
人は必ずしも言っている事と思っている事は同じわけではない。
それは嘘をついているということでもない。
人は総じて嘘つきである。
嘘にも悪意のある嘘と好意的な嘘があり、それでもやはり嘘は嘘。
それはそこに自覚があるからである。
だが厄介にも、人は無自覚な見栄や痩せ我慢や謙譲や協調性や愛情を持ち合わせている。
それはその人の成熟した大人の社会性が為すものであり、それは人が生きていく上で大切なもの。
しかしながら、社会も人も一元ではない。
だからこそ、誤解を生むこともある。
またさらに、そこにつけ込む悪意も生まれる。
だからこそ、許せるものは許す包容力があったっていいと思う。
ただそこに万人における公平性は損なわれるだろう。
何を言う?
自分が社会の一人として。
何を信じる?
自分が一人の人として。
人は必ずしも言っている事と思っている事は同じわけではない。
そこに何が見える?