これが私の生きる道

こむずかしいことやきれいごとは
書いてありません。
読みやすさを心がけて書いています。
読んでみてください!!

映画「きっと、うまくいく」

2013年05月25日 19時40分12秒 | 映画
近所(といっても自転車で20分)の映画館が
25日は1000円デーということで
行くことにしました。
何を観ようか迷ったんですが
ヤフー映画で評価の高かった
「きっと、うまくいく」という作品に決めました。

そんなに話題になっている作品でもないので
座席100席程度の劇場での上映で
前から6列目でもちょっと遠いかなぁって感じるほどの
スクリーンの小ささで
同じ値段払うなら大きいスクリーンで観たいなぁ、
というのが正直なところです。
ちなみに一番大きな劇場では
「体脂肪計タニタの社員食堂」が上映されていました。
1000円で土曜日ということもあって
ほぼ満員状態でした。


あらすじ:
行方不明だったランチョー(アーミル・カーン)が街に戻ってくると聞き、
ファルハーン(マドハヴァン)とラージュー(シャルマン・ジョシ)は母校に向かう。
10年前、三人は名門大学の学生だった。
真っすぐなランチョーは異議があれば学長にすら物申し、
好きなことに打ち込んでいた。
しかし、ランチョーと学長の娘・ピア(カリーナー・カプール)が接近したことから、
3人は卒業目前で退学を言い渡されてしまう。


何年かぶりで元クラスメイトに再会する様子を
現在と過去をクロスさせる流れは
「サニー 永遠の仲間たち」と似ています。
あちらは女子学生の話だったんで華やかでしたけど
こちらは男子なので暑苦しさは否めません。
(みんな毛深いので余計に)

インド映画といえば唐突なダンスシーンがお決まりで
この作品にも何回か登場しますが
そこまでしつこくなく、話のスパイスとして
ちょうどいい感じ
あくまでストーリー重視でした。
評価の高い映画なんですが
自分にとってはイマイチな作品でした。

主人公のランチョーはいわゆる天才で
暗記してただ点数を稼ぐような勉強に異議を唱え
しかも首席を取ってしまう言わばスーパースターです。
彼の言っていることは一々正論なんですが
そうした論理で生きていけるのは
ランチョーのような特別な才能を持っている人だけで
凡人にとってはそうはいかないのが現実です。

このランチョーが様々なトラブルを起こすんですけど
これがどうみてもお前が悪いだろう、ということばかりで
例えば学長の家に忍び込んで、玄関に立ち小便したり
テスト用紙を盗んだり、
同級生が校内でスピーチする原稿を改ざんしたり
怒られても仕方ないことだらけです。
インドと日本の違いか分かりませんが
どうもこの辺が共感できない部分でした。

ラストも主人公グループはみんな成功者になっていて
前述した「サニー」のハッピーエンドは
嬉しかった位でしたが
こちらは何か上手くいきすぎじゃない、
って鼻白む結果になってしまいました。
自分には合わない作品でしたが
観て損した~、までの感覚はなく
ハードルを上げないで観れば痛い目には合わないと思います。
次は「くちづけ」を観に行く予定です。

先生を流産させる会

2013年05月01日 19時06分57秒 | 映画
WOWOWで放送されて最近観た映画の感想を書きます。
1つ目は「恋におちたシェイクスピア」で
15年前の作品で、記憶は曖昧ですが、
確か映画館に観に行ったような気がします。
その時はそんなに感動した記憶はないんですけど
今回改めて観たら結構グッときました。

根本的に、好き合っている二人が
なんらかの理由で別れなければならないというのが
好きなんですよね。
それとベースになっている「ロミオとジュリエット」って
もう既にどんなお話か知っているからそうでもないですが
何の予備知識もなく、この話を舞台で観たら
相当感動すると思うんですよね。

ヒロイン役はグウィネス・パルトロウで
今では勘違い発言で、
どうも嫌われセレブの代名詞になってしまっているようですが
この役にはハマっています。
相手役のジョセフ・ファインズは
この頃よく見かけたんですけど
最近あまり見ませんね。
とにかく面白く見れました。

2本目は「ガール」で、つい先ほど観終わりました。
邦画を観終わった後によく感じる
何か気恥ずかしい気分をこの作品でも味わいました。
フィクション・ノンフィクションの別はさておき
わざとらしく見える演出っていうのは何かの狙いなんでしょうか、
いいことは何もないと思うんですが。

