北朝鮮ほど、『偽』の国家はない!!
その北朝鮮に『拉致』された人々に、何が助けとなるか?
正論が、空しく虚空にこだまする!!
北朝鮮を、『真』の国家と思うか?思えない。今の時代、真偽綯い交ぜ(ないまぜ)の国家は少なくない。また、事象も少なくない。それは表の顔と、裏の顔を併せ持っているためである。表の顔とは、建前の顔であり、裏の顔とは、実質権力の顔である。
それにしても、北朝鮮ほど露骨な裏の顔を全面に持つ国家は珍しい。世界中の裏の顔を代表していると言っても良い。つまり、彼らは世界の悪役であり、その為に潤っている唯一の国家であるからだ。その役割を利用している張本人は、世界の裏役であるところのコンスピラシー(陰謀権力)であることは、確かだ。
それを理解しないと、拉致全面広告文は、まことに正論であるが故に空しい。悪の枢軸国と罵倒したブッシュが一体、彼らのために何をしたか。実際、何も為し得ていない。それは、悪に枢軸国として、北朝鮮を利用していたにすぎないからである。悪役が居なければ、世の中の紛争は惹起(じゃっき=引き起こすこと)出来ないからである。
小泉元首相が、北朝鮮を訪問し、一部の拉致被害者を救出したというが、それは身代金を支払ったからにすぎない。そして、それは新たなる北朝鮮の悪役ぶりを引き立たせる結果しかもたらさなかった。何故か? まだまだ、世界は最悪の『偽(ニセ)』国家北朝鮮を必要としたからである。
悪役が善良になったら、もうドラマは成り立たない。大根田舎芝居は成り立たないのである。大衆芸能が、勧善懲悪であるのは、誰にでも理解されやすいからであって、北朝鮮は誰にでも理解されやすい悪徳国家でなければならない。そうであるから、ミサイルも核実験も必要とするのである。そして、それらは悪徳国家の悪徳指導者のギャラとなる。
小泉元首相が、拉致被害者を奪還し得たのは、先ずはそのギャラと、今後の身の振り方を示唆したからにすぎない。しかし、それは許されなかった。世界の裏権力は、まだまだ北朝鮮の悪役を必要としているからである。隣人の結束は、世界の支配にとって、不都合極まりない。分割統治とは、隣人を引き離すことが原則である。
紛争は、造り出される。これは間違いがない。これが謀略である。謀略に基づかない紛争・戦争がはたして有り得たのか、心して探してみよう。ない! 断じてない。
パールハーバー、トンキン湾事件、9.11テロ、盧溝橋事件......、挙げれば枚挙に暇はない。人間は、すぐに忘れる。後で気がついても遅いのである。すべては、造られる。
拉致事件こそ、造られた事件である。何のために。世界革命という架空のイデオロギーに北朝鮮を利用したのである。世界革命とは、NWOの異形同質のイデオロギーでしかない。
本当の拉致犯人は、別にいる。北朝鮮を焚きつけ、資金を出し、世界の悪役を演じさせている、コンスピラシー(陰謀)は別だ。その一派は、世界各国の政府の中にエージェント、走狗を放っている。そう考える方が妥当だ。
【転載開始】「拉致」と「北の民の奴隷化」は同じ根を持つ人権否定 拉致全面広告全文
6月25日11時59分配信 産経新聞
![「拉致」と「北の民の奴隷化」は同じ根を持つ人権否定 拉致全面広告全文](http://ca.c.yimg.jp/news/20090625124323/img.news.yahoo.co.jp/images/20090625/san/20090625-00000569-san-int-thum-000.jpg)
25日付の韓国3大紙に掲載された北朝鮮による拉致問題に関する全面広告の全文は以下の通り。
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北朝鮮に人権の光を! 東アジアに真の平和を!
