徒然スキーヤー日記

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試乗レポート番外3…2023モデルのウクライナ製FISCHER RC4 WC SC PROを試乗してみた

2023-08-07 06:02:00 | スキー板試乗
えー.
2024シーズンモデルの試乗レポートは
終わりましたが.
おまけの試乗レポートがもう一発あります.

実は,試乗でものすごく好印象だった,
オーストリア製の’23モデルの
FISCHER RC4 SC Pro

昨シーズンの物欲選手権に負けて
購入するはずだったのですが…

エキップさんには,試乗したオーストリア製と
異なるウクライナ製が入荷してしまい.
どうやら23シーズンモデルは,試乗板は
オーストリア製だったけど,市販品は
ウクライナ工場が復活したのでウクライナ製に
なったということらしく.

今回,オーストリア製が手に入らなかったので,
試乗してなくて,性能がどうだか未知数の
ウクライナ製を買うのはちょっとリスキーかな…?
と,購入をキャンセルしていたんです…

ただ今回の試乗チャンスで,ウクライナ製が
どんなものか試す機会があったので,
ウクライナ製の2023シーズンモデルを履いて
みました~!

今シーズンモデルの板の試乗レポート番外編.
フィッシャー編です.
では,どうぞ~!

〇FISCHER RC4 WC SC Pro 165㎝









基礎小回り

2024シーズンモデルはイエローになりましたが.
こいつは2023シーズンモデルの黒色のやつ.

そして,2024シーズンモデルはMプレートですが,
こいつは2023シーズンのM/Oプレートという
違いがあり,プレートのトゥピース下の部分が
プレート本体からゴムで浮いた黄色い別部品に
なっています…


ちなみに,2024シーズンのMプレートは,
トゥピースの下まで黒い一体のプレートに
なっています.


で.
この板.
昨シーズンも試乗しましたが…
昨シーズンは,ウクライナ工場の火災の影響で,
前シーズンの3月に先行で販売店に入った
試乗板はオーストリア工場製だったんですが…
(昨シーズンの試乗板)


6月ごろにウクライナ工場は火災から復旧
したらしく,シーズンインのころに
販売される板はウクライナ工場製に戻った
という経緯があり.
今回の試乗板は,スペックは全く同じながら,
昨シーズンの試乗の時と違って,
ウクライナ工場製の板になります…


ちなみに,昨シーズンに試乗したときは,
2021・2022シーズンからモデルチェンジ
なしの継続モデルのはずなのに,
自分が持っているウクライナ製の2021
モデルと全く違ってものすごく好印象で,

「さすがレースモデルを作っている
 オーストリア工場製…!!」

と感動していたのですが.

果たして,再びウクライナ製に戻ったSCの
乗り心地や,いかに…?

滑ってみると…
昨シーズン試乗したオーストリア製のほうが,
もう少ししっとり感とバネ感が強かった
気がするけど…

それより大きな違いを感じたのは.
2024シーズンモデルのSC PROのMプレートと
M/Oプレートの違い!

やはり,2023シーズンのM/Oプレートに比べ,
2024シーズンのMプレートのほうが硬くて
たわみが出しにくいのか.
2023シーズンモデルのほうが,しなやかに
感じる…!!
いや,2024シーズンモデルと比べて
柔らかいというより,いい意味でしなやか.

2024シーズンモデルは,たわむときにちょっと
突っ張るような感じがあるけど,
2023シーズンモデルのほうがしなやかに
たわんでいきます.

2023モデルのほうが大きくたわむ分,
深く回っていけて,さらに大きくたわんだ
バネが返ってくるような返りの強さも
感じられて,元気があるように感じます…

それに比べると,2024モデルはグリップの
強さは2023モデルと同じくらいですが,
たわんで行ったときにぐっとこらえる感じが
あり,ターン弧が2023モデルより浅めに
なる感じ.

ホントのトップスピードのスピード耐性は
2024モデルのほうが上かな…?
でも,2023シーズンのほうも十分なグリップ
があり,さらにしなやかなフレックスで深く
回れる感じがあるので.
私は2023シーズンモデルのほうが好きだな…

で.
オーストリア製とウクライナ製の違いですが.
…オーストリア製の板を履いた時は,
「おおおおお!!すげーーいい!!!」
と思ったけど.

ウクライナ製の板を履いた時は,その時の
感動と期待値があるからか.
「いい.かなりいい!
 いい板で,2024モデルより好きだけど…
 でも,もう少し感動した気がする…
 こんなもんだったかな?」
という感じ.