主役の香里奈は一見
演技が上手くなさそうなイメージがありますけど
出ている作品ではあまり破綻がないというか
意外に器用にこなすところがあります。
ポジション的にも案外ライバルになる人が少ないのも
重宝されている所以かもしれません。

吉瀬さんは社内でお局様的な立場なんですが
いい女すぎて全く説得力がありません。
自身がCMをしているアリナミンを飲ませたいが為に
つかせた役にしか思えません。
壇れいは上手い下手とか別にして
後に印象に残る役が多いですね。
同性には人気がないみたいですが
間違いなく何か持っています。

監督や出演者は出来上がったものを観て
本当にこの映画、よく出来たなぁ、って思うもんなんですかね。
向井理などやたらと豪華な出演者揃いですが
もう二度と見ることはないでしょう。

そして3本目が「先生を流産させる会」
何ともショッキングなタイトルで
どんな映画なんだろうと期待して観てみましたが
結論から言うと、出オチも甚だしいなぁと。
もっと思春期のアンバランスさが複雑に絡んだ話になるかと思いきや
最終的には一人のサイコパスな女生徒の存在だけが
クローズアップされる展開で
それがメインだと捉えると
そこまで大したインパクトもなく
何を訴えたかったのか全く理解できませんでした。

この猟奇性よりもむしろモンスターペアレンツの
描き方の方がよく出来ている気がしました。
自分の見方が不十分なのか
この作品を高く評価している人に
その見方を本当教えてもらいたいです。
ラストで、変に反省してお涙ちょうだいにしなかったのだけは評価しますが
ここ数年の中ではワーストな映画です。

サニー 永遠の仲間たち

2013年04月18日 15時58分05秒 | 映画
先日WOWOWで放送された「サニー 永遠の仲間たち」を観ました。


あらすじ

ナミ(ユ・ホジョン)は夫と高校生の娘に恵まれ、主婦として平凡だが幸福な毎日を送っていた。
そんなある日、彼女は母の入院先の病院で
高校時代の親友チュナ(チン・ヒギョン)と思わぬ再会を果たす。
25年ぶりに再会した友人はガンに侵され、余命2か月と宣告されていた。
チュナの最後の願いはかつての仲間たちと会うことだった。


巷での評判が良いこの作品でしたが
「韓流」「学園物」という苦手分野のせいで
先延ばしにしていましたけど
本当に観て良かったです。
内容的にはとりたてて目新しさはないんですが
観ていて飽きないし
脚本と監督さんのセンスがいいんですかね。

それに何と言っても、高校時代のサニーというグループの存在感が
何とも懐かしい気持ちにさせてくれます。
高校時代にはこういう他愛もないことが
最高に楽しかったりします。
映画に限らずドラマでも、これを日本で再現しようとすると
妙に可愛い子ばかりをキャスティングして
現実感から遠のいて
ムカッとしたりします。

女性よりも男性の方がこの作品に共感する人が多いようですが
女性だと自分の高校時代と
どうしても見比べる部分があって
それが邪魔しちゃうのかもしれないのかなぁと思ったりします。
あと高校時代が楽しかったと思っている人ほど
ハマれる気がします。

かつての仲間たちを探し回るのですが
中にはホステスで働いていて落ちぶれたメンバーもいて
もし自分がこの人の立場だったら
同級生なんかと会いたいとは思わないです。
あと自分の娘をいじめていた女子グループを
再会したメンバーで急襲するシーンがあって
これも現実に照らしたら問題あるし
娘も余計に反抗するような気もします。

など細かいところでは色々ありますけど
それを上回るほどの物語の強さがあります。
韓国映画では周期的にいい映画に出会うことがあり
「JSA」「猟奇的な彼女」「オールドボーイ」「親切なクムジャさん」など
中々侮れないものがあります。
とにかくおススメの映画です。

シュガー・ラッシュ

2013年04月11日 19時21分45秒 | 映画
今日は評判の高い「シュガー・ラッシュ」という映画を観に行きました。


あらすじ

アクション・ゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の敵キャラを30年間も演じているラルフ。
人々から嫌われている状況にうんざりしていた彼は、
自分のゲームの世界を抜け出して
お菓子だらけの世界でレースが繰り広げられるゲーム「シュガー・ラッシュ」の世界へ。
そこで彼は、仲間外れにされてレースに出ることを禁止されている少女ヴァネロペと出会う。
お互いに孤独を抱えていた彼らは意気投合し、友情を深めていくように。
だが、違うゲームのキャラクター同士が
遭遇することはゲーム世界のおきてに背く行為であり……。


