夜汽車

夜更けの妄想が車窓を過ぎる

存在の不安

2016年01月19日 08時22分39秒 | 日記
 所有欲は支配欲の一形式である。その根底には 存在の不安 がある。その最も解りやすい例が 預金、保険 等であろう。

 存在の不安のさらに奥にあるのが 不信仰 である。不信仰の原因は 我々が居るこの世界の構造 が判らないところにある。

 世界の構造 とは?・・・神 光在れと言い玉いければ光在りき である。つまり 念 が 現象化している・・・あなたの境遇はあなたの人格が現象化した姿である。

 しかし日本人にはこの辺の機微が解っている人々が居たし今でも居るような気がする。

 無一物中無尽蔵 と言う、 何事も放てば満つる と言う、 笑う門には福来る と言う、 果報は寝て待て と言う、 泣き面にハチ と言う、 待てば海路の日和あり と言う、 極めつけは市井で お任せ などとと言う。

 キリスト教由来顕在意識領域高等屁理屈弁論術を刷り込まれた人々にとっては お任せ定食 などと言う自己主張放棄は断じて有り得ないだろう。そこが西欧文明の救い難いところである。