これが私の生きる道

こむずかしいことやきれいごとは
書いてありません。
読みやすさを心がけて書いています。
読んでみてください!!

映画「くちづけ」

2013年05月26日 20時31分52秒 | 映画
昨日映画を観に行ったばかりで
今日はゆっくりしていようかと思っていたんですが
うちでちょっとしたゴタゴタがあり
そのイライラを解消すべく
人生初の2日連続映画鑑賞へ赴きました。

観る映画は決まっていたんですが
上映している劇場が近くになく
電車を使うのもしゃくなので
往復30kmの道のりを自転車漕いで行ってきました。

普段よく映画館の系列店で
ポイントで只で観れて、ミニポップコーンも付いてきます。
そのサービスのポップコーンを貰う為、
売店の列に並んでいました。
前にカップルがいて、女の子が買い終わったので
次は自分の番かと一歩踏み出た所、
連れの男が注文しはじめました。
どうも割り勘で買っていたようです。

おそらく中高校生で、映画のチケット代ならまだしも
デートで来ているのに、ジュースの1杯位
男の意地で奢れよ、ってかなり呆れました。
しかも自分はLサイズで、彼女がSサイズっていう。
早く別れた方がいいぞ、とその女の子の背中に投げかけました。


あらすじ

幼稚園児レベルの知能を持つうーやん(宅間孝行)たちが暮らすグループホーム“ひまわり荘”。
ここで、彼らが毎日仕事にも通いながら楽しく暮らしていると、
漫画家の愛情いっぽん(竹中直人)とその娘マコ(貫地谷しほり)がやってくる。
マコもまた幼稚園児程度の知能であり、入居することになった娘と一緒に暮らすため、
いっぽんは“ひまわり荘”の住み込みスタッフとして働き始める。
やがて、淡い恋心を芽生えさせてゆくマコとうーやん。
その一方、いっぽんは誰にも言えないある秘密を抱えていた。


ここからはネタバレします。


この「くちづけ」は、今は解散した「東京セレソンデラックス」という劇団が
舞台で上演した作品で、
そちらは以前にWOWOWで鑑賞済みです。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1608399547&owner_id=13820043
なので話の筋は知っていますし
結末も知っています。
何か寄りの映像が多いなぁ、とか
宮根のニュース映像は必要か、とか
これがいい映画か悪い映画かは判別できませんが
心を揺さぶられる作品ということは間違いありません。

これまで映画を観て多少、ポロっとすることは数度ありましたが
止めどなく涙が流れ続けたことは人生ではじめてです。
マコ役の貫地谷しほりがもう最高です。
知的障害者の役ってこれまで結構ドラマなどで目にしますが
どうしても演技している感が出てくることが多いんですけど
彼女は本当に自然で
はじめに登場したシーンで
早くも涙腺が緩みそうになりました。
今年の主演女優賞はもう決まったといっても過言ではありません。
あと役柄的にピアスの穴が開いていたら
興ざめしちゃうなぁと確認したら開いていなくて
やっぱり女優さんはピアス穴厳禁だなぁと改めて感じました。

マコちゃんのお父さん役が竹中直人で
他の映画ではよく奇想天外な演技することがあって
それだと嫌だなぁと警戒していましたが
そういうこともなく、安心して見ていられました。
今「あまちゃん」に出演中の橋本愛も出演していて
いい仕事の選び方しているなぁと思います。
その他の出演者も前述したミヤネヤ以外は
好適でした。

この話の最大の肝は、愛情いっぽんが下す最後の決断にあると思いますが
自分はこの決断には割と肯定的です。
映画で観ている分には自分が亡くなった後に
国村先生に託せば良かったのに、って思いがちですが
自分がこれまでした苦労を他人に背負わせるのは酷だし
マコがその状況に適応できるか、
適応できなかった場合にどうなってしまうか
それを考えると自分で手を下すしかないのかなぁ、と。

首を絞めるっていうのが、もっと薬物とか
楽に逝かせてあげられないものかとも思うんですけども
自らの直接的な行動ですることに意味があるとも思えるし
難しいところです。
でも映像的には首を絞める方が見栄えはします。

