欧州の凋落と聖書

古代のイスラエルはソロモン王の後、サマリヤを中心とする北のイスラエルとエルサレムを中心とする南のユダに分裂した。而して北に在った１０部族のイスラエルはアッシリアに滅ぼされて連れ去られ、後、人類史から姿を消した。南のユダもアッシリアの後に興ったバビロニアに滅ぼされて連れ去られた。

そのバビロン捕囚の中にダニエルと言う人が居た。彼はバビロニアのネブカドネザル王の悪夢を霊感によって解き明かした。巨大な像、頭は金、胸と両腕は銀、腹と腿は銅、脛は鉄、脚は鉄と土・・・（ダニエル書２章）

その解釈は、『覇権勢力の推移を示している、即ち金の頭はバビロニア、銀の部分はメディア・ペルシャ、銅の部分はギリシャ、鉄はローマ、鉄と土の混じった部分はローマの子孫に異民族が混合したもの』・・・これは歴史を視れば当たっている。

ダニエル書２章４４節に、その鉄と土塊で出来た足の部分を人の手で切り出されたものではない石が飛んで来て打った、すると像は倒れ粉々になって雲散霧消した、と書いてある。

これについての私の解釈；－
西欧は古代ローマの支配地であり、そこに住む人々、国、文化、宗教総てローマの末裔である。大航海時代を経て彼らはアジアやアフリカに植民地を持ち繁栄の極に達したが東洋の端にあった日本と言う国・・・その出自ははっきりとは解らない・・・があらわれて西欧と相克するようになった。その結果、英国はインドを、フランスはインドシナを、オランダはインドネシアを失い、繁栄の財源を無くした。国力の大部分を植民地からの収奪に頼っていた西欧は代替財源の策定確立に立ち遅れ、今やかつての大英帝国が王室まで担ぎ出して中国に金の無心をする事態となっている。

その行き着くところは・・・西欧の崩壊だろう。そしてネブカドネザル王の悪夢の巨像の倒壊、崩壊、風化、雲散霧消、つまり人類が経験して来た『統治、支配の形』の崩壊、忘れ去られる、となろう。

年賀状

　以前、虚礼廃止とか言う人々が居た。そのような思考パターンの人々にはこれは『虚』礼なんだろう。私には大事な『礼節』だ。普段余り親密にお付き合いしない人にせめて年に一度の親しみや敬意を示す、・・・人としての美学だと思っている。且つ、これはどちらかと言うと『公（おおやけ）』の事柄である。故に、年賀は『家長』が書くべきである。妻に書かせている男を私は男として評価しない。妻の個人的な関係の人についてはこの限りでないが。