でも.
すっとしなやかにたわんで谷回りに
入っていき,トップからテールまでの
エッジががっつり食い込んで深く丸い弧を
描いていき,板が丸く弧を書いたまま
次ターンにすっと抜けていく…

という.
私の好きな気持ちよさは十分備えた板.

そして.
エキップの鈴木社長曰く,
「工場が燃えて,機械が全部新しくなった
 から,以前のウクライナ製より良くなった」
とのことらしく…
オーストリア工場製ほどじゃないにしろ,
確かに2021シーズンモデルよりはしなやかさが
増した感じがします.

うーん.
来シーズンモデルはめちゃくちゃ
値上がりするし.
来シーズンモデルより,2023モデルの
ほうが好きだということになると…

ウクライナ製でも,2023シーズンモデルは
結構お買い得かも…!???
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丹沢山系,塔の岳⇒丹沢山⇒蛭が岳を往復してみた その3

2023-08-05 01:49:17 | 登山・旅行
前回から続く)

…ってなことで.
丹沢山→蛭ヶ岳→丹沢山と往復し,
下山の中間点,塔の岳までやってきましたが…


ここから先はほぼ登り返しがない下り!
下りは心拍数が上がらないので,
ペースアップできるよ!
塔の岳でも10分ほど休憩し,
11:14に塔の岳を出発!


ところどころ急なところもあるものの.


かなりペースアップできる,緩やかな
快適な下りが続く道をひたすら飛ばし…


塔の岳から25分で,天神尾根分岐に
到着!
昨年あたりから,体力や筋力をほとんど
使わない下り方を覚えたので…
バテてても,体力がいらない下りなら,
かなりいいペースで降りられます…!


で.
ここからはメインストリームの大倉尾根を外れ,
天神尾根を降りますが…
かなり荒れた道で,めちゃくちゃ急坂!!


写真だと斜度感がわかりませんが…
足場の悪さもあり,一歩一歩確実に
足を進めるのが精いっぱいで,
とても走るとかいうのは無理な
下り坂.


…この写真の,垂直に立ってる
フェンスの支柱を見てもらえれば,
斜度感がわかるかと…


足場の無茶苦茶悪い悪い急な下りを,
一歩一歩ゆっくり降りるので…
まったくペースは上がらず(涙)


大倉尾根から分かれてから,足場の悪い
急斜面をゆっくりゆっくり降りること,
約50分…
距離的には30分で移動できる距離なのに,
かなり時間がかかりましたが.
蛭ヶ岳山頂から3時間27分で,
何とか12時半前に下山!!
無事,戸沢駐車場に帰り着きました…


…うーん.
昼前に戻ってくる予定だったんだけど…
昼を30分すぎちゃった…

しかし.
塔の岳→丹沢山→蛭ヶ岳往復,
7時間半もかかるとは思わなかった…
実際の山行時間は6時間32分らしいけど.
丹沢⇒蛭が岳の間のコースを舐めてた.
かなり疲れました…


丹沢~蛭ヶ岳まで,結構なアップダウン.
それもいやらしい階段が続き…
かなり体力に来ました(涙)
距離21.4km,標高差2227mって…
阿弥陀岳に2回登り返した,
阿弥陀⇒赤岳⇒阿弥陀岳ピストン
より,距離も標高差もありますね.
それは疲れるわけだ…


そのせいで,帰りは完全にスタミナを
使い切ってしまいました…
ってか,帰りスタートして1時間くらいで
スタミナ残1%になってて,スタミナ
使い切っちゃってますね…
(帰りのスタミナグラフ)


平均気温33度,
最高気温37度というのもスタミナ消耗に
効いた感じ…
この時期に気温が高い低山を歩くもんじゃ
ないですね(泣)
熱中症になるかと思った…


今回も,下のグラフの緑の印で示したように,
行きの平均心拍は151と,いつもの心拍150
キープだったものの…
これは,途中塔の岳の休憩も含めた平均値.
最後,水色で記した部分みたいに,
15分ほど心拍170越えで追い込んてしまった
のがバテた原因の一つかも…?


今回.
帰りでかなりバテてわかったのは.
私が心拍150キープでハイペースで
移動できるのは4~5時間が限度かな.
4~5時間を越えるときは,145くらいに
落とさないとダメなのかも…

ってなことで.
暑さによる脱水と,
消費カロリー3700kcal以上
という激しい運動のおかげで.