何といっても売りは、実在するゲームのキャラクターが登場することで
「ストリートファイター」シリーズのザンギエフとベガ、
マリオのクッパ、ソニック・ザ・ヘッジホッグ、パックマンなど
TVゲームでおなじみのキャラクターが多数登場します。
これらのキャラクターが大活躍して
大ボスを倒す話・・・・
と思いきや、これらのキャラクターが登場するのは序盤のみになります。

そういうわけで些か当てが外れてしまい
不安をおぼえたわけですが、
これがかなり楽しい映画でした。
特に後半は「シュガー・ラッシュ」という
お菓子の世界のレースゲームがメインとなりますが
実際にこういうゲームがあっても成立する位、
ディティールがしっかりしていました。
ほとんどが「マリオカート」みたいなものですが
カートを作るミニゲームなど
取り入れやすそうなアイデアもありました。

ゲームの世界なので子供向けと思いきや
大人もしっかり楽しめる内容になっています。
劇場内は小学生以下の子供もいましたが
全てを理解するのは逆にちょっと難しいんじゃないかと感じました。
主役のラルフは「フィックス・イット・フェリックス」というゲームの悪役で
怪力でビルを壊すのを
フィックス・イットが修理していくという内容ですが
ラルフ=壊す人、フィックス・イット=治す人という対で
お互いの関係が補完されています。
どちらか一方だけではこの世界は成り立たなくて
表裏一体の位置にあることが分かります。

伏線の回収の仕方が見事で
コーラの池にメントスを落とすと爆発を起こす件も
後半の仕掛けになっていて、感心しました。
最後の敵の倒し方やボスキャラの正体など
大人の映画と比較しても
なるほど、と思うようなうまいものでした。

もう一人の主役のヴァネロペは9歳の少女で
シュガー・ラッシュの登場人物ですが
この子が中々可愛くてアニメ映画のヒロインとしては
かなりの上位に食い込む好感度です。
どこかの情報でAKBがこの映画に絡んでいたような・・・
と記憶していたので、
まさかこのヴァネロペの声を誰かメンバーがやっているのかと
帰ってから調べましたが本職の声優さん(しかも13歳)でした。

森三中やハリセンボン、友近が吹き替えしてみたいですが
そんなに出番も多くなくて最中は気付かなかった位で
総じて吹き替えに不満がなかったのも良かったところです。
安易な人気取りだけの芸能人起用は
心底やめてもらいたいです。
件のAKBですが、エンドロールで「シュガー・ラッシュ」という
サントラを歌っていました。

後半は泣きそうになる場面が何度かあり
満足感が高い作品でした。
3Dも上映しているようなのでそちらも観に行こうか迷っています。
続編も3年以内に間違いなく製作されるでしょうね。

ジャンゴ 繋がれざる者

2013年03月01日 19時50分37秒 | 映画
昨日、アカデミー賞を受賞したアン・ハサウェイがあたかも主人公のような
「レミゼラブル」のCMが流れていて
宣伝の為とはいえ、10分ほどしか画面に映らないのに
あれで勘違いしてしまって映画館に行く人が増えるんじゃないかって
心配になります。
それはさておき、今日は映画の日で
ちょうど公開初日の「ジャンゴ 繋がれざる者」を観に行きました。


あらすじ: 1858年、アメリカ南部。
奴隷ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は、
賞金稼ぎのキング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)の手によって自由の身となる。
やがて2人は協力し、次々とお尋ね者たちを取り押さえることに成功する。
その後、奴隷市場で離れ離れとなってしまった妻を捜す目的のあったジャンゴは、
農園の領主カルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)のところに
妻がいることを突き止め……。


西部劇って別に好きじゃないし
監督がタランティーノだから観に行った程度の理由です。
詳しい時代考証も分からないし
黒人云々はともかく、人を奴隷とすることを合法にしていること自体、
現代に生きていると信じられないし
実感も湧きません。
なので実際にこういうことがあったのでしょうけど
フィクション感が強く感じて
ひどいことをされていても
イマイチ真剣になれないというか。

そもそも何かノー天気に見えてしまうんですよね、
タランティーノ監督の作品って、どれも。
これは悪い意味ではなく、あまりシリアスすぎるものを好まない自分としては
ちょうど良かったりします。
この前のゼロ・ダーク・サーティでもそうでしたけど
何か最近物語に憎悪の感情を抱きにくくなっているようです。

