これが私の生きる道

こむずかしいことやきれいごとは
書いてありません。
読みやすさを心がけて書いています。
読んでみてください!!

映画「インターステラ―」

2014年11月24日 18時58分27秒 | 映画
今日は「インターステラ―」を観に行きました。
土日祝日は混雑するので普段は避けますが
暇だったので今日にしました。
一番大きいスクリーンで上映されていて
ど真ん中の席を予約しました。


あらすじ

近未来、地球規模の食糧難と環境変化によって人類の滅亡のカウントダウンが進んでいた。
そんな状況で、あるミッションの遂行者に元エンジニアの男が大抜てきされる。
そのミッションとは、宇宙で新たに発見された未開地へ旅立つというものだった。
地球に残さねばならない家族と人類滅亡の回避、
二つの間で葛藤する男。悩み抜いた果てに、彼は家族に帰還を約束し、
前人未到の新天地を目指すことを決意して宇宙船へと乗り込む。


相対性理論やら量子力学やら劇中で説明はありますが
途中から何やらチンプンカンプンで
正直登場人物が何をしているのか
よく分からなかったんですが
なぜか面白かったです。
「インセプション」もそうですが
この監督の作品は途中でそういう感じになります。
けど今まで観てきた映画で外れはありません。

最近の宇宙ものと言えば「ゼログラビティ」ですが
そちらよりも奇跡度は数段上がっています。
おそらく現実的に、初めのミッションの津波に襲われるところで
ゲームオーバーになっています。
(それで地球人も全滅しちゃうわけなんですけど)
その他、つじつまが合わなそうな所が何個もありそうですが
そういう粗探しをするより
素直に鑑賞した方が絶対に楽しめます。

自分が一番面白かった所が
マン博士っていう既に惑星に到着して調査していた博士がいて
はじめは主人公たちに協力するのかと思いきや
本当は地球に帰りたい、って宇宙船を乗っ取ろうとするところです。
劇中で頻繁に「生存本能」の話が出てきますが
やっぱり遺伝子に刻み込まれているものなんでしょうね。
近親者と赤の他人の片方しか救えないとしたら
普通は近親者を救おうとしますよね
(まぁ憎しみがない場合ですけど)
自分の遺伝子を後世に残す、というのが
唯一の動物としての生存理由なのも仕方ありません。

クリストファーノーラン作品としては
「ダークナイト・ライジング」のキャットウーマン以来の出演の
アン・ハサウェイは本国では嫌われているらしいですが
自分は結構好きです。
迫力があるシーンが多いので
映画館で観るのがおススメです。

映画「猿の惑星:新世紀(ライジング)」

2014年11月01日 18時53分40秒 | 映画
ファーストデーということで
たまには行ったことがない映画館に行こうということで
色々調べていました。
かといって交通費を掛ける気はなく
しかも雨も降っているので長距離を歩く気にもなれず
そうなると新宿か池袋位しか選択肢は限られます。

そんなんでどうしようかと迷っていると
新宿TOKYU MILANO内の映画館が年内一杯で閉館するということで
その中の「シネマスクエアとうきゅう」という映画館で
この作品が上映されていることを知り
巷の評判もいいみたいなので決めました。

座席は指定ではなく今どき珍しい自由席で
ネット予約などももちろんなく
当日窓口でチケットを買う方式です。
12:40上映でしたが12:10に着いてしまいましたが
入場できました。

一応200人以上収容できますが、
その人数に比例した大きさのスクリーンではありません。
客席は傾斜もなく、縦に長い形で
後ろの方に座っていたら映画館に来た意味がない位、
観にくそうです。
自分は前から5列目に座りましたが
それでもスクリーン小さいなぁって感じるほどでしたが
これ以上前の列だと、首を上に持ち上げないとならないので疲れそうです。

特筆すべきは椅子で、
シネコンのようなプラスチック製の簡素なものではなく
会社で重役さんが座るようなしっかりとしたフカフカな椅子で
座り心地よく上映するまでしばらく居眠りしてしまいました。


あらすじ

自らが生み出したウイルスによって、
人類の90パーセントが死滅した2020年代の地球。
サンフランシスコでは、かろうじて生存している人類と
驚異的な遺伝子進化を遂げた猿たちのコミュニティーが
ゴールデンゲートブリッジを挟んで存在していた。
人類のコミュニティーでは、衰退を食い止めるためにも、
猿たちと対話すべきだとする者、
再び人類が地球を支配するべきだとする者たちが、
それぞれの考えに従って動き出す。
一方、猿たちを率いるシーザー(アンディ・サーキス)は、
人類と接触しようとせずに文明を構築していた。


猿と人間の戦いだということは行く前から分かっていて
実際そうなんですけど
色々考えさせられることがありました。
戦争って、ある一部の好戦的な人(猿)が起こしていて
その人がある種の力、能力を持っていたら
それを避けるのはほぼ不可能なんだろう、ということです。
戦争を「起こした」人を罰することはできても
「起こそうとしている」人を罰するのは容易ではありません。

しかもその人も絶対的な悪というわけじゃなく
初めの概念では、自分の仲間たちを守る為であったりとか
闘いという形を望んでいなかったとか
そちらにはそちらの理念もあったりして
理屈通りの一筋縄ではいかないものです。

人間側も猿側も、仲間割れしまくります。
本質的に、それぞれ相手との戦いというより、
身内との戦いの方が比重が高くなる皮肉な結果となっています。
「分かり合う」っていうのは非常に困難な行動で
例えば一生を誓い合った夫婦でも4分の1は離婚する位です。
そう考えたら家族、同僚、同級生、友達位の関係で
完全に信頼しきるというのは不可能に思えます。

劇中ではコバという人間にひどい目に遭った猿が戦争を仕掛け
リーダーのシーザーと反目しあう関係になってしまうのですが
もしシーザーとコバの過去の境遇が逆だったら
シーザーが反逆の立場に立っていてもおかしくないわけで
周りの環境から受ける影響というのは計り知れないものがあります。

先日、すごく性格のいい人に出会いまして
こういう人に会うのは久しぶりで
ここ数年、荒んでいた心が多少和らいだ気がしました。
「朱に交われば赤くなる」とはよく言ったもので
良くない人たちに囲まれれば悪くなるし
いい人に接すれば良くなる、
そんなことも感じました。

映画「怪しい彼女」

2014年09月29日 18時51分32秒 | 映画
前々から面白い映画という噂を聞いていて
見よう見ようと思っている内に時は過ぎ
気づけば上映館が1館のみとなっていました。
そこは「シネマート六本木」という映画館で
月曜日はメンズデイで入場料が1100円ということで
意を決して行くことにしました。