家に帰って体重計に乗ると…
うげげげげげげげっ!!!!
体重がベストから‐5kg!!!
…これはヤバい!
体重減りすぎてる!!
こんな低い数字,見たことない!!

…ということで.
帰宅してシャワーを浴びた後.
体重を全力で戻すべく.
そのまま娘を誘って電車に乗って,近所の
デザートビュッフェに出かけ,
必死にカロリーを摂取してきたのでした…


いや.
実はこの山登り.
私の好きなデザート類を罪悪感なく
いっぱい食べるための言い訳
だったのか
もしれない…


PS.
めちゃくちゃお腹が減っていたので,
ケーキ類だけじゃなく,パスタやらカレーやら
アイスやらなにやら死ぬほど食った…
ビュッフェの元を取るために,食事前に山登りするのは
おススメ!←誰も真似しないって…


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丹沢山系,塔の岳⇒丹沢山⇒蛭が岳を往復してみた その2

2023-08-04 04:11:51 | 登山・旅行
その1から続く)

ってなことで.
無事蛭ヶ岳山頂につきましたが…

最後の丹沢から蛭が岳の間1時間,
トレランランナーとデッドヒート状態で
後ろ10~20mあたりを近づいたり,
距離が開いたりを繰り返しつつ山頂へ
向かいましたが…
何とか抜かれることなく,山頂まで到着!


普通の山用の長ズボンに普通の山用
バックパックを背負った,いかにも
普通の山登りっぽい格好をしている
私にじりじり引き離されていった
後ろのトレイルランナーさん.
「速いですね…」
とちょっと驚いていたけど…

しかし,そのトレイランナーさんは,
蛭ヶ岳山頂で立ったままエナジーゼリーを
口にしただけで,すぐ復路に向かって
いきました…
丹沢から蛭ヶ岳まで来て休まず折り返しとはっ…!
やっぱりトレランランナーは違う…
あなたのほうがずっとすごいですよ…!!

ってなことで.
3時間半も歩いた(走った)し,最後の
15分は心拍数170で引っ張ったので…
私はもうヘロヘロ.
こっちはゆっくり山頂で30分ほど休みます…


天気は良くて景色はいいけど.
8時半の山頂なのに,気温は30度を超えてるし.
日が差すベンチだと暑すぎるので,
木陰で30分ほど休息して.

9時2分,下山スタート!


しかし,蛭ヶ岳~丹沢間.
背の高い木が生えてなくて,
見晴らしがよくいい景色なんだけど…


私の苦手とする,自分の歩幅で歩くことを
許さない階段や木道が続き…




そして激しいアップダウン.
あれをまた登り返すのか…!!


見ての通り,かなり激しい登り返しです(涙)


帰りの登りは体力に効く…(泣)


後ろを振り返ると…
かなり登り返したよ.


丹沢山まで,こんな登り下りが続くこと
数回.

どうも,行きの蛭ヶ岳到着でほぼ
スタミナを使い切ったらしく.
帰りはペースが上がらない…
心拍数は上がってるけど,
すごいゆっくりペースで心拍150を
突破してしまいます(涙)


丹沢山に着く直前くらいで,
もう,登りになると,ものすごいゆっくり
ペースでも,あっという間に心拍160くらいに
上がってしまう…
普通なら,そこそこのペースでも心拍150を
キープできるのに.
何度も立ち止まりながらじゃないと登れない…


ということで.
かなりバテ気味の丹沢山直前の
長い登り階段が殺人的に効く…


で.
登り階段で時々立ち止まりながらも,
何とか蛭ヶ岳から1時間6分で丹沢山へ
戻ってきました…
バテているうえに,気温30度を超えている
というのもあるのか…
ものすごいゆっくりペースなのに,
心拍169と,すごい心拍が上がってます.
いや…これがバテた状態か…


登り返しが何度もあるとはいえ,
行きより帰りのほうが下りが多いから
時間がかからないはずが,
丹沢山→蛭ヶ岳の行き1時間2分,
帰り1時間6分と.
帰りのほうが時間がかかりました…(涙)

で.
丹沢山頂で10分ほど休み,
10時17分に出発!


ここからもまだ階段地獄が続きます…(泣)
いや.
ホント,階段,好きじゃないんですが…


そして.
丹沢山から45分で塔の岳到着…


登りは塔の岳→丹沢山は38分だったのに,
下りの丹沢山→塔の岳が45分と,下りの
ほうが時間がかかるとは…!(泣)
最後の塔の岳の登り返しで,心拍が上がって
ペースが追い込めなかった…


丹沢山に着く直前あたりから,Garminさんは
私はもうスタミナ切れだと言っていて.