悪の大ボスがディカプリオで
こちらも必至に悪役を演じているんですが
演技力とは別に、人って持って生まれたパーソナリティーって
あると思うんですけど
やっぱり憎み切れないというか。
「悪の教典」で伊藤英明が殺人教師役をやっていましたよね、
おそらく自分があれを見たら大島優子みたいに怖くなるより
笑っちゃうと思うんですね、
「海猿」であんなに人を救っているのにって。
(ちなみに「海猿」を観たこと、ありません)

大してサミュエル・L・ジャクソンは
どうみても悪役顔で、
アベンチャーズでは正義側だったけど
どうみても悪の大ボスって感じです。
最後の殺されるシーンで
決めの「マザー、ファッカー」が出てきたときは笑ってしまいました。

ただ一つ分からないことがあって
ジャンゴの奥さんを取り戻して
キャンディがシュルツに握手を求めると
キャンディをピストルで撃ってしまったんですけど
何でこんなことしたのかなぁって。

キャンディに嘘を見破られて大金取られて頭に来ていたのは分かるんだけど
奥さんを引き渡してくれたんだし
握手をしていれば死なずに済んで
あんな大騒動にはならなかったのに
何かあの元ネタにあるような映画があるのかなぁ。

論理的でない行動をとることはよくあるし
アクションシーンも派手で結構面白かったです。
映画館で観ることをおススメいたします。

ゼロ・ダーク・サーティ

2013年02月26日 20時21分18秒 | 映画
昨日はアカデミー賞が開催され、
その模様をWOWOWで放送されていて
はじめてちゃんとみました。
あまり期待していませんでしたが
合間合間にショーなんかがあったりして
結構楽しめました。

助演女優賞は「レ・ミゼラブル」のアン・ハッサウェイが受賞し
たしか10分も出演時間がないかと思いますが
あの熱演が評価されたようです。
個人的にはダークナイト・ライジングの
キャットウーマン役の方が魅力的でしたけど
まぁ賞はあげ辛いでしょう。

主演女優賞は「世界に一つだけのプレイブック」の
ジェニファー・ローレンスで
檀上に上がる階段につまづいてコケていました。
プレゼンターも様々な俳優さんが出ていたんですけど
あのコメントってセリフなんですかね、
もしアドリブでしゃべっていたとしたらすごいです。
アカデミー賞とか映画祭でのレッドカーペットとか
外人さんだと様にやるのに
日本人だと違和感を感じてしまうのはなぜでしょうか。

それに影響されたわけではありませんが
アカデミー賞でも色々ノミネートされた「ゼロ・ダーク・サーティ」を
観に行きました。


あらすじ: ビンラディンの行方を追うものの、的確な情報を得られずにいる捜索チーム。
そこへ、人並み外れた情報収集力と分析力を誇る
CIAアナリストのマヤ(ジェシカ・チャスティン)が加わることに。
しかし、巨額の予算を投入した捜査は一向に進展せず、
世界各国で新たな血が次々と流されていく。
そんな中、同僚の一人が自爆テロの犠牲となって命を落としてしまう。
それを機に、マヤの中でビンラディン捕獲という職務が狂気じみた執心へと変貌。
ついに、彼が身を隠している場所を特定することに成功するが……。


前評判で、拷問シーンがひどいとか
観終わった後に気分が重くなるとか
内容が内容なだけに相当覚悟を決めて映画館に足を運びましたが
そのハードルを上げていたせいか
そんなに後味の悪いものではありませんでした。
まず冒頭から捕虜の拷問シーンがありますが
刃物で切ったり、凶器で殴ったりはないので
耐えられました。
時間的にもそんなに長くはないし
現実にはもっとひどい拷問をしていると想像しているから
そのインパクトは意外に少ないです。

それよりも衝撃的だったのが最後の突入シーンで
そんな憶測だけで突入しちゃっていいの、って。
結果的に本物がいたから良かったものの
いなかったら大変なことになっていたのは明白です。
事実を基に制作しているみたいだから
現実でもこれだけの根拠で作戦を決行していたとしたら
よっぽど切羽詰っていたんですね。

テロが起きて、それに対抗して復讐の連鎖を生むから
武力行使はいけない、っていうのは理屈的には分かるんですけど
自分の家族などの近しい人がその犠牲になっていたら
復讐に走る気持ちは分かります。
この映画のマヤも同僚が自爆テロの犠牲になり
ビンラディンを捕獲することが
職務から執心に変貌してしまったように
人はリアルに感じないと本当に真剣にはなれません。