以前に精神障害者の施設で務めたことがあって
だからといって偏見がない、なんてことは正直ありません。
でも健常者でも彼ら以上に困った人はたくさんいて
自分はその人たちの方が嫌でした。
劇中でうーやんが発作的に人を殴りつけるシーンがあって
ああいうことは現実でもあって
感情の歯止めがきき辛いっていうのが
一番辛いところです。
健常者でも普通に生きるのが難しい時代で
本当にこのひまわり荘のような
居場所があればいいんでしょうけど。

WOWOWで録画したのをダビングしないで消してしまって
今ひどく後悔しています。
早く再放送してもらいたいです。
映画も舞台もすごくおススメです。

映画「きっと、うまくいく」

2013年05月25日 19時40分12秒 | 映画
近所(といっても自転車で20分)の映画館が
25日は1000円デーということで
行くことにしました。
何を観ようか迷ったんですが
ヤフー映画で評価の高かった
「きっと、うまくいく」という作品に決めました。

そんなに話題になっている作品でもないので
座席100席程度の劇場での上映で
前から6列目でもちょっと遠いかなぁって感じるほどの
スクリーンの小ささで
同じ値段払うなら大きいスクリーンで観たいなぁ、
というのが正直なところです。
ちなみに一番大きな劇場では
「体脂肪計タニタの社員食堂」が上映されていました。
1000円で土曜日ということもあって
ほぼ満員状態でした。


あらすじ:
行方不明だったランチョー(アーミル・カーン)が街に戻ってくると聞き、
ファルハーン(マドハヴァン)とラージュー(シャルマン・ジョシ)は母校に向かう。
10年前、三人は名門大学の学生だった。
真っすぐなランチョーは異議があれば学長にすら物申し、
好きなことに打ち込んでいた。
しかし、ランチョーと学長の娘・ピア(カリーナー・カプール)が接近したことから、
3人は卒業目前で退学を言い渡されてしまう。


何年かぶりで元クラスメイトに再会する様子を
現在と過去をクロスさせる流れは
「サニー 永遠の仲間たち」と似ています。
あちらは女子学生の話だったんで華やかでしたけど
こちらは男子なので暑苦しさは否めません。
(みんな毛深いので余計に)

インド映画といえば唐突なダンスシーンがお決まりで
この作品にも何回か登場しますが
そこまでしつこくなく、話のスパイスとして
ちょうどいい感じ
あくまでストーリー重視でした。
評価の高い映画なんですが
自分にとってはイマイチな作品でした。

主人公のランチョーはいわゆる天才で
暗記してただ点数を稼ぐような勉強に異議を唱え
しかも首席を取ってしまう言わばスーパースターです。
彼の言っていることは一々正論なんですが
そうした論理で生きていけるのは
ランチョーのような特別な才能を持っている人だけで
凡人にとってはそうはいかないのが現実です。

このランチョーが様々なトラブルを起こすんですけど
これがどうみてもお前が悪いだろう、ということばかりで
例えば学長の家に忍び込んで、玄関に立ち小便したり
テスト用紙を盗んだり、
同級生が校内でスピーチする原稿を改ざんしたり
怒られても仕方ないことだらけです。
インドと日本の違いか分かりませんが
どうもこの辺が共感できない部分でした。

ラストも主人公グループはみんな成功者になっていて
前述した「サニー」のハッピーエンドは
嬉しかった位でしたが
こちらは何か上手くいきすぎじゃない、
って鼻白む結果になってしまいました。
自分には合わない作品でしたが
観て損した~、までの感覚はなく
ハードルを上げないで観れば痛い目には合わないと思います。
次は「くちづけ」を観に行く予定です。

Mr.Children [(an imitation)blood orange]Tour

2013年05月24日 00時33分41秒 | 音楽
只今帰ってきました。
ホール、アリーナツアーの後で
ボーナス版のような位置づけでドーム、スタジアムツアーを
行うのが普通なんですが
野球シーズンがはじまるとドームが押さえ難いのか
逆になっています。

会場はドームツアーと変わらず
さいたまスーパーアリーナでアリーナモードでした。
席は400レベルで、
席に着くまでは少しがっかりしていました。
ステージから遠いことは遠いんですが
2列目でしかも1列目が着席指定席となっていて
人の頭が邪魔にならなくて視界は他のどの席よりも良好でした。