上映時刻が10時15分で、9時には家を出なければならなかったので
朝起きた時には妥協して、自転車で行ける映画館で
ギャラクシー・オブ・ギャラクシーにしようか迷いましたが
天気も良かったので、予定通り向かいました。
最寄駅は六本木でしたが
経費削減の為、通勤定期が使える信濃町から30分弱歩きました。

で、上映10分前に到着して、チケットカウンターでチケットを買って
劇場に入ると
先客は3人しかいませんでした。
最大6列で、収容人数が52人しかなくて
スクリーンもあまり大きくありませんでした。
サイドのスピーカーはむき出しで
かなり贅沢なホームシアターといった感じです。
もし5億円手に入ったら自分もこれ位の劇場を持ちたい位です。
まぁそんなわけで普段よりも更にゆる~い感じで
鑑賞に当たりました。


あらすじ

70歳のマルスン(ナ・ムニ)は、向かうところ敵なしの口の悪さと頑固さで
近所でも有名なおばあさんだった。
国立大教授に出世した一人息子(ソン・ドンイル)を女手一つで育て上げたものの、
アクの強い性格が災いし最近は嫁にも煙たがられる始末。
ある日、彼女が写真館で遺影のつもりで写真を撮ると、
不思議なことに20歳のころの自分(シム・ウンギョン)に戻っていた。


マルスンが若返るまでの20分程度は、あまり面白くなくて
劇場も空調が効きすぎて寒いし
観に来たことを後悔し始めていました。
老人期のマルスンがあらすじにあるような
とにかく嫌なおばあさんで
若返る間際では結構可哀想な展開だったんだけど
あまり同情する気にもならず
本当不安がピークに訪れていました。

劇場の空調なんですが
上映前は逆に全く効いていなくて蒸し暑い位だったのに、
いきなり真夏の時期並みの冷風が吹き始めて
ずっと腕を抱えていました。
温度設定とか効かないんですかね。

で若返った後は一転して、すごい面白くなりました。
こういう何かの拍子に若返ったり、もしくは入れ替わったりする話って
今までも数多くつくられていますし
それによって起きることはどれもベタといえばベタなんですけど
(例えばしゃべり方がおばさん臭くなるとか
自分の息子、孫に惚れられるとか)
監督の演出の上手さなのか、悉く笑わしてくれます。
場内10人もいませんでしたが
かなり笑い声がしていました。

若返った後のマルスンで
過去どんないきさつがあったか明かされるので
それまで嫌なおばさん、という認識が
ひっくり返るのも上手い点だと思います。
老人に戻るシーンでは泣いてしまいました。

あと若返ったマルスン役のシム・ウンギョンが
ものすごくハマっていました。
「サニー 永遠の仲間たち」のときも存在感ありましたが
今作では更にパワーアップして
シム・ウンギョン・ショーと言っても過言ではない位の好演ぶりです。
特に美形というわけではないんですが
コメディ演技が手練れています。

それと劇中で歌を歌うシーンがあるんですけど
それどれもがいい曲で
しかも歌もすごい上手いから
説得力があるというか
これはもしかしたら韓国語だからそう感じやすいだけかもしれませんが。
サントラが欲しくなったのは久しぶりです。

日本でマルスンを演じられそうなのは
高畑充希ですね。
ルックス的には渡辺麻友の方が近いんですが
演技力と歌唱力、コメディへの適応力で
相当いい感じになると思います。
老人役は泉ピン子あたりですかね。
あまり好感度の高くない人の方が落差があって
いいと思います。

また老人に戻ってしまうくだりとか、
偶然が多すぎるとか
いささか強引なところはあるんですけど
それを封じ込めるほどの力が確実に存在します。
今年観た映画の中でNO.1です。
「オールドボーイ」「サニー」「建築学概論」と
また韓国映画の傑作が誕生しました。

翻って邦画ですが、「アベンチャーズ」みたいな
何百億円も掛かるような映画を作るのが不可能なのは理解できますが
この「怪しい彼女」みたいな映画は
CGを使っているわけでもなく
発想があれば制作できるわけで
ドラマは面白いものを作れるのに
何で映画だとそういうものが作れないのか不思議です。

映画「GODZILLA ゴジラ」編

2014年08月12日 20時42分32秒 | 映画
昨日の夜、思い立って映画を観に行きました。
割引のある21:40の回にしましたが
お客さんが10人強しかいなくて
うるさい人もおらずにかなり快適でした。

1998年のハリウッド版ゴジラも劇場で鑑賞しましたが
そのときは暗いビル街をでっかいトカゲが徘徊する記憶しかなく
それに比べたら今回は普通に想像する
ゴジラのフォルムに近いです。
でもゴジラ自身の登場時間はそれほど長くなく
30分もない感じです。
敵のムートーの方が倍近く映っています。

それにゴジラの戦闘シーンもラスト30分までは
途中でフェードアウトさせたりして
寸止めさせて、やきもきさせます。
しかし口から吐き出す青い放射熱線以外に
あまり技がなくて
バリエーションがつけ辛いので
飽きさせない為にもこれでいいと思います。

それよりたまに見得をきるようにする咆哮など
映画館でないと体感しきれない要素が多くて
大きい画面ももちろん大きな魅力なんですけど
それに勝るとも劣らない要素として
大音響が生きる作品でした。
どうせ同じ料金を払うなら
こういう作品を観た方が後悔するリスクは低いです。
(例え内容がイマイチでも)

原発事故など日本にとって微妙な内容も含んでいて
それが気に食わない人もいるようですが
まぁあまりそんなこと言っていたら何も描けなくなってしまうので
これ位は許容してもらいたいです。

それよりも日本の描き方が
日本人から見ると何かしっくりこない方が気になります。
この前、ウルヴァリン・サムライを観たときも感じたことですが
日本人キャストまで違和感のある話し方になるのは
ハリウッド特有の何かあるんですかね。
あと日本国内の原発施設内で英語が公用語のように
使われていたのも
ハリウッド作品だから仕方ないのかもしれないけどおかしいですよね。

総じて個人的にはとても楽しめました。
ゴジラに思い入れもないし
邦画の方は全く観たこともありませんけど
もう予算の掛け方が桁違いなんで
日本では作れないでしょうね、
絶対しょぼくなるもんな。

映画「建築学概論」

2014年06月25日 18時59分09秒 | 映画
昼過ぎからゲリラ豪雨が襲ってきて
雷がこんなに鳴ったのは久しぶりで、かなりの迫力でした。
もちろん外に出る気は更々なく
録画しておいた映画をちょうどいい機会なので観ました。



あらすじ

建築学科に通う大学1年のスンミン(イ・ジェフン)は、
“建築学概論”の授業で音楽科の女子学生ソヨン(スジ)に出会い、一目で恋に落ちた。
しかし、恋に奥手 なスンミンはなかなか告白できないまま、
小さな誤解からソヨンと遠ざかってしまう。
それから15年後、建築士になったスンミン(オム・テウン)の前に、
ソヨン(ハン・ガイン)が突然現れ、家を建てて欲しいと言う。
その建築の過程で次第に明らかになるソヨンの素性。
そして、よみがえる記憶と新たに生まれる温かな感情。しかしスンミンには婚約者がいた-。