-日本人から韓国人への手紙-
大韓民国の国民のみなさん。
いま、韓(朝鮮)半島と東アジアの平和と繁栄が脅かされています。
5月25日、国際社会の非難のなか北朝鮮はついに2回目の核実験を強行しました。4月5日には「人工衛星」打ち上げを口実に長距離ミサイルを発射し、今 後も核実験とミサイル発射を行うと公言しています。韓国と日本を射程におさめるミサイルは多数がすでに実戦配備され、戦争の脅迫と危険な挑発が繰り返され ています。
私たちは、北朝鮮によって日本から拉致された人々を1日も早く救出することを目指す民間のグループです。韓国のみなさんとともにこの危険な現状を変えた いと願い、この手紙を書くことにしました。私たちは、平和で繁栄する東アジアの実現と拉致問題の解決とを一緒に進めたいと思っています。
今年3月、釜山で日本人拉致被害者、田口八重子さんの兄である飯塚繁雄さん、八重子さんの息子である耕一郎さんが、1987年の大韓航空機爆破テロ事件 の実行犯、金賢姫元工作員とはじめて面会することができました。面会実現にあたって示された韓国政府と国民のご理解に対し、私たちは深く感謝するもので す。
金賢姫元工作員は爆破テロ事件の際、偽造の日本旅券を持ち日本人を装っていましたが、彼女に日本の言葉や習慣などを教えたのが八重子さんでした。
78年、八重子さんは、まだ赤ちゃんだった耕一郎さんを残し、工作船で北朝鮮に連れ去られました。そして、多数の韓国人を犠牲にするテロにかかわることを強いられたのです。
強制的に身体を拘束し、愛する人びとと切り離し、悪への加担を強いる拉致は、最も悲惨な人権の侵害です。
北朝鮮による拉致の被害が最も大きいのは、いうまでもなく韓国です。
韓国政府は朝鮮戦争のあとに北朝鮮に拉致された被害者を約500人としています。朝鮮戦争の捕虜多数もいまなお韓国に戻れず、炭鉱などでつらい仕事につかされているといいます。
被害者の中には、78年に仙遊島の海岸から失踪(しっそう)した高校生の金英男さんがいました。
彼の運命が明らかになったのはつい3年前のこと。77年に13歳で拉致された日本人少女、横田めぐみさんと北朝鮮で結婚し娘も生まれていたのです。金英 男さんや横田めぐみさんは、貴重な青春と人生をだいなしにされ、八重子さんと同じく、心ならずも北朝鮮の対南工作に携わることを強いられたのです。
2002年に日本の小泉首相が北朝鮮を訪問したとき、それまでしらを切っていた北朝鮮当局がついに日本人拉致を認めました。しかし、これは解決への道のりのほんの一歩にすぎません。
金正日総書記は13人の日本人拉致を認め、そのうち5人だけが四半世紀ぶりに帰国することができました。北朝鮮は八重子さんやめぐみさんをふくめ全員が 死亡したと日本側に伝えましたが、その死亡の「証拠」なるものはことごとく虚偽でした。また、各種調査から、日本人拉致被害者は十数人という人数にとどま らないことが確実になっています。
北朝鮮による拉致被害をこうむっているのは日本と韓国だけではないことも明らかになりました。
日本に帰国した拉致被害者、曽我ひとみさんは、軍事境界線を越えて逃亡した米兵と北朝鮮で結婚していました。その米兵は、北朝鮮には彼を入れて4人の米 兵がおり、レバノン人、タイ人、ルーマニア人の拉致被害者を配偶者にしたと証言しています。また韓国の映画女優、崔銀姫さんは、北朝鮮で、マカオから拉致 された中国人女性、孔さんと会ったと証言しています。
北朝鮮による拉致被害は、国際的な広がりを持っています。どこの国籍を持つ者であれ、拉致被害者を1人残らず救出し、1日も早くそれぞれの故郷で待つ家族と再会させなくてはなりません。
朝鮮半島の分断は離散家族の悲劇を生みましたが、この問題も日本と無縁ではありません。59年以降、「地上の楽園」という北朝鮮の宣伝にだまされて9万 3000人の在日韓国・朝鮮人が北朝鮮へと移住しました。その中には6000人を超える日本国籍者もいました。彼らはその後、日本にいる親族と手紙の交換 も自由にできず、別れ別れになったままです。資本主義の国から来たとして特別な監視を受けたばかりか、政治犯収容所に送られたものも数多くいます。
私たちは過酷な政治体制のもとで苦しむ北朝鮮の人々を助けたいと思っています。
拉致と北朝鮮の民衆の奴隷化は、人権の否定という同じ根を持つ悲劇だからです。
90年代後半、人口2000万の北朝鮮で300万人が餓死したと推定されています。
そのとき北朝鮮の指導者は核兵器とミサイルの開発に巨額の資金を投入していたのです。破産国家の北朝鮮で、これを可能にしたのは、民衆が声を上げることを許されない政治体制があるからです。
衛星写真で確認された6カ所の政治犯収容所には、20万人もの人々が、人間としての最低の扱いさえも受けられず、いまなお死に直面しています。
民衆への自由の否定が戦争への危険を生んでいるのであれば、日増しに強まる北朝鮮の平和への脅威を根本から取り除くには、基本的人権の拡大こそが必要です。
私たちは民主主義、基本的人権を北朝鮮にいきわたらせることが、拉致被害者を救出するだけでなく、北朝鮮民衆の幸福と東アジアおよび世界への安全をもたらすと信じます。
さらに、平和的で円滑な朝鮮半島の統一は、北朝鮮が民主化されてはじめて可能なのではないでしょうか。
大韓民国の国民のみなさん、
日韓両国民は手を取り合って、北朝鮮を真の民主主義の国に変える闘いに進んでいきましょう。そして、平和で繁栄する韓半島と東アジアを作っていこうではありませんか。私たちは提言します。
1、国連はじめ国際機関や国際会議において、北朝鮮の人権問題を訴えましょう。
2、人道援助を含む北朝鮮に関する個別プロジェクトを、人権の改善をはかることに結び付けましょう。
3、脱北者から、拉致を含む人権問題についての情報をより多く収集し、日韓で共有しましょう。
4、問題の緊急性にかんがみ、拉致被害者と政治犯収容所の実態を調査するための国際的な「人権査察」を求めましょう。
意見広告7人の会
有田芳生(ジャーナリスト)
勝谷誠彦(コラムニスト)
加藤哲郎(一橋大学大学院教授)
重村智計(早稲田大学教授)
高世仁(ジャーナリスト)
日垣隆(作家・ジャーナリスト)
湯川れい子(音楽評論家) 【転載終了】