それにしても着席指定っていうのは
バラード調の曲のときはともかく、
盛り上がる系の曲だとヘビの生殺しですね。
自分も以前aikoのライブで神奈川県民ホールで着席指定があり
フラストレーションが溜まりました。
ライブの一体感を楽しむようなタイプの人にとっては
辛い席ですね。

セットリストはドームの時と6曲ほど変わっていました。
丸っきり変わるとは思っていませんでしたが
予想よりも少なかったです。
でも半年も経たないのに
ドームのときのセットリストを憶えてなくて
次が何の曲か分からなかったので逆に良かったです。
4曲目から「NOT FOUND」、「花言葉」 、「やわらかい風」と
変更曲が続いたので、次も期待しましたが
「抱きしめたい」は変わらずでした。
ここは「Over」とか聴きたかったです。

「fanfare」の後に「擬態」を入れてきたのは
中々いいと思いました。
それと曲順が微妙に違っていましたけど
両者を比較すると今回の方が流れがよく感じます。
「innocent world」「エソラ」「Marshmallow day」の
終盤の畳み掛けも良かったですしね。

アンコールはもっと変えてくるかと思っていましたが
ラストの「空風の帰り道」が「祈り ~涙の軌道」になっただけでした。
特に「天頂バス」はまた聴きたかっただけに
本当に良かったです、
次、いつ聴けるか分からないですしね。
でも新曲「REM」を歌わなかったのは意外でした、
「HOME」ツアーの「旅立ちの唄」みたいに
最後に歌うと期待したんですがね、
曲調的にそこには当てはまらなかったのか。

順番は前後しますが
今回の一番の見どころっていえば
「過去と未来と交信する男」の演出だと思うんですが
アリーナツアーでも継続していました。
ここらへんはブルーレイでじっくり見直したいですね。

そういえば撮影は入ってなかったみたいです。
関東最終公演だったのであるかと思っていましたが
それは関東在住者の思い上がりでしょうか。
今日は珍しく歓声が多くそれは別に構わないんですけど
どこかの曲間で歓声が入るべきでない箇所で
よく分からないことを言った人がいて
「まずはお前が死刑になればいいだ」(「LOVEはじめました」より)
って割と本気で思いました。
こういう人って一人のときはこんなこと言わないんですよね、絶対。

さすがにドームのスタンディングエリアのときの
瞳孔が開きそうな興奮はなかったんですが
400レベルの距離でも問題なく楽しめました。
今年はもうライブがなさそうで残念ですが
今日のステージを焼き付けて置きましょうか、
もう徐々に忘れつつありますけど。

キャラメルボックス「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

2013年05月16日 21時10分22秒 | 演劇
今日はキャラメルボックスの舞台を観に行きました。
東野圭吾原作ということと
2階の最後列が1000円という破格値というのに惹かれて
行ってみました。
劇場は毎度おなじみサンシャイン劇場で
今は東京公演は全てこの劇場なんですね。
というかこの劇団がなくなったら、
サンシャイン劇場も困っちゃうだろうなぁ。

平日の昼間なので空席はかなりありましたが
この最後列だけは値段のせいで
ほぼ満員状態でした。
2階の他の席は1列目と2列目以外は誰も座っていなくて
正直、前の列に座りたい位でしたが
それを警戒して係員の人が開演間際(もしかしたら開演してからも)まで
見張っているので、それもできません。

他の席と比べると前の席との距離が短くて
足を組むこともできません。
自分の両サイドの片方が男性で
この人が体臭と鼻息が荒くて
これまた最悪でした。
これで定価だったらハズレもいいところでしたが
1000円だから仕方ありません。


あらすじ
盗んだ車が動かなくなり、廃屋になった店舗兼用の民家で
朝になるまで過ごすことにした敦也、翔太、幸平。
敦也が店内を見回しているとシャッターの郵便口から
手紙が投函された。手紙は"ナミヤ雑貨店"宛てで
内容は悩み相談だった。
かつてナミヤ雑貨店の店主だった浪矢雄治は
シャッターの郵便口から投げ込まれた
相談の手紙を読み、翌日には店の裏にある
牛乳箱に回答を入れていたらしい。
こんな廃屋で今でもそれが続いているのか疑問だったが、
封筒を開けてしまった手前3人は回答を牛乳箱に入れるが…。