韓国では相当ヒットしたみたいです。
ジャンルとしては恋愛もので、更に絞ると初恋ものです。
結論からいうと、初恋の相手とは会わない方がいい、
ということです。
再会した相手が、「あれ、この人、誰?」って
分からなくなるほど変貌を遂げているのも
もちろんショックでしょうが
今回のように当時の魅力が薄れていない、というのも
違う困難を伴います。

スンミン(男性の方です)には同じ事務所で働く女性と婚約していて
ソヨン(女性の方)の家を作り終えたら、結婚することになっていました。
しかしソヨンもスンミンのことが好きだった、と告白されます。
これってものすごく辛いことですよね、
どうみても今でも彼は彼女のことが好きなんですよ。
結婚してからも何かにつけスンミンのことを思い出すと思うし
自分だったら絶対に割り切って結婚生活を続けていくことはできません。

よく男性の方が過去の恋愛に囚われる、と言われますが
概ねそうでしょうし
韓国でもこの映画にハマったのが男性が多いというのは
この辺りに起因しているのでしょう。

これは個人的な考えですが
初恋の相手というのは、より本能に近い部分で惹かれた相手で
自分たちが思っているよりも、より特別な存在ではないかと。
歳を重ねると、性的なものやその人の肩書などの
余分なフィルターによって、
本能よりも知能で相手を選んでしまう確率が高く
だから4組に1組の夫婦が離婚するような馬鹿げたことが
現実になっているような気がします。
家庭内別居、仮面夫婦などを含めたら、
それこそ半分近くは失敗していると
言っても間違いではないでしょう。

互いに素直になれず、誤解が元で別れてしまう
シナリオ的には一昔前の月9ドラマのようなもので目新しさは
あまりありませんが、
若き日のソヨンに彼女をキャスティングした時点で
50%成功したようなものです。
ペ・スジというアイドルグループのメンバーが演じているのですが
何ともこの役にちょうどいいルックスなんです。

これがモデルのように綺麗すぎたり、また可愛いすぎると
フィクション感が強くなって、感情移入しにくいんですが
一目みて同じシチュエーションだったら
間違いなく好きになるなぁって
おそらく8割近くの男性は感じるはずです。
大人になったソヨンは少し綺麗すぎて
あまり面影がなくなっているのは残念ですが
魅力が減っていたら
また好きになるリアリティが減るので仕方ないところです。

時代的にも自分が大学生時代と同じ時代で
ムースを使ったり
CDウォークマンとか通学中に聴いていたよなぁ、って
そういうところでも共感できました。

CGも使ってないし、そんなに予算も掛かっているようには見えないので
邦画でも作れないことはないと思うんですが
事務所の力関係や政治的な力でキャスティングされたり
タイアップの商品とかチラチラ画面に映ったりして
純粋な気持ちで観れなそうだから
無理なんだろうなぁ。

女子ーズ

2014年06月16日 20時36分00秒 | 映画
この映画の情報を知ったときから、何か面白そうとは思っていましたが
さすがに映画館まで行かなくても、来年辺りにレンタル、
あわよくばWOWOWで放送してくれればラッキー、程度の
モチベーションでした。
そんなある日、この映画のHPで色々調べていると
前売り券の特典で、クリアファイルが付いてくることを知り
これが欲しくて観に行くことにしました。

ただ上演館数が異様に少なく(東京で5館、埼玉で2館)
定期券内は新宿のバルト9しかなく
そこでは前売り券が完売していた為、
自転車で往復2時間掛けてさいたま新都心まで買いに行きました。

今日は宿直明けで、職場から新宿ならば10:00の回に余裕で間に合うし
お昼で帰れて1日が有効に使えるので
ちょっと眠いけどこの回にしました。
バルト9って混んでいるイメージが強くて今まで避けていたこともあり
今回がはじめてでした。
ヤフー映画でこの映画館のレビューを調べてみると
ロクなことが書いていなくて
特に従業員の態度がひどい、っていう書き込みが多くて
戦々恐々としていましたが
チケット買うときも映画が終わった後の対応も
全く問題ありませんでした。
(というかむしろいい方)

10:00の回にしたもう一つの理由が、
ここで2番目に大きい劇場での上映ということもあって
椅子も座り心地が良く、朝早いから人も少なくて
かなりいい劇場でした。
自分がチケットを買ったときはほとんどが空席で
安心してど真ん中の席を取っていて
映画館の中に入ると
自分の席の隣に人が座っていました。

こんなに空いているのにわざわざこの席を指定する
この男の神経を自分はどうしても理解できません。
間違いなく不快な気持ちになるので
誰もいない端の方の席に移動しました。
(思ったよりスクリーンが小さかったので
移動した席位の縦列で良かったのは不幸中の幸いです)


あらすじ: 名字に色が入っているだけで、
チャールズ司令官が指揮するヒロイン戦隊・女子ーズのメンバーにされてしまった女性たち。
そのうちの一人である赤木直子(桐谷美玲)は、
レッドと名付けられてリーダーを務めることに。
ギャル風のブルー、お嬢様のネイビー、貧乏なイエロー、夢見がちな劇団員のグリーンを
束ねて地球を襲撃する怪人たちに立ち向かうレッドこと直子。
しかし、恋、仕事、美容などで忙しいことから、
戦いの場にメンバーが集合しないという、とんでもない状態に陥ってしまう。


あらすじだけで分かると思いますが、相当ゆるい内容です。
これを楽しめるか楽しめないか個人差は大きいでしょうが
この作品を観に行こうと決断した時点で
こういうテイストだということは想像できるわけで
観終わって文句言っている人っていうのは
自分の判断力のなさを嘆いた方がいいような気がします。

個人的には終始笑ってばかりで、
もっと劇場内で笑い声があったらもっと声を出して笑いましたが
一応押さえていました。
表面的に笑える場面に加えて
意外にも社会的なテーマも隠されていて
リーダーのレッド以外はフリーターやバイト店員、無職で
レッドが仕事の大事なプレゼンがあって戦闘に参加しなかったときに
他のメンバーから責められたときに
「(正社員は)仕事が大変だから、バイトのあなたたちが頑張ってよ」
って言ってしまい、総スカンを食らってしまいます。

自分の職場も経費削減で契約社員の人が増えてきていて
普段はそんなの関係なく平等に接しよう、と思うんですけど
有給を月に何日も取られると、
こっちは全然取れないのに、お前が取るな、って
正直イライラしてしまいます。
ということもありレッドに一番感情移入しました。