上り坂で簡単に心拍が上がって,
立ち止まらないと心拍数が150まで
戻らなくなってました…(涙)

行きでは全く立ち止まらず,そこそこの
ペースで登っても心拍150~160で登れたのに.
最後の塔の岳の登り返しでは,何度も
立ち止まらないとあっという間に心拍が
170を超えて,かなりつらい…
無茶苦茶ペースが落ちます.

これが,バテるということか…!!

続く
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丹沢山系,塔の岳⇒丹沢山⇒蛭が岳を往復してみた その1

2023-08-03 06:00:54 | 登山・旅行
こないだの週末も,4週連続で山に
行ってきたんですが…
やはり土日どちらかは仕事をしないと
いけなさそうな感じだったので.

翌日に疲れを残さない程度に,
午前中くらいで往復できる山に
行ってきたのですが…

さすがに3週連続で小仏⇔陣馬山を往復したので,
もう陣馬山は飽きた

でも,車で1時間ちょいで行けて,
昼くらいには帰ってこれるところと
なると…
選択肢はそんなに多くなく.
…また,うちからそう遠くない丹沢山
方面に行きますか…

ってなことで.
丹沢山か蛭ヶ岳か,どっちかに行こうと
思ったんだけど.

どうせなら両方行けばいいんじゃね?

という安易な気持ちで,
戸沢スタート→塔の岳→丹沢山→蛭ヶ岳ピストン
という今から考えると無謀なプランを立てたわけで.

ヤマレコでプランを立てみたところ.
標準コースタイム,13時間38分ですか…
往復18㎞以上,標高差2000m近い,
かなりの本格ルートですね.


でも.
前に丹沢山に行った時は,朝5時スタートで
10時前には下山できたし.
丹沢⇔蛭ヶ岳は標高差もないから,
片道1時間,往復2時間で行って来れる
だろうし,12時前には下山できるかな…?


という甘い読みで,
今回も5時スタートで,丹沢~蛭ヶ岳へ
出発したのでした…


とりあえず,4週連続の山歩き.
最近のタイムが上がってきていることも
あり,行きはいいペースで登れて…
塔の岳到着はスタートから1時間40分後.


塔の岳で10分弱休憩して,
丹沢山はスタートから2時間27分で通過,


うーん.
ちょっと予想より遅いけど…
まぁ,スタートから3時間半の,
8時半には蛭ヶ岳に着けるよな…

と,楽しみにしていた丹沢山から
蛭ヶ岳までの景色がいいコースを
歩き始めたところ…


…え??
丹沢山から蛭ヶ岳,標高差がそんなに
ないので,アップダウンもそこまでないと
思っていたけど…
すごい下って,あの向こうの尾根を登り返すの??


…そして.
下りは私の大嫌いな階段だらけ.
ひたすら階段が続くんですけど(涙)

自分のペースや歩幅で走れなし,
トレッキングポールをうまく使えない
階段は,私にとっては鬼門なんですが…(涙)

そして.
下りだけじゃなく,登り返しでも私の嫌いな
階段が続き…
階段は,道を登るのと使う筋肉が違うから
筋肉疲労が速いんだけど(涙)


さらに階段を登り切ったら…
ええ?
まだ終わらないの?
またこれを下って登り返すの!??


そして,下りは鎖が張ってある岩場も
あるし…
もう,想像以上のアップダウンと
ペースが上げられない階段や岩場の
コンボで,ペースが全然上がらず,
いつまでたっても蛭ヶ岳が近づかない…(涙)


いや.
景色はいいのよ.
楽しみにしていただけあって,
丹沢山から蛭ヶ岳の間は,
丹沢山系の中では,すごく景色がいい
コースなんだけど…
予想以上のアップダウンで,
丹沢までの登りよりずっと体力が
削られていく感…(涙)


でも.
何とか頑張って.
待ちに待っていた,コース終了
表示が…


ってなことで,
スタートから3時間34分後,
丹沢山から1時間7分で蛭ヶ岳に
到着!!