原作は既に読み終わっていたので
設定その他で迷うことはありませんでした。
各エピソードの登場人物が微妙に関係していて
最後にそれが上手くまとまることになります。
自分がこの物語で一番好きな箇所は
波矢雄治と皆月暁子の関係です。
彼らは若い頃に恋に落ち、駆け落ちを約束しますが
周囲の反対に遭い、引き離されてしまいます。

その後、雄治は「ナミヤ雑貨店」を
暁子は両親の遺産を相続し
児童養護施設「九光園」を設立し
未婚のまま、生涯を閉じます。
この愛する人のことを思って
他の人に恋することなく、一生を終える、っていうのがとても好きです。

「タイタニック」は結構好きな映画ですが
あんなにジャックのことを愛したのに
転覆事故から助かった後、
子供をたくさん産んだローズがどうにも許せませんでした。
本当は雄治も一生独身の方が良かったけど
そうするとストーリー展開が難しくなるので
仕方ないのかと。

とにかく雄治と暁子の二人のストーリーが
自分的には山場だったので、
ラストはもっとそこを大げさにでも感動的に見せてほしかったです。

キャストは若い人が随分と増えましたね、
名前と顔がすぐに一致するのは
西川さんと岡田さんと前田さんだけでした。
若いから仕方ないのかもしれませんが
個人の個性があまり感じられず
誰が誰だか一瞬混乱してしまいました。
前回のキャロリングで注目していた
暁子役の原田さんは
その中でも存在感を感じました。

次回のサマーツアーも1000円席があるみたいなので
またお邪魔しようかと思っています。

獣の柱 まとめ*図書館的人生㊦

2013年05月12日 20時39分02秒 | 演劇
今日はイキウメという劇団の舞台を観に行きました。
舞台といえば、天海さんが病気で降板して
宮沢りえが代役に立ったのが話題になっていますけど
いやはや感心しますね。
普段、お芝居を観ていてもどうやってこんなに大量のセリフを憶えているのか
不思議になる位ですが
準備期間、わずか数日でよく頭に入るものですね。

その舞台をお客さんとして観ていたようですが
それにしたって話の流れを知っている程度で
どんなセリフかなんて「ガラスの仮面」じゃあるまいし
絶対無理な話で、しかも自分だけのセリフだけじゃなくて
相手のセリフもある程度、覚えていないと
成立しないわけで、ものすごい集中力だなぁと。

10代の頃は、超絶美少女で、正直演技なんてできないタイプかと
当時は思っていましたが現在の立ち位置にびっくりです。
この美談の逆で、寝坊して公演を中止させてしまった俳優もいましたが
事務所も辞めさせられちゃったみたいですね。
表向きは契約満了とか言ってますけど
どうみても今回の一件の責任をとらされましたよね。
これが事務所を辞める為の計算だったらすごいんだけど。

あと本谷さんが結婚したそうで祝いたい気持ちはあるんですが
私生活が充実すると創作活動が停滞するタイプの
人のように思えて、実は複雑な気分です。

話は戻って、会場は三軒茶屋のシアタートラムで
渋谷から田園都市線に乗っていくんですが
東急東横線の直通運転で改札が変わったせいか
今までより歩く距離が長くなってしまい、いい迷惑です。

発売日初日に予約したので1番前の列のセンターエリアという
いい席だったんですけど、隣にデ・・・もとい恰幅のいい男性が座り
それだけなら良かったんですけど、
この人の体臭のきつさと言ったら
2、3日風呂に入っていない位のひどさでした。
おかげでミニタオルを鼻に当てながらの観劇で
これでつまらなかったら目も当てられないなぁと心配していましたが
7点差を引っくり返した中畑ベイスターズ並みの大逆転でした。


あらすじ
2008年。アマチュア天文家の二階堂は小さな隕石を拾う。
その隕石は見る者を夢中にさせ、思考を奪い、恐ろしいほどの幸福感をもたらした。
それから一年後、あらゆる都市に巨大な柱が降り注いだ。
それは人々にあきれるほどの祝福を与え、静寂のうちに支配した。
2096年。高知県。山間の町、風輪町。柱によって世界は大きく変わった。