あとこのプレゼンに上司が同行するんですけど
この人がダメ上司で
使えない上司ほど現場には顔見せないで
会議にはよく出席する、って
それで部下の手柄で出世していくという
悪しき社会の縮図も地味に描かれていました。

レッドには同期のイケメンがいて、
彼から告白されて、初めは邪険にしているんですが
「あまり無理するなよ」とか甘いことをささやかれて
自分からしたらこんなこと言う奴は
結局ただやりたいだけだから騙されるな、って思うんだけど
現実はこういうことを言える人がモテるんだろうなぁって。

レッドの話ばかりになってしまいましたが
実際彼女が物語の中心で
桐谷美鈴が演じています。
多くの人が女優としてあまり評価していないと思いますが
自分は結構好きです。
この人、ヘの字口で笑顔でも目が笑っていないように見える不機嫌顔で
いつの間にかどのドラマ、映画でも
終始怒っている役ばかりになってしまっているある種珍しい女優です。
セリフが棒読みに聞こえがちなのでシリアスものは厳しいですが
今回みたいな作品には結構合います。

ブルーの藤井美菜とネイビーの山本美月は
今回はじめて演技しているのをみて
二人とも美形すぎるかなぁっていう印象ですかね。
女の子に人気なのはこの二人なんだと思いますね。

イエローは高畑充希で、「ごちそうさん」でブレイクしましたよね。
調べてみたらこの若さ(22歳)で舞台にも多数出演しているみたいで
演技は今回のメンバーの中では
一番上手いでしょうね。
すごいかわいいっていうわけではないですけど
黒木華と並んでこの先、間違いなく
女優として生き残っていける人だと思います。

グリーンはこちらも同じく朝ドラでブレイクした有村架純で
彼女目当てなところもありました。
あまちゃん放送当時はそれほど意識していなかったんですが
ミーハー魂にはすぐに引っ掛かりました。
能年ちゃんに比べたらやっぱり
範囲が広くキャスティングしやすいんだろうなぁ、って感じはしますね。
主役でも脇役でも出ているだけでお得感もあるし
やっぱりあのドラマで一番得したのは彼女だなぁ。
秋からの舞台も観に行きたくなりました。

この映画はもう1年以上前に撮り終えていたとかで
高畑充希も有村架純もそんなに忙しくなかったみたいで
続編をつくるとしたら同じメンバーでキャスティングするのは難しいそうです。
新メンバーをピンク役で出したり
映画じゃなくてドラマにすれば
他のメンバーのエピソードももっと掘り下げられそうでいいような気がしますが
いずれにしろ女子ーズ・2はあると思います。


X-MEN:フューチャー&パスト

2014年06月01日 20時58分59秒 | 映画
今日はファーストデーだったので、映画を観に行ってきました。
観る作品は、ここ1週間ちょこちょこネットで調べたりして
X-MENの最新作にしました。
これはスピンオフを含めてシリーズ7作目で、
『ウルヴァリン: SAMURAI』以外は全て観ています。
どれも面白くて、アメコミものでも
一番安心して見ていられます。

映画館は池袋のHUMAXシネマズにしました。
事前のネット予約もできるし
帰りに池袋をブラブラできるのも利点です。
少し前まではできるだけ真ん中の方の席で観ることが多かったのですが
今日みたいにある程度混むことが予想されるときは
通路側の席を押さえるようにしています。
やっぱり隣に知らない人がいるっていうのは
些細な音とか気配とか気になってしまってスクリーンに集中できません。
ポップコーンなんか食べられたら、目も当てられません。


あらすじ: 2023年、バイオメカニカルロボットのセンチネルの攻撃により、
X-MENと地球は危機的状況に陥る。
プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)は宿敵マグニートー(イアン・マッケラン)と共闘し、
1973年にウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)の魂を送る。
しかし、1973年の地球でセンチネル・プログラムの開発を阻止しようとする間も、
2023年では地球滅亡の危機が迫っており……。


今回はいわゆるタイムマシンもので、現代が危機状態だから
そのターニングポイントになった時代に戻って
歴史を変えちゃおう、と言ったよくありがちなストーリーです。
それに過去作品を観ていない人にとっては
ちんぷんかんぷんになってしまう部分が多くあります、
というかほとんど理解できないんじゃないかなぁ。
あと当時の世界情勢なんかも理解していると
倍楽しめます。

逆を返すと知っている人にとっては
あぁそういうことね、と色々読み解くことができて
より作品に深みを与えます。
3作目で死を遂げたジーンも出てきて
懐かしかったです。
今回は初期の作品を撮ったブライアン・シンガーが監督しており
それも良かったと思います。
他にメガホンを取った作品は「ユージュアル・サスペクツ」が有名ですが
自分もそれ以来、信頼しています。

ストーム役のハル・ベリーは1作目に出演後、
「チョコレート」でオスカーを受賞し、
2、3作目では大幅に出演時間が長くなり
ほぼ主役扱いになったことを憶えています。
今回はチョイ役で、何でこんなに出演シーンが少ないかと
ウィキペディアで調べたら
撮影時期に妊娠していたとかで
それじゃ仕方ないなぁと。

彼女と一緒で、『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』に出た後、
オスカーを受賞したジェニファー・ローレンスも引き続き出演していて
同じく主役級の扱いでした。
余談ですが、彼女の日本語吹き替えは剛力彩芽が行っているらしく
一部のファンからはブーイングが上がっているようです。
でも悪いのは剛力彩芽本人ではなく
彼女をキャスティングすることで人気取りしか考えていない
どっかの会社の人たちですから。
ヒュー・ジャックマンもこの作品の後から
出演作品が増えたし、
キャストの青田買いが上手いです。

ストーリーに関しては多分細かく分析すれば
つじつまが合わなくなるところとか
もっと簡単に解決できたんじゃない、って思うようなところも出てくると思うんですけど
そういうことには目をつむり
単純に楽しんだ方がいいと思います。
一つ、やったらやり返すとロクなことにならないよ、
ということです。
シリーズファンには間違いない作品です。

LEGO(R)ムービー

2014年04月05日 19時37分24秒 | 映画
この前の1日は映画1000円dayで
何を観に行くか迷っていました。
まずは今大ヒット中の「アナと雪の女王」。
興味はあったんですが、かなり混んでいることと
ミュージカル映画ということで
「レ・ミゼラブル」の二の舞を踏むかもしれないという不安があり
見送りました。

次が「愛の渦」。
こちらは相当の興味があったんですが
単館上映で、スクリーンが小さい映画館ばかりで
これならブルーレイとかあとWOWOWでも放送されそうで
こちらも決め手に欠きました。
そんな中、
「LEGO(R)ムービー」というのをヤフー映画で見つけて
近くの映画館で上映していることもあって
勢いで行ってきました。


