ということで.
10月25日に気象庁から,11,12,1月の
「全般季節予報支援資料 3か月予報」
が発表されたので.
この冬,冷えて雪が積もるのか,
気になって毎晩毎晩踊りを踊って
しまう人のために,この資料を基に
冬の天気を占ってみましょう…
まず.3か月予報資料,FCXX93から見てみますが.
書かれている気温の確率予報の表を見ると.
ふむ.
11月は平年並みが40%で一番多いけど.
12月は平年より冷える確率が40%で,
1月も平年より冷える確率が40%と.
まぁ,12,1月は平年よりちょっと
冷えそうですね…!
そして.
降水量の確率予報を見てみると.
東日本日本海側では.
11月は平年並みが40%で一番多いけど.
12月,1月は降水量が多い確率が40%と.
12月,1月は,雪が平年より多そう…!!
ふむ.
前回の10月~12月の3か月予報では.
12月は冷えて雪が多そう…ということ
でしたが.
今回新たに出た1月の予想も,
冷えて雪が多そう
ということで.
やはり,この冬は,そこそこ冷えて雪が
多そうな感じ…!
…11月はダメだけど(ちょい涙)
ということで.
この冬は期待できそうです~!!
…
…
…
というところで.
基本的な本題は終わりなんだけど.
ここから先は,
普通の人は読まない方がいい,
マニアックな人に向けたいつもの詳細解析をば…
まず.
3か月平均の詳細内容を読み解くと.
一つ目の赤線部に,
「ラニーニャが発生する可能性の方がより高い」
と書かれています.
…これは,3か月予想ではなく,
気象庁の「エルニーニョ監視速報」のページで
確認することができて.
こんな感じで.11,12月はラニーニャの確率が
70%と.
ほぼ確実に,冬に冷える傾向がある
ラニーニャになりそうな感じ…!
で.
この部分の2カ所目の下線部.
「1月にはインド付近を中心に…
不確実性が大きい」
という部分ですが.
これは,QXVX43,QXVX44から,
200hpa velocity potential図を見てみると.
普通のラニーニャ現象の時は,
こんな感じで200hpaの循環予想.
網掛けの対流活動が活発な部分の
中心が,赤く印したようにフィリピン~
インドネシア近辺となるんですが.
この1月の予想は,なぜか赤く印した
対流活動の中心がこんな感じでインド洋
~アラビア海付近まで西にずれて
しまっていて.
「あれ?ラニーニャにしては,対流活動の
中心場所おかしいんじゃない?」
ということで,
さっきの下線部の「不確実性が大きい」
=「この予想,ずれてそうだよね…」
ということを意味してます.
これ,また後の1月の予報に影響するので,
ちょっと覚えておいてください.
で.
続いて,11月の解説文を読むと…
赤線の部分,「850hpa気温は,日本の北から
東にかけて正偏差が…」
と書かれてますが.
QXVX47を見てみると…
網掛けの負偏差部分は西日本だけを
覆っていて.
東日本にはかかってません…
この網掛け部分がかかっている部分が
平年より気温が低いところなので.
網掛けに覆われてない東日本は
平年より冷えない
ということです(涙).
やはり11月,東日本は寒気の影響を
受けにくそう…
そして.
続いて,12月の解説文を読むと.
赤線の部分に,
「850hpa気温は,シベリアから…寒気の影響を受けやすい」
と書かれています.
だもんで.
12月の850気温の図を見ると.
うむ.北海道(北日本)は網掛けが
かかってないけど.
東日本以西は網掛けがかかって.
平年より気温が低そう!
ってなことで.12月は,東日本も
寒気の影響を受けやすく,冷えますよ~!
そして.
最後の1月を見ると…
赤線の一カ所目.
「850hpa気温は,…日本の東の正偏差の
北日本付近の張り出しが強いが…傾向を抑えて考える」
と書かれています.
これはどういうことかというと.
850hpa図を見ると,日本は九州以外には
例年より冷える網掛けがかかって無くて.
本来なら,東日本とかは平年より気温が
上がることを意味しています…
ただ,この水色の下線部のように,
最初の方に説明した,
「なんだか,インド洋中心に対流活動の中心が
あるっておかしくない?」
という「不確実性」が影響して,正偏差の予想が
実態より西にずれてる可能性がある…
ということを考えているようで.
だもんで.
この赤下線部の2カ所目,
「寒気の影響をやや受けやすい東日本で
低温の確率をより高く見込む」
と書いてあるように.
コンピューターの予想をそのまま使わず,
人間の経験に基づき冷えた方にずらして
「冷える確率が40%」
としたようです…
ってな感じで読み解いていくと.
純粋なコンピューターの予想値,
QXVX50だと,1月の東日本は
気温が高くなる確率が45%で一番
高いのに.
人間がこのコンピューターの結果を
そのまま信じずに
「冷える確率が一番高くて40%!」
と直した過程が読み解けます…
気象庁の人は,コンピューターの予想を
そのまま使うのではなく.
「経験からコンピュータ予想に補正をかける」
という,職人技を繰り出しているんだなぁ…
って感じの,意外とアナログなところが
透けて見えて,面白いです…
…
…今日もちょっとマニアックすぎたか…
10月25日に気象庁から,11,12,1月の
「全般季節予報支援資料 3か月予報」
が発表されたので.
