじっとしていられないので、私は三男を連れて外に。
あ~、いつになったらゆっくりと座ることができるようになるんだろう・・・。
法要ってどんなことをするのか興味があったのに、結局参加することができませんでした。。。
ありがたみも何にもねぇ~よ、全くぅ。

すべて終わって、さぁ着物をお返しして帰るよ~、っという時になってやっと笑顔がでてきました。


なんだか大変なだけの七五三だった。
っでも、とりあえずできたから、これで良かったのかしらね。

できた!

2012-11-08 11:29:56 | 難聴・手話
補聴器を着け初めて二週間、三男が始めて言葉を発しました!!!

その言葉は、
「できた!」

次男と一緒にブロックで遊んでいたときのこと、
次男と私で
「ママ、できた。」
「あら~、上手にできたね~。おっきいのができたねぇ。」
という会話をしていました。

三男もブロックを3つ4つつなげているので、私が
「あら、海悠君もできたねぇ。できた、できた~。」
っと言っていると、

三男が大きな声で
「できた!」


すごくはっきりしていたので、一瞬誰が言ったのかわかりませんでした。

「え?今誰が言った?『できた』って誰が言った?」
すると次男が
「僕言ってないよ、かいゆう君が言ったんだよ。」

「うっそ?かいゆう君、できた?」

すると三男、また大きな声で
「できた!」

あ!言葉だ、まぎれもなくこれは言葉だ。
三男の口からやっと言葉が出たんだ。

「できた、できたねぇかいゆう君。できた。」
嬉しくて何度も繰り返す私。
それに応えるように、三男も何度も繰り返す。

「できた、できた。」

長男も次男も一緒になって繰り返す。

「できた、できた。」


手話はどんどん覚えるのに、口から言葉は出て来なかった三男。
このまま、この子の口から言葉を聞くことはないんじゃないかと、少し弱気になっていたところに、この
「できた!」
よかった~、本当によかった~。
できたねぇ~。

聞いた言葉を真似して繰り返すことができるということは、聞こえている証拠。
補聴器の効果が出てきた証拠です。

もう大丈夫。
少し遅くなったけど、これからどんどん言葉が出てくるさ。



新しい補聴器

2012-11-04 22:15:41 | 難聴・手話
三男に新しい補聴器が来た。

今お兄ちゃんが使っているのが確か4年ほど前に買ったもの。
当時一番いいやつだったんだけど、この4年でさらに進化してずいぶんとよくなっている。

まず、小さい。
そして音の質がいい。
水にぬれても大丈夫。

それだけじゃなくて、補聴器についている小さいボタンを自分で押すことでフォーカスを変えることができる。

難聴の人にとって、最も聞き辛いのは騒がしい場所での会話。
そんな中で、人の声を優先的に拾うというのは前のも同じだけど、
パーティーやレストランなど、人の声でがやがやしているところでは、
自分の前にいる人の声を優先的に拾うようにできるらしい。
車の運転中では、人の声は横や後ろからするわけだから、
これまた設定を変えたら、今度は横や後ろの声を拾うようになるらしい。

それに、両耳がお互いシグナルを送りあっているから、
電話など、片方の耳で拾った音も、両耳で聞くことができる。

それだけじゃなくて、ブルートゥース機能によって、
テレビやパソコンの音を直接補聴器に送ることができる。

すばらしい。

っでも、どれもこれも1歳半の子供にはあまり必要がない。
っていうか、使いこなすこともできないし。

そこで、新しい補聴器をお兄ちゃんにあげて、
お兄ちゃんが使っていた補聴器をおちびさんにあげることにした。

事情を説明して、補聴器の設定を変えてもらい、いざ装着。

静けさに慣れているおちびさん、補聴器はきっと嫌がるだろうと私たちは心配していたのだけど・・・
その心配はまったく無用でした。
初日はびっくりして補聴器ばっかり触っていたけど、
二日目からはまったく気にならないご様子。
それどころか、補聴器をつけているときのほうが好きなようで、
装着するときは、良い子にじっとしている。

すっご~い。

やっぱり聞こえる方が嬉しいのかな?

そして、音に対する反応がまるでちがう。
ちょっと名前を読んだら、パッとこっちを向く。
すっご~い。
やっぱり聞こえてなかったんだね。

そしてお兄ちゃんの方は。

ブルートゥース機能を楽しんでいます。
テレビを見るにも、ゲームをするにも音が直接補聴器から入ってくるんですもの。

映画をテレビで見ながら、
「ぼくぜ~んぶ聞こえるよ。」
っと嬉しそう。

医者やカウンセラーは
「補聴器を着けたからと言って、私たちのように聞こえるわけではありません。」
と言うし、
「0デシベルに近付けばいいというわけでもありません。」
っと言われる。

っでも、補聴器をしていると、普通以上に聞こえているような気がするのは気のせい?
めちゃくちゃ地獄耳なんですけど。
隣の部屋で小声で話していたって、しっかり聞こえているし、
恐ろしい。

友達のお母さんだって、
「車を運転していて、前を向いたまま話をしているのに、
マー君は一番後ろに乗っているにもかかわらず、ちゃんと聞こえているからすごいなぁ~っと思って。」
っとのコメント。

そうなんっすよ。
何が難聴なんだか。

聞こえすぎてて「え?」っと驚くことは多々あっても、
聞こえなくて不便を感じることはございませんね。
補聴器をつけている限り・・・ですけど、
(着けてないと声を張り上げても、まともに会話なんてできません)

っということで、我が家では補聴器が2人。
我が家でもっとも価値ある高価な品でございます。
そう、私のダイヤの指輪より。

この贅沢な補聴器、私のちょっとした自慢になっております。