あらすじ
エメットは、真面目を絵に描いたような性格で見た目は至って普通という、
どこを取っても平均的なLEGO(R)のミニフィギュア。
にもかかわらず、どういうわけか人知を超えた能力を誇り、
世界を救う鍵となる人物だと周囲から勘違いされてしまう。
困惑する中、謎めいたグループのメンバーに迎え入れられた上に、
バットマンやスーパーマンも入り乱れる巨悪退治の冒険に出ることに。
救世主やヒーローの自覚もなければ世界を救う覚悟もない彼は、
行く先々で大騒動を巻き起こしていく。


急きょ決めた割には中々面白かったです。
同じアニメ映画の「シュガー・ラッシュ」には
さすがに敵わないですが
考えさせられることはこちらの方が多かったです。
全体的なストーリーとしては
「マトリックス」や「スターウォーズ」をインスパイアしたような感じでしたが
バットマンやスーパーマンもレゴのキャラクターとして
登場していました。

この世界ではレゴを使って
宇宙船とか飛行船とかを組み立てられる人が
クリエイティブな人として才能があるとされていますが
主人公のエメットはいわゆるマニュアル人間です。
敵に対抗する為にグループを組みますが
クリエイティブな人たちはそれぞれ自分勝手なことをして
連携がとれません。

その集団にエメットが入ることによって
そこにマニュアルを取り入れて
有機的な集団になっていきます。
これは会社組織でもある話で
クリエイティブとマニュアル、そのバランスが良くないと
いい集団になりません。

あと大ボスがスパボンという機械で
レゴを固めてしまいますが
レゴの本質はいつでも崩せて、また新しいものを作りだせることにあって
それを固定させるということは
レゴの本質を失くしてしまうことになります。
大人は完成させたがるし
子供は崩したがるし
レゴの本質からは子供の方が正しいことになります。

自分が観たのは吹き替え版でしたが
字幕版の方も観てみたいです。
他にも色々思ったことがあったんですけど
忘れてしまいました。
いずれにしろ結構おススメです。

映画「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」

2014年03月01日 15時02分12秒 | 映画
1日の1000円dayなので映画鑑賞に行ってきました。
F1の「Rush」とどちらにしようか迷いましたが
上映時間が良かったこちらにしました。
普段よく行く映画館は自転車で20分ほど掛かり
雨がいつ強く降り始めるか分からなかったので
電車で行ける池袋のHUMAXにしました。

ここは以前はよく利用していましたが
あまりいい印象がなくて、10年以上ぶりに訪れました。
ちょうど真ん中の通路の前の席にしましたけど
スクリーンが思っていたよりも小さくて
もっと前でも良かったです。

前作の「キック・アス」はWOWOWであまり期待しないで見たら
すごく面白くてこの映画を観た人の大半の人が感じていると思いますが
ヒット・ガールの印象が一番残りました。
完全に主役を食っていました。


あらすじ: キック・アスことデイヴ(アーロン・テイラー=ジョンソン)と、
ヒット・ガールのミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)は普通の日々を送っていた。
ところがそんなある日、デイヴは元ギャングで運動家の
スターズ・アンド・ストライプス大佐(ジム・キャリー)と
スーパーヒーロー軍団“ジャスティス・フォーエバー”を結成。
そこへ、レッド・ミスト(クリストファー・ミンツ=プラッセ)が
父親を殺害された恨みを晴らそうと、刺客と共に乗り込んできて……。


で、今回の作品ですが、続編ということもあり
酷評されているものも散見されていますが
そこまでひどいものとは感じませんでした。
ヒーローを続けることへの葛藤や
肉親が殺されることへの復讐心など
アメコミのヒーロー物にはよくありがちなモチーフだらけで
警察が敵のアジトを見つけられないのに
ちょっとコンピューターに詳しいだけで
あっさりそこに潜り込めたりつっこみ所満載ですが
そもそもあまりリアリティを求めるような性質の作品ではないような。

特に前半はヒット・ガール中心の展開で見せ場も多く
悪人には強いのに、クラスの女ボスには傷つけられて泣いてしまうところとか
面白いなぁと思いました。
(でもゲリゲロ棒はさすがにやりすぎのような)
ヒット・ガール役のクロエ・グレース・モレッツは
さすがに存在感があります、
こういうのって持って生まれた才能なんですかね。
「世界で最も美しい顔」に選ばれているみたいですが
どちらかというとブスかわいい方に見えます。
あとスタイルがいいのにびっくりしました。

字幕監修は町山さんが行っていて
おそらく戸田奈津子が訳していたら面白さは半減していたと思います。
場内で一番笑い声が起きたのは
レッドミストがヒーロー軍団の女性に乱暴しようとして
ナニが立たなくて必死になっていたシーンで
何だかんだいってもみんな下ネタは好きなんだなぁと妙な安堵感をおぼえました。
他にも笑えるシーンは結構あります。

とはいえ前作ほど面白いかと言われればそれには否と答えるしかありません。
大佐とかデイブの父親が殺されても
あっさりしすぎて怒りが湧いてこないというか
前作でヒットガールの父親(ニコラス・ケイジ)が火炙りで処刑される場面みたいな
いや~な感じがなくて
正直、悪役軍団に殺意が芽生えないのが痛いと思います。
大佐役のジム・キャリーが残虐シーンが多すぎる、という理由で
プロモーション活動を行ってないみたいですけど
ないがしろにされた役柄に腹が立っているのが大きいんじゃないかな。
(映画が終わるまでジム・キャリーとは気付かなかったし)

エピローグでは鋼鉄製になったキック・アスの仮面があったり
レッド・ミストがダースベイダーになる前のアナキン・スカイウォーカーみたいになっていたりして
続編やる気まんまんの様子でした。
もう人間のレベルをはるかに超えた超人的な戦いの方向で
ドラゴンボールでいうと今回までが天下一武道会で
次回はサイヤ人編やフリーザ編のような
戦闘力のインフレ状態に入っていく気がします。

映画「アメリカン・ハッスル」

2014年02月01日 15時12分08秒 | 映画
1日の1000円Dayで、映画を観に行ってきました。

あらすじ: 詐欺師アーヴィン(クリスチャン・ベイル)と、
その相棒で愛人のシドニー(エイミー・アダムス)。
彼らはFBI捜査官リッチー(ブラッドリー・クーパー)に逮捕されるが、
無罪放免を条件におとり捜査への協力を持ち掛けられる。
それは、架空のアラブ人富豪をダシに、
カジノ利権に群がる政治家やマフィアを一網打尽にするというもの。
アーヴィンとシドニーは、標的のカーマイン市長(ジェレミー・レナー)に近づくが、
二人の仲を嫉妬(しっと)するアーヴィンの妻ロザリン(ジェニファー・ローレンス)が
おとり捜査の邪魔をする。

