延岡の七夕

　日向の翌日は宮崎・延岡泊りでした。

　延岡の七夕まつりは地元のテレビで何度も放送されるほど有名です。中心部の商店街約３００メートルにわたって、笹や吹流しなどの七夕飾りに加え、趣向を凝らした人形が並びます。

　隣町の高千穂神楽や「３丁目の夕日」に影響された昭和３０年代の様子を模したもの、子どもに人気のアニメキャラクターなど。すべて商店主やお子さん、お年寄りら地元の方の手作り作品です。

　私の目をひいたのは「フラガール」
　お店の二階に作られた舞台はハイビスカスが咲き誇りココ椰子が茂っています。まさに夕日が沈もうとする南国の海岸で、レイを掛けウクレレを奏でながらフラダンサーが踊ります。ハワイアンが流れ、潮騒が聞こえてきそうです。
　
　決して精巧とは言えませんがとっても素朴です。郷愁と言うようなものでしょうか、懐かしい思いが心に広がりました。昭和30年代を模した作品よりもこの作品の方が昭和30年代を表わしているようです。

　この人形を作る商店主の姿や想いをおもんばかると、涙が出そうでした。　

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