この冬,冷えて雪が積もるのか,
気になって毎晩毎晩踊りを踊って
しまう人のために,この資料を基に
冬の天気を占ってみましょう…
まず.3か月予報資料,FCXX93から見てみますが.
書かれている気温の確率予報の表を見ると.
ふむ.
11月は平年並みが40%で一番多いけど.
12月は平年より冷える確率が40%で,
1月も平年より冷える確率が40%と.
まぁ,12,1月は平年よりちょっと
冷えそうですね…!
そして.
降水量の確率予報を見てみると.
東日本日本海側では.
11月は平年並みが40%で一番多いけど.
12月,1月は降水量が多い確率が40%と.
12月,1月は,雪が平年より多そう…!!
ふむ.
前回の10月~12月の3か月予報では.
12月は冷えて雪が多そう…ということ
でしたが.
今回新たに出た1月の予想も,
冷えて雪が多そう
ということで.
やはり,この冬は,そこそこ冷えて雪が
多そうな感じ…!
…11月はダメだけど(ちょい涙)
ということで.
この冬は期待できそうです~!!
…
…
…
というところで.
基本的な本題は終わりなんだけど.
ここから先は,
普通の人は読まない方がいい,
マニアックな人に向けたいつもの詳細解析をば…
まず.
3か月平均の詳細内容を読み解くと.
一つ目の赤線部に,
「ラニーニャが発生する可能性の方がより高い」
と書かれています.
…これは,3か月予想ではなく,
気象庁の「エルニーニョ監視速報」のページで
確認することができて.
こんな感じで.11,12月はラニーニャの確率が
70%と.
ほぼ確実に,冬に冷える傾向がある
ラニーニャになりそうな感じ…!
で.
この部分の2カ所目の下線部.
「1月にはインド付近を中心に…
不確実性が大きい」
という部分ですが.
これは,QXVX43,QXVX44から,
200hpa velocity potential図を見てみると.
普通のラニーニャ現象の時は,
こんな感じで200hpaの循環予想.
網掛けの対流活動が活発な部分の
中心が,赤く印したようにフィリピン~
インドネシア近辺となるんですが.
この1月の予想は,なぜか赤く印した
対流活動の中心がこんな感じでインド洋
~アラビア海付近まで西にずれて
しまっていて.
「あれ?ラニーニャにしては,対流活動の
中心場所おかしいんじゃない?」
ということで,
さっきの下線部の「不確実性が大きい」
=「この予想,ずれてそうだよね…」
ということを意味してます.
これ,また後の1月の予報に影響するので,
ちょっと覚えておいてください.
で.
続いて,11月の解説文を読むと…
赤線の部分,「850hpa気温は,日本の北から
東にかけて正偏差が…」
と書かれてますが.
QXVX47を見てみると…
網掛けの負偏差部分は西日本だけを
覆っていて.
東日本にはかかってません…
この網掛け部分がかかっている部分が
平年より気温が低いところなので.
網掛けに覆われてない東日本は
平年より冷えない
ということです(涙).
やはり11月,東日本は寒気の影響を
受けにくそう…
そして.
続いて,12月の解説文を読むと.
赤線の部分に,
「850hpa気温は,シベリアから…寒気の影響を受けやすい」
と書かれています.
だもんで.
12月の850気温の図を見ると.
うむ.北海道(北日本)は網掛けが
かかってないけど.
東日本以西は網掛けがかかって.
平年より気温が低そう!
ってなことで.12月は,東日本も
寒気の影響を受けやすく,冷えますよ~!
そして.
最後の1月を見ると…
赤線の一カ所目.
「850hpa気温は,…日本の東の正偏差の
北日本付近の張り出しが強いが…傾向を抑えて考える」
と書かれています.
これはどういうことかというと.
850hpa図を見ると,日本は九州以外には
例年より冷える網掛けがかかって無くて.
本来なら,東日本とかは平年より気温が
上がることを意味しています…
ただ,この水色の下線部のように,
最初の方に説明した,
「なんだか,インド洋中心に対流活動の中心が
あるっておかしくない?」
という「不確実性」が影響して,正偏差の予想が
実態より西にずれてる可能性がある…
ということを考えているようで.
だもんで.
この赤下線部の2カ所目,
「寒気の影響をやや受けやすい東日本で
低温の確率をより高く見込む」
と書いてあるように.
コンピューターの予想をそのまま使わず,
人間の経験に基づき冷えた方にずらして
「冷える確率が40%」
としたようです…
ってな感じで読み解いていくと.
純粋なコンピューターの予想値,
QXVX50だと,1月の東日本は
気温が高くなる確率が45%で一番
高いのに.
人間がこのコンピューターの結果を
そのまま信じずに
「冷える確率が一番高くて40%!」
と直した過程が読み解けます…
気象庁の人は,コンピューターの予想を
そのまま使うのではなく.
「経験からコンピュータ予想に補正をかける」
という,職人技を繰り出しているんだなぁ…
って感じの,意外とアナログなところが
透けて見えて,面白いです…
…
…今日もちょっとマニアックすぎたか…