まず私的な感想としてはあまり面白くありませんでした。
アカデミー賞に多数エントリーされていて
おそらく何個かの賞を受賞するでしょうが
万人が喜ぶような内容ではないと思います。
(特に賞を取ったという情報で観に行く自分のようなミーハーな客は)

実際にあった事件を基にした物語ということで
昨年の「アルゴ」みたいなものを期待していたんですが
それに比べると全体的に緊張感があまりなく
途中で大ボスっぽいマフィアの人物が登場して
その人を騙さなければならないので
ハラハラしましたが、
その後はこの人物が絡むことがなくなって
ラストもどんでん返しがあるという前情報を掴んでましたが
それほどのこともなく
不完全燃焼で終わってしまった印象です。

悪徳政治家を騙すと謳っていますが
そんなに悪い人物には見えず
こんなことはそこらん中で今も続いているんじゃないかって思ったし
政治ってこういうものじゃないんですかね。
時代背景とか翻訳前の原語での解釈とか
理解できればもっと楽しめるかもしれませんが
前情報なしで手放しで楽しめるかというと
ちょっと厳しいかなぁと思います。

ただ俳優陣のなりきりぶりは爽快で
クリスチャン・ベールはバットマンのときのスタイリッシュな印象とは一転して
薄毛で腹が出ていて
ダイエット食品の宣伝のビフォー状態でした。
やせるより太る方が実は大変な気がします。
その奥さん役のジェニファー・ローレンスも
23歳にはとても見えない妖艶ぶりで
彼女が出ているシーンはどこも集中して見ていられました。

と映画の内容はここまでで、ここからは映画館での話になります。
いつも行っている映画館ではこの作品は上映していなかったので
別の映画館に行きました。
前日にネットで両隣が空席なのを確認し座席を予約しました。
今朝劇場に着くと土曜日の1000円Dayだけあって
窓口に行列が出来ていて
やっぱり予約しておいて良かったとここまでは順調でした。

で開場時間になって館内に入り席に座っていると
まず右隣に人が座りました。
まぁ公開2日目だし多少混むのは仕方ないかと
左側に身体を寄せていると
開演2分前に左隣にも人がきました。
他のエリアはそこまで埋まっていなかったのに
運が悪いなぁ~と感じていましたが
これはまだ序章に過ぎませんでした。

右隣の40~50代と思われる男性は
マスクをつけているんですが
呼吸音が半端なくて
終始、スーハー、スーハーしていて
劇中の音楽がよほど大きくならない限り、
この音がずーっと耳に入ってくる最悪な状況です。
初めの内は聞き流そうかと思っていましたが
どうにもならず途中から右耳を完全に塞ぐ形になりました。

それに付随して体臭もきつく
耳と鼻を両方塞がないといられない
映画鑑賞でこんなひどい目に遭うのははじめてです。
っていうか気を使って隣に人がいる席を指定するなぁ、
って軽い殺意すら覚えるほどです。
やっぱり人に不快感を与えるって
自分じゃ気がつかないのかなぁ。
こんなことならディカプリオ主演の
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」を観に行けば良かったと
ひどく後悔しています。


映画「ゼロ・グラビディ」

2013年12月15日 16時36分45秒 | 映画
先週あたりから観に行こうか散々迷っていた
「ゼロ・グラビディ」を観に行ってきました。
全編宇宙空間なのでIMAXでないと楽しめないかと思って
でも2200円もするし映画館も家から遠いんで
今日の朝までどうしようか躊躇していました。
起きて窓を開けると天気もいいし風もさほど強くなかったんで
いい席が空いていたら行こうかと
予約ページに進みました。

中央エリアはほとんど残っていなくて
端のエリアばかりでした。
しかしちょうどいい縦列の通路側が空いていて
そこなら横に人もいないからいいかと予約しました。
これが結果的には正解でした。
ここのシアターのサイドエリアの席は
中央寄りに席が傾いていて
これが地味に態勢が楽な構造になっていました。
3D映像のせいか視野角も問題なく
隣に人がいないだけ居心地が良かったです。


あらすじ
地表から600キロメートルも離れた宇宙で、
ミッションを遂行していたメディカルエンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)と
ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)。
すると、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生し
二人は一本のロープでつながれたまま漆黒の無重力空間へと放り出される。
地球に戻る交通手段であったスペースシャトルを失い、
残された酸素も2時間分しかない絶望的な状況で、
彼らは懸命に生還する方法を探っていく。


宇宙空間で事故が起こり、そこから地球へ生還する、
それだけのストーリーです。
一応ストーン博士の娘が幼いときに事故死した、という話が出てきますが
回想シーンなどはなく、
ちょっとした人物像の味付けに過ぎません。
とにかくピンチの連続で、比較的落ち着ける時間は10分ほどしかありません。
感情移入しやすい人にとってはハラハラしすぎて
気持ち悪くなること請け合いです。

酸素がない恐怖というのは
水に潜るなどして体感できると思いますが
物体に力が加わると、宇宙空間ではそれが消滅するまで
止まることができない、
その恐怖感がすごく伝わってきます。
あと宇宙空間で一人しかいない恐怖、
これも相当怖いです。
孤独死をそんなに恐れてはいないんですが
ここでの死は絶対に嫌です。

元々宇宙になんか行きたくないと思っていましたが
その想いは更に強固なものになりました。
宇宙旅行をしたい、って言っている
岩城晃一やホリエモンにこの映画を見せて
ビビらせた方がいいと思います。

もちろんCG満載なんでしょうが
あの浮遊感とかどういう風に撮影しているか気になりました。
DVDなどの特典映像にその様子がつくのかもしれませんが
手品のトリックを明かされるとがっかりするのと同じで
知らない方がいいのかもしれません。
この映像を十二分に堪能するには
家のテレビでなく映画館でまさに体感してもらいたいです。

キャストでいうとはじめサンドラ・ブロックって聞いたときには
もうちょっと旬な人でもいいんじゃないか(失礼)、って思いましたけど
宇宙飛行士って現実でもある程度年齢を重ねた人が多い気がするんで
年齢設定的なものと動ける女優さんでいうと
案外適役だったのかもしれません。
ユマ・サーマンが好きなんでどうかと考えましたが
美形すぎてリアリティが消えちゃうかもしれないから
やっぱりちょうどいいか、と。
そういった意味では、ジョージ・クルーニーはカッコ良すぎるんじゃないかって、
あんなダンディな宇宙飛行士いないよな。

スター・トレック イントゥ・ダークネス

2013年08月30日 21時12分41秒 | 映画
今日は「スター・トレック イントゥ・ダークネス」を観に行きました。
まず昨日、前作のブルーレイで予習して
準備万端な状態です。
ジャンル的にSFはすごい好きでも嫌いでもありませんし
宇宙への憧れもさほどありません。