おそらく今年NO.1の内容で
ここ数年で観た中でも1、2位を争うほどの面白さでした。
人に幸福感を与え、思考停止させる「柱」は
言わば見る麻薬なようなもので
これを目にしてしまうと他の人から起こされない限り
死ぬまでその状態のままでいてしまう。
ここで考えさせられるのは、
過酷な現実と幸福な夢の中で生きるのとどちらが幸せかということです。

「マトリックス」でも、コンピューターによって作られた仮想現実の世界と
荒廃した現実の世界のどちらがいいか
人によって分かれるかと思うんですが
今の世の中、夢の中や仮想現実を選ぶ人が多いでしょうね。
そもそも死ぬまで自分の意識から一生逃れられないのだから
現実だろうが偽りだろうが、
自分が幸せを感じられればどちらでも構わない気もします。
劇中でも重い病気を患っている人が
自ら柱を見ることを選ぶシーンがありますが
気持ちは理解できます。

この柱というのが人口が多い都市に落ちる性質があるようで
そのことに気付いた山田が風輪町で
農業を中心に自給自足できる基盤を整えていきます。
そうすると遊牧民のように他の土地から人々が流入していきます。
しかし受け入れられる人数は決まっており
他の土地へ行くよう拒絶するようになります。

これはアメリカの人気ドラマ「ウォーキング・デッド」でも
見られるシーンで、こちらのドラマでは
主役のグループが生き残る為、その侵入してきた人間たちと闘い続けるわけですが
このお話では、風輪町を他の人間に託して
また次の土地を開拓し、そこが自立できれば
また次の土地へ移る、という生き方を選択します。

侵入してきたリーダーの池田成志さんがイライラさせる役柄で
最初は絶対に追い出すんだろうな、と思っていただけに
この選択には意表を突かれましたが
冷静に考えればこの方法はベストと思われます。
何かに囚われたり、しがみついたりするっていうのは
何事においても不幸の元なんでしょうね。
先祖代々の土地だとか言って、それにこだわる人が多いけど
そもそもその土地は本来、人間のものでも何でもないんですよね。

進化の結果か
柱を見ても何も感じない人間が現れはじめて
彼らは「見える者」として特別な能力を持った人間となります。
その中のある者は周りの人から気味悪がられて
追われるようにこの町に逃げてきたものがいたり
親からも拒絶されるものもあります。
この見える者を使って、現在の状況を打破しようとする人もいますが
これはアメコミの「X-MEN」とよく似ています。

特殊能力を持った者(ミュータント)が
一般社会から恐れられて迫害される、
能力の優劣よりもマジョリティかマイノリティかが重要という図式は
共通のものがあります。
自分なんかからしたら特殊能力を持っていたら
すごくいいだろうなぁと思うんだけど
現実に手にしてしまうと苦労の方が増えるかもしれません。

客演は池田さんだけで、他はイキウメの劇団員の方々で
プロジェクションマッピングを使った演出も効果的で
しかも5000円以下という値段設定で
相当おススメできる舞台です。

色々考えさせられる内容ながら
説教臭くなることもなく、笑わせる場面も多くて
とても充実した2時間でした。
5年ほど前に「散歩する侵略者」というお芝居を観に行ったことがあり
それがあまり面白くなかったので
この劇団の舞台を避けてきたんですけど
もったいないことをしました。
次回以降はもちろん観に行くつもりです。

野球は8対7の試合が一番面白い

2013年05月04日 22時50分01秒 | スポーツ
5日ほど前にオークションをのぞいてみたら
今日の西武戦のチケット出品されていて
試しに2900円で入札したら落札できました。
定価は4500円なので1500円得しました。
西武ドームは家から1時間で着くんですが
距離的には結構あるので小旅行気分が味わえます。

駅に降り立つと、B級グルメの出店が数多く出店されていて
何だか随分と賑わっていました。
前からこんなんでしたっけ。
東京ドームの試合よりもワクワク感がありました。
GWのせいか他の席も軒並み埋まっていました。
あと気になったのは西武の応援って
あんなに千葉ロッテそっくりでしたっけ、
掛け声の感じとか、絶対にパクって・・・
もとい意識していると思いました。

