どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

屍のうた。

2016-09-28 | Sandstorm



死して屍拾う者なし
拾われたところで何の意味なし
生きているうちが花なんだぜ
葬儀に添えられる無数の花
生まれてきた瞬間と
屍になった瞬間に
人生とは何かと問う
人とは何かと問う
もう二度と動かない屍を前に
生まれてくることの意味を問う
葬儀に添えられる無数の花に
人の社会とは何か問う
社会に添えられる無数の屍
人の社会は人の社会のためにある
人の社会は人のためにあらず
まして君のためになどあらず
人の社会は人の社会のためにある
社会に添えられる無数の魂
もう二度と動かない屍を前に
魂が何かを成そうとするのはなぜかと問う
人は生きることに理由をつけるが
屍になって思うことなどありはしない
語り継がれたり受け継がれたり
それは生きているうちにできる自己満足で
屍には関係のないことだ
いつか全てのものは屍になる
そこに居た魂は消えて無くなる
そんな風に慰めるのみ
生まれてきた瞬間から
屍になる瞬間まで
人として人の社会を生きるのみ
ただ生きる
獣と同じように
虫と同じように
死して屍拾うものなし
生きているうちが花なんだぜ





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