スケジュールの都合上、9:10というかなり早い時間の上映時間でした。
こんなに早い時間のしかも平日に、他にお客さんなんかいないんじゃないかって
思っていたんですけど、それなりに入っていました。
どうも定年した人が多いようでした。


あらすじ

西暦2259年、カーク(クリス・パイン)が指揮するUSSエンタープライズは、
未知の惑星の探索中に巨大な地殻変動に遭遇。
彼は深刻なルール違反を犯してまで
原住民と副長スポック(ザカリー・クイント)を救おうと試みるが、
地球に戻ると船長を解任されてしまう。
ちょうど同じ頃、ロンドンの宇宙艦隊データ基地が何者かによって破壊され……。


前作を予習していたおかげで
登場人物の立ち位置に迷うことはありませんでした。
2Dでしたけど映像・音響ともに迫力があり
3Dだったら更に迫力が増すかもしれません。
細かいことを言うと、正直?な部分もあるんですが
「LOST」の監督だからそこらへんは
あまり追及しないのが楽しむコツです。

その中でも気になったのが、
悪役のハリソンがカッコ良く描かれていて
ちっとも憎悪の気持ちが芽生えてこないというか
逆に艦隊側のマーカス提督の方が悪人顔で
マーカスがハリソンに殺されるときに
ハリソン側を応援しちゃうような変な感じでした。
ハリソンはビン・ラディンを投影させているみたいだけど
同情しすぎちゃうんで
悪役は悪人顔でないと危険です。

あとカーク船長がますだおかだの岡田に見えちゃって
途中から何真面目な顔して演技しているんだ、って
彼が出てくると集中できなくなってしまいました。

間違いなく次回作もあると思うし
制作陣が変わらない限り、
そんなに大コケするような作品にはならない
ある意味、安心なシリーズになりそうです。

映画「パシフィック・リム」

2013年08月12日 18時08分50秒 | 映画
今日は映画を観に行ってきました。
普段MOVIXという映画館に観に行くことが多くて
それというのも、ここのポイントカードが5回観ると
映画1回タダ券とポップコーンがついてくるのですが
このポイントカードが近々廃止されるとのことで
大変残念に思っています。
今回はそのポイントを使っての鑑賞です。

 
あらすじ
2013年、突然未知の巨大生命体が太平洋の深海から現われる。
それは世界各国の都市を次々と破壊して回り、
瞬く間に人類は破滅寸前へと追い込まれてしまう。
人類は一致団結して科学や軍事のテクノロジーを結集し、
生命体に対抗可能な人型巨大兵器イェーガーの開発に成功する。
パイロットとして選ばれた精鋭たちはイェーガーに乗り込んで生命体に立ち向かっていくが、
その底知れぬパワーに苦戦を強いられていく。


イェーガーっていうのが地球側のロボットで
人間がその中に乗り込んで戦闘するのは普通ですが
それを動かすには実際にそれを操作する人間も
同じような動作をしなければならず
身近なものだとWiiみたいなもんです。
これがそこまで高性能なわけでなく
マジンガーZとかガンダムを想像すると痛い目に遭います。

戦闘は基本的にはパンチや相手を掴んで叩きつけるといった
格闘技に近いものがあり
たまに出すビーム砲みたいなものも
出すまでにやたらと時間が掛かります。
強さは中で操縦する人の強さに比例するので
もっと戦闘力のある人を乗せればいいかもしれませんが
身体の負担の関係で
2人で操縦する必要があり、
相性みたいなものも問われるので誰でもいいわけではない設定です。

そんなわけでまるで万能感はなく
相手の怪獣の方がどう見ても強く感じます。
実際やられているシーン満載で
多くの時間で嫌~な気分になります。
オープニングの戦闘シーンで
主人公のロボットがやられて
一緒に操縦していた兄貴が怪獣に殺されてしまうんですが
結構生々しくて早くもブルーになりました。

昔からヒーロー側が倒されるシーンを見ると
精神的にダメージを受けるようで
ウルトラマンがゼットンに負ける場面も子供ながらに相当ショックでした。
あとエヴァの総集編みたいのを見て
最後の方でアスカがやられるシーンもすごい嫌でした。
なのでヒーローが悪者を倒す爽快感を期待すると
ひどい目に遭います。
結構ショッキングなんであまり子供には見せない方がいいとすら感じます。

話題になっていた芦田愛菜ちゃんの出演時間は10分程度で
セリフもなく、怪獣に追いかけられて泣いているだけです。
その代わり、菊池凜子は出演時間も長く
準主役級の扱いでした。
日本ではそんなに人気があるようには思えませんが
ハリウッドという括りの中では
間違いなく日本人女優では1,2を争う実績です。
栗山千明といいハリウッドで認められても
国内ではあまり評価されないっていうのは何なんでしょうね。

普段洋画は字幕で見ますが今回は吹き替えで見ました。
というのも人気取りの芸能人起用もほとんどなく
(ただ一人ケンドー・コバヤシは例外です)
菊池凜子は林原めぐみが行っています。
その不愉快感はありませんでした。

どうしたって最後はあんなに上手くいかないだろうとか
細かいこと言ったらおかしいところはたくさんありますが
そんなことよりとにかくこの映像と音響の迫力を体感する為の映画とすれば
これほど楽しめる作品もなく
眠気も吹っ飛びます。
なので映画館で見ないとこの魅力の10分の1も味わえないと思います。
3Dだったら更に迫力はあると思いますが
体力と精神力がないとダウンしてしまうかもしれません。
ロックコンサートを観に行くつもりで行きましょう。

映画「イノセント・ガーデン」

2013年06月01日 19時00分52秒 | 映画
何だか最近妙に映画を観たくなっているようで
今日も映画の日というタイミングで
映画館に行ってきました。
新宿でも上映館がありましたが
シネコンじゃなくて観辛そうなので
ユナイテッドシネマ浦和という映画館にしました。

ここは浦和パルコの中にあるビルコンで
映像や音響、椅子の座り心地などトップクラスの映画館です。
映画の日なんで混んでいるかと事前に予約していきましたが
それほど混んでいませんでした。
建物の外観からは映画館があるようことは分かりづらいので
あまり知られていないのかもしれません。

上映までの待ち時間は
パルコでウィンドーショッピングできて
更に上階には市の図書館まで併設されているので
この建物内だけで完結できます。
問題は自転車で45分も掛かるところです。


あらすじ:
外の世界を遮断するように建てられた、
大きな屋敷に暮らしている少女インディア・ストーカー(ミア・ワシコウスカ)。
自身の誕生日に、愛していた父親が交通事故で帰らぬ人となってしまう。
彼女は、母(ニコール・キッドマン)と葬儀に参列すると、
そこへ行方がわからなくなっていた叔父のチャーリー(マシュー・グード)が
突如として姿を現わす。
彼と屋敷で暮らすことになるが、
それを発端にしてインディアの周囲で不可解な現象が頻発するようになる。