西武ドームといったらフィールドビューシートで
今回で2度目です。
6列目と最後尾から2列目で
1塁に出塁すると審判とランナーが重なってしまう
このエリア内ではあまりいい席ではなかったんですけど
それでもこの臨場感は中々味わえません。
練習中はネットがつけられているんですけど
それが外されたときの感覚は
モザイクがなくなったような爽快感があります。
あんな薄いネットがあるなしで
こんなに違いがあるなんて不思議なものです。

日ハムの守備練習で
噂のルーキー、大谷君と陽 岱鋼が何やら
仲良くキャッチボールをしていました。
その大谷君は7番ライトで先発出場し
しかも2安打しました。
他にも前述の陽 岱鋼や中田翔もマルチ安打、タイムリーと活躍しましたが
投手陣が総崩れで打たれまくりました。

対する西武投手陣もピリッとせず、
特に先発の岸は昨年までの安定感は全くありませんね、
渡辺監督も勝ち投手をつけるまで我慢していたけど
それも叶いませんでした。
両者共取ったら取り返すの連続で
無得点のイニングより得点したイニングが多いという
激しい展開でした。

結局、7対7で迎えた8回裏に押し出し四球、死球で2点勝ち越し
そのまま西武が逃げ切りました。
抑えの大石も安定性がないので
1点差だったらまだ分からなかっただけに残念です。
延長でもないのに試合時間は4時間を軽く過ぎ、
意に反して面白い試合内容で良かったです。

先生を流産させる会

2013年05月01日 19時06分57秒 | 映画
WOWOWで放送されて最近観た映画の感想を書きます。
1つ目は「恋におちたシェイクスピア」で
15年前の作品で、記憶は曖昧ですが、
確か映画館に観に行ったような気がします。
その時はそんなに感動した記憶はないんですけど
今回改めて観たら結構グッときました。

根本的に、好き合っている二人が
なんらかの理由で別れなければならないというのが
好きなんですよね。
それとベースになっている「ロミオとジュリエット」って
もう既にどんなお話か知っているからそうでもないですが
何の予備知識もなく、この話を舞台で観たら
相当感動すると思うんですよね。

ヒロイン役はグウィネス・パルトロウで
今では勘違い発言で、
どうも嫌われセレブの代名詞になってしまっているようですが
この役にはハマっています。
相手役のジョセフ・ファインズは
この頃よく見かけたんですけど
最近あまり見ませんね。
とにかく面白く見れました。

2本目は「ガール」で、つい先ほど観終わりました。
邦画を観終わった後によく感じる
何か気恥ずかしい気分をこの作品でも味わいました。
フィクション・ノンフィクションの別はさておき
わざとらしく見える演出っていうのは何かの狙いなんでしょうか、
いいことは何もないと思うんですが。

主役の香里奈は一見
演技が上手くなさそうなイメージがありますけど
出ている作品ではあまり破綻がないというか
意外に器用にこなすところがあります。
ポジション的にも案外ライバルになる人が少ないのも
重宝されている所以かもしれません。

吉瀬さんは社内でお局様的な立場なんですが
いい女すぎて全く説得力がありません。
自身がCMをしているアリナミンを飲ませたいが為に
つかせた役にしか思えません。
壇れいは上手い下手とか別にして
後に印象に残る役が多いですね。
同性には人気がないみたいですが
間違いなく何か持っています。

監督や出演者は出来上がったものを観て
本当にこの映画、よく出来たなぁ、って思うもんなんですかね。
向井理などやたらと豪華な出演者揃いですが
もう二度と見ることはないでしょう。

そして3本目が「先生を流産させる会」
何ともショッキングなタイトルで
どんな映画なんだろうと期待して観てみましたが
結論から言うと、出オチも甚だしいなぁと。
もっと思春期のアンバランスさが複雑に絡んだ話になるかと思いきや
最終的には一人のサイコパスな女生徒の存在だけが
クローズアップされる展開で
それがメインだと捉えると
そこまで大したインパクトもなく
何を訴えたかったのか全く理解できませんでした。

この猟奇性よりもむしろモンスターペアレンツの
描き方の方がよく出来ている気がしました。
自分の見方が不十分なのか
この作品を高く評価している人に
その見方を本当教えてもらいたいです。
ラストで、変に反省してお涙ちょうだいにしなかったのだけは評価しますが
ここ数年の中ではワーストな映画です。

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