今日の1句

我が鼓動静かに数ふ草の露　　　つゆ草

お天気が不順で気持ちの良い秋晴れが中々続きません。急に寒くなったせいか、体調もあまり良くなく、夕べは夢で良かったと思う程の嫌な夢を見途中で目が覚めました。今頃きっと神代植物園の秋薔薇が綺麗でしょうと思うに、体調とお天気のせいで腰が重く、終わらない内に早く見に行きたいものです。今日の句は昔若い頃作った句ですが、こんな繊細な時もあったのを懐かしく思います。

今日の1句

後の月鴫たつあとの水の中　　　蕪村(蕪村俳句集　岩波文庫)

夕べは雲の間にまに美しい十三夜を見る事が出来ました。揚げ句は蕪村が西行の「心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の秋の夕暮れ」から詠んだとされていますが、十分にあはれさは出ていて十三夜の季題に沿った素晴らしい句だと思います。又本棚から樋口一葉の「十三夜」を見つけましたので、読み直したくなりました。

それと今朝は日曜美術館にて、朝倉摂さんの絵と劇の演出の事を見ました。画家である事は知っていましたが、お芝居の舞台美術家も手掛けていてその能力の確かさに感動しました。一風変わった社会風刺や芸術に活躍されていた一人の女性の生き方に、逞しさとその秀でた能力に只々見入ってしましました。私の中で憧れと尊敬の思いを持った昭和の女性達は沢山いますが、この方も新たに忘れられない一人です。

今日の1句

行きずりの人と褒めあふ月の色　　　つゆ草

寒い日が続き、電気ストーブを出し膝毛布も出しました。ついこの間まで暑かったのにいきなり12月の寒さとなり、身体がついてゆけません。今日はやっと太陽が少し見え、一安心です。又今日は十三夜とか、お月さまは見えるのでしょうか？　今日の句は、先日満月の夜外に出て月を撮るため彷徨って、あまりの美しさに傍らの人に思わず話しかけた時のものです。十三夜の月は満月の月より少し寂しげであるように詠むと良いらしいのですが、上手く詠めません。この寒さは十三夜にはあっていると思います。

今日の1句

我が街の5時のチャイムや栗ご飯　　つゆ草

このところ落語家の三遊亭円楽さんが亡くなり、アントニオ猪木さんが亡くなりと、訃報が続いていますが、円楽さんは毎週日曜の「笑点」を欠かさず見て楽しませて頂いただけに残念でなりません。又猪木さんは最期は痛々しい程のお姿でしたが精神力は強かったようです。息子が音響の仕事で昔何度もお世話になったとか・・。又、今朝のニュースでは野球の村上選手があの偉大な王さんを超えるホームランを最後の舞台で達成したとか・・、若い力凄いですね。

週末には我が街でも3年振りに「女神祭り」が開催されるようです。何だか世の中が戻ってきたように見えますが、コロナ禍もインフルエンザも怖いのも事実です。山好きの連れ合いは昨日から山に行っています。秋晴れを満喫している事でしょう・・。写真は神代植物園のダリアです。

今日の1句

薄紅葉窓辺に珈琲より深し　　　つゆ草

今日から10月です。まだもう少し暑い日はある様です。今日も気持ちの良い秋晴れで、週末頃から急に秋らしくなるとの予報ですので、そろそろ長袖の服を出そうかなと思います。食欲の秋でもあり、南瓜が美味しそうなので、先ほど近くのスーパーで買って来ました。高尾山に行った時は葉先が薄く染まった紅葉がもうありました。東北の方からじわじわと紅葉が始まり、写真を撮りに行くのを今から楽しみにしています。今月の終わりの頃、谷川岳ロープウェイのツアーの予約を取りました。昨日は京都の紅葉旅の夢をみました。日本の美しい季節到来です。