今日観たのは「イノセント・ガーデン」という映画で
ジャンルでいうとサスペンスです。
観たいと思ったきっかけは、パク・チャヌクの監督作品ということです。
この監督の撮った「オールド・ボーイ」という作品が
これまた衝撃的な内容で、その次の「親切なクムジャさん」も好きな映画です。
そんなわけで期待していたわけですが
正直イマイチでした。

インディアという少女が己の本質に覚醒するまでを描いているのですが
特にどんでん返し的なこともなく
これから先が面白くなっていきそうなのに、
というところで終わってしますのがもったいないです。
まず覚醒した後のインディアがサイコパスになって
次々と人を殺していく、という内容の映画を先に見せてから
何でこんな人物になってしまったかという
インディア・ビギニングとして上映したら
また違った感想をもてたかもしれません。

パク監督が脚本を書いたわけではないようで
人間の普段は目を逸らしたくなるようないやらしさみたいなものが
あまりなかったです。
なので殺人場面もあまり嫌な気分にならないのも
物足りないといえばそうです。

叔父(インディアの父の弟)のチャーリーもサイコパスで
彼の兄のリチャードがそれを危惧して
娘のインディアに将来チャーリーを殺させるように
狩り(銃)の技術を教えていたんじゃないか、と深読みしてみましたが
それなら初めから自分で弟を始末した方がいいか、と
自分の娘を犯罪者にしたいとは普通思いませんしね。

ちなみに原題は「ストーカー」ですが
いわゆる異性に付き纏うそれではなくて
インディアの姓名です。(インディア・ストーカーという役名です。)
なので「ストーカー一族」という風にもとれるので
その血族を描いているというのもあながち間違いではないかもしれません。

一番面白いと思ったところは
インディアが同級生に襲われたところを
チャーリーに助けられて、結果その同級生は殺されてしまうんですが
死体を片付けた後にシャワーを浴びて
泣いているので後悔しているのかと思いきや
自慰行為をして快楽でむせび泣いていた、っていう
そこはかなり意表をつかれました。

もしかしたらもっと違う見方があるのかもしれませんが
ちょっと自分にはそこまでピンときませんでした。

映画「くちづけ」

2013年05月26日 20時31分52秒 | 映画
昨日映画を観に行ったばかりで
今日はゆっくりしていようかと思っていたんですが
うちでちょっとしたゴタゴタがあり
そのイライラを解消すべく
人生初の2日連続映画鑑賞へ赴きました。

観る映画は決まっていたんですが
上映している劇場が近くになく
電車を使うのもしゃくなので
往復30kmの道のりを自転車漕いで行ってきました。

普段よく映画館の系列店で
ポイントで只で観れて、ミニポップコーンも付いてきます。
そのサービスのポップコーンを貰う為、
売店の列に並んでいました。
前にカップルがいて、女の子が買い終わったので
次は自分の番かと一歩踏み出た所、
連れの男が注文しはじめました。
どうも割り勘で買っていたようです。

おそらく中高校生で、映画のチケット代ならまだしも
デートで来ているのに、ジュースの1杯位
男の意地で奢れよ、ってかなり呆れました。
しかも自分はLサイズで、彼女がSサイズっていう。
早く別れた方がいいぞ、とその女の子の背中に投げかけました。


あらすじ

幼稚園児レベルの知能を持つうーやん(宅間孝行)たちが暮らすグループホーム“ひまわり荘”。
ここで、彼らが毎日仕事にも通いながら楽しく暮らしていると、
漫画家の愛情いっぽん(竹中直人)とその娘マコ(貫地谷しほり)がやってくる。
マコもまた幼稚園児程度の知能であり、入居することになった娘と一緒に暮らすため、
いっぽんは“ひまわり荘”の住み込みスタッフとして働き始める。
やがて、淡い恋心を芽生えさせてゆくマコとうーやん。
その一方、いっぽんは誰にも言えないある秘密を抱えていた。


ここからはネタバレします。


この「くちづけ」は、今は解散した「東京セレソンデラックス」という劇団が
舞台で上演した作品で、
そちらは以前にWOWOWで鑑賞済みです。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1608399547&owner_id=13820043
なので話の筋は知っていますし
結末も知っています。
何か寄りの映像が多いなぁ、とか
宮根のニュース映像は必要か、とか
これがいい映画か悪い映画かは判別できませんが
心を揺さぶられる作品ということは間違いありません。

これまで映画を観て多少、ポロっとすることは数度ありましたが
止めどなく涙が流れ続けたことは人生ではじめてです。
マコ役の貫地谷しほりがもう最高です。
知的障害者の役ってこれまで結構ドラマなどで目にしますが
どうしても演技している感が出てくることが多いんですけど
彼女は本当に自然で
はじめに登場したシーンで
早くも涙腺が緩みそうになりました。
今年の主演女優賞はもう決まったといっても過言ではありません。
あと役柄的にピアスの穴が開いていたら
興ざめしちゃうなぁと確認したら開いていなくて
やっぱり女優さんはピアス穴厳禁だなぁと改めて感じました。

マコちゃんのお父さん役が竹中直人で
他の映画ではよく奇想天外な演技することがあって
それだと嫌だなぁと警戒していましたが
そういうこともなく、安心して見ていられました。
今「あまちゃん」に出演中の橋本愛も出演していて
いい仕事の選び方しているなぁと思います。
その他の出演者も前述したミヤネヤ以外は
好適でした。

この話の最大の肝は、愛情いっぽんが下す最後の決断にあると思いますが
自分はこの決断には割と肯定的です。
映画で観ている分には自分が亡くなった後に
国村先生に託せば良かったのに、って思いがちですが
自分がこれまでした苦労を他人に背負わせるのは酷だし
マコがその状況に適応できるか、
適応できなかった場合にどうなってしまうか
それを考えると自分で手を下すしかないのかなぁ、と。

首を絞めるっていうのが、もっと薬物とか
楽に逝かせてあげられないものかとも思うんですけども
自らの直接的な行動ですることに意味があるとも思えるし
難しいところです。
でも映像的には首を絞める方が見栄えはします。

以前に精神障害者の施設で務めたことがあって
だからといって偏見がない、なんてことは正直ありません。
でも健常者でも彼ら以上に困った人はたくさんいて
自分はその人たちの方が嫌でした。
劇中でうーやんが発作的に人を殴りつけるシーンがあって
ああいうことは現実でもあって
感情の歯止めがきき辛いっていうのが
一番辛いところです。
健常者でも普通に生きるのが難しい時代で
本当にこのひまわり荘のような
居場所があればいいんでしょうけど。

WOWOWで録画したのをダビングしないで消してしまって
今ひどく後悔しています。
早く再放送してもらいたいです。
映画も舞台もすごくおススメです。

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