いや…疲れた…
…最後,心拍数上げすぎた…
最後,トレイルランナーが後ろから
迫ってきてたので,ついついペースを
上げすぎて,
最後の15分間,平均心拍170オーバーで
攻めちゃった…

しかし.
丹沢~蛭ヶ岳.
舐めてた.
こんなにヘビーなコースだとは
思ってなかったよ…(涙)

続く
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2024シーズンモデルのスキー板,試乗レポートその33…BLUEMORIS FIGHTER SL

2023-08-02 02:52:00 | スキー板試乗
8月ですか…
私の許可なく,8月になってしまいましたか…
早すぎる…
早くも最後に月山で滑ってから,
一か月以上たつんだなぁ…

でも.
くそ暑い夏真っ盛りですが,今日はまだスキーネタ!
2024シーズンモデルの試乗レポートは,
これが最後になります…
ラストを飾るのは,ブルーモーリス.

いや.これ,かなりいい板でした…!!
ということで,試乗レポートです!

〇BLUEMORIS FIGHTER SL 165㎝











SL競技用

BLUEMORISのFISマーク付きの,
ガチの競技SL用です.

ビンディングは別売りですが…
試乗板は,MARKERのX COMP16に
WORLD CUP PC Interfaceという,
結構がっつりしたプレートの組み合わせ.
そのせいで,手に持つとずっしり重さを感じます…


さて.
BLUEMORISの実力やいかに??
と,履いてみると…

うおおおおおお!!!
これはすごい!
ものすごい安定感!!
そして,鬼グリップ!!!

この板の試乗コンディションは,かなり固めに
締まったガチガチフラット整地と,表面が緩んで
重い春雪になったザクザク斜面の両方が
混ざった感じでしたが…

硬くしまったフラット斜面では,鬼のように
グリップして,めちゃくちゃ傾ける!!
1ミクロンもずれる気配がないから,
安心して板を倒して圧をかけていけるので…
硬い斜面を切り裂いて,すごい深回りが
できます!!
硬い斜面にトップとテールががっつり
食いついて,板がクッとステアリングするように
回っていきます!

そして,板の返りも絶妙!!
山回りの仕上げから板がすっと抜けるように
走っていき…自然に次のターンの谷回りの
ポジションに板が進んでいくので,
そのまま踏んで行けば,谷回りのものすごい
早い段階から雪面を捉えられ,
板に圧をかけていけます!!

もう,勝手に板が切り替えをしてくれて,
谷回りに入ったすぐから板が勝手に
雪面を捉えてくれて,
うおおおお!
ってターンができる感じ.
(語彙力低下中)

そして,重い春雪に突っ込んでも…
板の重さがあるからか,まったく板がぶれる
気配もなく.
重い春雪でも,谷回りの早い段階から板を
返して安心して踏んでいけるので,
斜面の上の人にソールを見せられるような
ターンをかますことができます!!

4月の春の重い雪の荒れ荒れバーンでも,
一緒に滑っていた人がちょっと引くくらいの,
攻め攻めターンができます!!

そして,どこまでもスピードを出したくなる,
限界の見えない板のポテンシャルの高さ…

初めて履いた板なのに,板をものすごく信頼して
滑ることができます…
これ,すごいよ…

ってなことで.
私にしては珍しく,2回試乗してみたのですが.
いやーーー.
SL競技用のくせに,午後の荒れ荒れドボドボ雪でも
安心して攻めていけるし.
この板,すごいわ…

Skier_S的には,かなり衝撃を受けた,
この試乗でぴか一の板でした!!!
いや.
いいよ,この板…
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気象庁3か月予報が出たよ!…え!?ラニーニャが終わりかなり強いエルニーニョに!??次のスキーシーズンは暖冬なのか?

2023-08-01 02:20:49 | スキー天気予想
ということで.

皆さんお待ちかねの,気象庁の
全般季節予報支援資料3か月予報
が,7月25日に発表になりました~!!←いや,皆さんお待ちかねって…
そんな資料があることすら知らない人がほとんどだから…




まぁ,スキーシーズンにほぼ関係のない
8,9,10月の長期予想ですが,
私にとって10月下旬は,もうスキーシーズンが
始まる時期でもありますし.
資料をしっかり読み解けば,シーズンに
突入する11月以降どうなりそうかわかるかも…

ということで,今回はこの3か月予報資料,
FCXX93を,ざっくり読み解いてみました…!

…ただ,夏の天気がよくわからない私には,
上手く説明できない不思議な予想だったの
ですが…
まぁ,ぶっちゃけまとめていうと.
ラニーニャが終わって,エルニーニョに突入している
ということですね.



