どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

世界がミューズである限り。

2017-06-09 | Sandstorm



彼らの言葉や音楽と出会ってから20余年。
思えばそれ以来、ヒートウェイヴは自分の人生に少なからず影響を与えている。
いつまで続くのだろう。
ふと、考える。
このアルバムの中の主人公は、自分や自分に影響を与えた人の死というものと対峙する。
それはすなわち、生きることの意味を見いだそうする事と同意である。
死ぬまで生きていくだけさ。
そんなフレーズとは裏腹に。
けれど誰だって、そんな大層な使命感を胸に生きているわけではないだろう。
たとえ偶然にも何らかの人生のピタゴラスイッチが発動し、誰かに重い十字架が背負わされることになろうとも、やはり人の寿命は大差なく訪れることに間違いはない。
二度目などなく。
いつまでも生き残るのさ。
主人公イコール、作者山口洋という存在。
彼は、自らを取り巻く世界やそこに生きている人々の生や死を、俯瞰ではなくしっかりと主観で見つめようとしている。
彼は、まるで自分自身に問いかけている。
それが自らの生きている証のように。
いつまでも結論に終わることはなく。
俯瞰された世界の中では、人はいつまでたっても生きてやしない。

CARPE DIEM.

歳を重ねようやくたどり着いたと思っていたのに、また巻き込まれてしまいそうだ。
こうなったら死ぬまで付き合うしかないのか。
ヒートウェイヴ。
ただなぜか嬉しいんだ。
彼らが歌ってくれる、その世界がミューズである限り。









Thanks!
















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