映画雑誌の老舗キネマ旬報より、2009年のランキングが発表されたらしい。
去年の初夏の頃から突如として映画館で映画を見始めた自分としては、自分の観た作品がどうなのか気になって少し関連サイトやブログを覗いてみた。
数えてみたら、邦画部門のベストテンの中で、自分は5本も観ていた。
DVDで観たものを含めると7本。
さして観た本数も多くなく、それもメディアで紹介されるようなメジャーな映画はほとんどスルーしていた(つもりだった)ので、この数は自分でも驚き。
数えてみたら、自分は去年6月から計18本の邦画を映画館で観た。
去年何本の邦画が封切りされたのかは定かではないが、これはずいぶんの確率だと思う。
ちなみに洋画は、1本も観ていない。
最近気付いたのだが、自分の相当のマイナー好きのようだ。
スキーはモーグルだし、野球はパリーグのマリーンズファン。
何よりも競馬は、地方競馬だ。
別に狙っているわけでもなく、それはもう性分と言うしかないだろう。
まあ昔から天邪鬼であることは確かなのだが、でも昔若い頃はスキーも技術選志向だったし、ここでも述べたことがあるが野球も応援団に入るほどGキチだった。
競馬も、最初にハマったのは中央だったことは御存知の通り。
歳をとるにつれて、人ごみが嫌いになったこともあるのかも知れない。
ただ理由はそれよりも、世の中がだんだん見えてきたことにより、メジャーなものが造られるシステムみたいなものに嫌悪感を感じるようになったからのように思う。
自分が会社の生存競争から落ちこぼれていったのと比例するように。
負け犬の遠吠えに聞こえるかも知れないが、いつからか自分は自分の信じられる価値を見つけたいと感じ始めていた。
世間一般が認めないもの、評価しないもの、・・・それでもそれらは決してなくなることはない。
そこにはきっと、また違った価値があるはず。
そこで頑張っている人やモノをもっと知りたいという欲求が、今の自分を動かしているように思うのだ。
まあ、どうしようもない運命みたいなものから、そうやって自分自身を守るしかなかったのだとも言えるが。
今はそれが身に沁みてしまったのだろう。
毎度、ガラガラ空きの映画館。
それも邦画。
きっとそんなところが自分の興味を堪らなくそそったのだ。
ただ初めはそんな破廉恥な動機でも、観てみると非常に面白い。
評論家にならず、ただその世界に身を投じて浸ってみる。
いろいろなモノが見えてくる。
価値はひとつではない。
それがわかった。
競馬も、野球も、映画も、みんな同じだ。
そうやって今も、自分は勇気と感動をもらっている。
そう思っている。
そんなこんなで、仕事と介護の合間を縫っての休日は、競馬と野球観戦に映画館通いが加わった。
毎度恒例の逃避行も、今年の夏は競馬に野球に映画に温泉巡りと盛りだくさんになった。
週末に休みがとれたときは、生まれて初めて初日舞台挨拶つきで映画も観た。
「山形スクリーム」という鬼才で有名な竹中直人さんの監督作品だったのだが、ただ主演がEXILEの人気タレントだったらしく、超満員の若い女性の黄色い声援に終始圧倒されてしまい全く落着いて鑑賞できず、再度地元の映画館のレイトショーで見直し・・・というオチになってしまったのであるが。。。
いつかまた撮りためた写真をここでも紹介したい。
最後に、このキネマ旬報のランキングにまねて、自分の観た映画の中限定で自分なりのランキングを考えてみた。
何千本という映画を観ているであろう評論家の方々のランキングをどうこう言おうと言うわけではない。
去年6月に何年かぶりに映画館に行ったような人間のことであるから、それなりでしかないものだろう。
自分の嗜好や評価の基準はよくわからないが、ただ観終わったときの満足感みたいなものであると思う。
映画の質とか完成度とかは、たぶん全くと言っていいほど関係ない。
評論家ではないのだから、それでいいのではなかろうか。
ひとつわかっていることは、「女優好き」ということくらい。。。
第1位 ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~
第2位 サイドウェイズ
第3位 笑う警官
第4位 パンドラの匣
第5位 ディア・ドクター
残りの13本もそれぞれ監督の味が出ていて面白いものがたくさんあったのだが、あえて5本を選んでみた。
シリアスドラマや女優好きの5本。
いかがなものか。
また今年の夏にDVDプレーヤーを購入し、レンタルショップの会員にもなった。
面白くなったら、色々とどんどん観たくなるものだ。
そちらにも面白い邦画が多数あったのだが、ただ2009年の作品に限定されなくなってしまうので、あえて割愛したい。
ただ今年に入ってからは、まだ1本しか映画館で観ておらず少しペースダウン。
いろいろと忙しいのもあるのだが、観たい映画がないのだ。
「真幸くあらば」は、自分の中では意外な当たりであったが。
次は「おとうと」か。
鑑賞の動機は、・・・「女優好き」だ。
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