上のページの下のほうのグラフを
拡大してみると.
昨年はラニーニャが続いていたけど,
今年の3月からはすでにエルニーニョに
切り替わって,グラフはエルニーニョを
示す真っ赤に染まっており.
今年の3月から来年の1月まで,
エルニーニョが継続する確率が
90~100%と,来年までエルニーニョが
続くことが確実

…という予想でした…



この下のグラフで,
水色領域がラニーニャ,赤色の領域が
エルニーニョなんですが…
赤く丸をした今年の1月にはすでに
ラニーニャが終わり,3月から4月には
エルニーニョに突入していたようです…


えー.
ご存じの方も多いと思いますが.
エルニーニョの6~8月の東日本.
平年より気温が低くなる確率が45%で,
エルニーニョは冷夏となることが多く

(以下,気象庁 エルニーニョ/ラニーニャ現象に関する知識 > エルニーニョ現象発生時の天候の特徴 ページより)

そして,エルニーニョの冬は.
平年より高温になる確率が42%で,
例年より暖冬になる可能性が高いという.
エルニーニョとは,スキーヤー殺しの
気象条件です…!(涙)



そう…
最近のエルニーニョで思い出すのは.
悪い意味での伝説となった2016シーズン.

過去のエルニーニョ・ラニーニャの
状況を見ると.
2015年夏は,エルニーニョ監視海域(ペルー沖)の
海水温度が平年比+3℃まで上がった,歴史上
ほとんどないような強烈なエルニーニョ

だったわけで…

(以下,気象庁 エルニーニョ/ラニーニャ現象に関するデータ > 監視指数 ページより)

その次の冬の2016シーズンは,
志賀高原でも40年以上ぶりという
激烈な雪不足により.
正月休みでもゲレンデは全面オープンに
ならず…
(2015/12/30の焼額オリンピックコース)


そして,4月20日過ぎには,すでに一ノ瀬
ファミリーがこんな状態になっていたという,
史上最低のシーズン.


これからのエルニーニョ予測の,
右側上の矢印に書いたように…
予想の最大値付近で遷移したら,
2016シーズンを思い出させる,
平年比+3℃近い温度になっちゃうんですが…!!!



とはいえ.
この夏の予報は,エルニーニョにしては不思議な
予想になってます.

本来ならエルニーニョって,下の図に示すように
冷夏になるはず
が.


この3か月予報を見ると.
なぜか平年より気温が高くなる
傾向の予想になってますね…?




なんでだろ…?
と,いろいろ資料を読み解いてみたところ…

え??
この夏の200hpa速度ポテンシャル.
発散傾向の中心が太平洋の西岸,
インドネシア近辺なんですが!??




いや.
専門的に言えば…
対流活発(上昇気流=雲がいっぱい発生する)になる
ところが発散傾向
(気象庁では速度ポテンシャル「マイナス」と定義),
下降気流が発生して地上で高気圧になるところが
収束傾向
(気象庁では速度ポテンシャル「プラス」と定義)
なので.

下の図にあるように,本来エルニーニョの
年は,インドネシア付近より太平洋中心に
寄った,もう少し東寄りに対流活発領域が
できるはずで.
インドネシア付近に水色の対流活発
領域がある
ってのは,エルニーニョ特有の
気象状態が表れていないってことなんですが…??

(気象庁 エルニーニョ/ラニーニャ現象に関する知識 > エルニーニョ/ラニーニャ現象とは ページより)


右側の説明文にも,赤線で書いたように.
過去のエルニーニョに比べて,収束・
発散偏差が西に寄ってる
って書いてあるし…
これ,エルニーニョ時の気象現象と違うよ!??


うーん.
エルニーニョは,日本の南東に対流活発→低圧域が
できるので,日本の東海上の暑い太平洋高気圧が
日本付近まで延びるのを妨げて,冷夏に
なるんですが…
今年は,例年のエルニーニョの冷夏と違って,
対流活発域が西にずれるので,太平洋高気圧の
西への張り出しが強く,日本付近まで
伸びるので,夏の気温が上がる予想みたいです…



ってなことは.
この夏は,エルニーニョなのに,例年と違って
暑い夏になっちゃうということは…
エルニーニョの冬は本来なら暖冬になる
傾向のはずだけど…


この冬は,例年のエルニーニョの予想と違って,
寒い冬になるのかも…!!!(期待)


いや.
エルニーニョなのに,例年と違って
酷暑にやられた
上に,
冬だけ例年通りの暖冬になったりしたら
暴れる


それも,例年に比べて+3℃という,
2016シーズンに近いエルニーニョに
なりそうな予想通り,
40年に一度クラスの暖冬が,わずか8年で
やってきたら,全力で暴れる

次の冬は,スキー場殺しの暖冬に
なりませんように…(全身全霊での祈願)

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