CIAの上層部とマヤは度々衝突しますが
これも現場を経験しているかいないかの差が現れていると思います。
これは一般社会でもよくあることで
現場に直接来ないでデスクワークだけで仕事をしている人は
何を決断するのも遅いのはどこの会社でもあることだと思います。

それにしてもテロ組織を追うような仕事はしたくありませんね。
拷問や命を狙われたり、
仕事がない日でも絶対に落ち着けないですよ、
自由に街も歩けないし、
いくらお金を貰っても嫌です。

映画を見た後に、本屋で「映画秘宝」という雑誌で
この作品の特集記事で
元軍人の感想が書かれていて
CIAはこんなに現場仕事しないし
間違った情報で作戦を指示するし
現実と全然違う、って怒っていて
まぁそんなもんだよなぁと笑ってしまいました。

「LOOPER/ルーパー」(ネタバレなし)

2013年02月01日 21時10分51秒 | 映画
今日は映画の日で、007の最新作がいい、という話を
よく聞くので、観に行こうと思っていました。
上映からすでにだいぶ時間が経っていて
新宿の映画館では11:00に上映開始なので
宿直帰りで9時30分過ぎに家に帰ってきて
お風呂に入って食事を軽く済ませ
何とか間に合いそうと朝刊を眺めたところ、
堀北真希の写真が載っていました。

よくよく確認してみると4月からの舞台「二都物語」の広告で
先行発売が電話受付先着順で今日の12時からとなっていました。
その時間は完全に映画の最中で
どうするか迷いましたけど
年内にWOWOWで放送するだろうと007は諦めました。

それで12時から電話を掛けまくったわけですが
主演がSMAPの草薙君のせいか、
全く電話がつながらず、結局13時過ぎにやっと取れました。
もうこの時点で千秋楽の受付は終了していたので
一般発売も結構人気になるのかもしれません。
それで一段落してどうしようかと思いましたが
せっかくなので他の作品を観に行くことにしました。
それが「LOOPER/ルーパー」です。
(今回はネタバレはありません。)

あらすじ

未来からタイムマシンで送られてきた標的を消す、“ルーパー”と呼ばれる
殺し屋のジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。
ある日、ジョーのもとへ送られてきたのは、
何と30年後の自分(ブルース・ウィリス)だった。
ジョーは、未来の自分の殺害をためらい逃がしてしまうが、
その後未来の自分から、やって来た理由を明かされ……。


いわゆるタイムトラベルものですが、
現代と過去を頻繁に行ったり来たりするわけではないので
そんなに混乱することはありません。
未来からやってきたのは、
黒幕の人物が現在はまだ子供なので
その子を殺せば、未来で平和に暮らせるという理屈です。
だったら現在の自分もそれに協力すればいいと一瞬思うのですが
現実の世界だけを考えれば
未来の自分を殺してもとりあえずは普通に生活していけるので
ジョーは未来の自分を殺そうとします。

ジョーは子供の頃の記憶で、髪を撫でられるのが好きなのですが
未来のジョーはブルース・ウィルスが演じていて
その髪が寂しい感じになっているのがつっこみどころです。
殺害シーンや倫理的にどうかと感じるシーン、
派手なアクションシーンもありますが
何気に考えさせられるところもあります。

それが題名のLOOP、負の連鎖についてです。
それを断ち切るにはどうしたらいいか、
そこがこの話の肝になります。
もし自分だったらそうするか色々考えさせられます。

パラレルワールドにありがちな
辻褄が合わないように感じる部分も冷静に考えるとないわけではないのですが
そういうややこしいことはとりあえず置いておいて
単純にストーリーを楽しめればいい映画だと思います。
あまりハードルを上げなかったせいか、
結構面白い作品だと思いました。

レ・ミゼラブル

2013年01月02日 17時54分53秒 | 映画
あけましておめでとうございます。
去年の大晦日は、代々木ビレッジのSalyuで年越ししようと思っていましたが
そのチケットの発売日が24日の17:00で
その時間はプリプリの東京ドーム公演のまっただ中で
家に帰ってサイトを覗いたら
案の定、完売していて、Do Asとか倉木麻衣とかの
カウントダウンライブも考えましたが
何か面倒くさくなって4年ぶりに自宅で過ごしました。

普通に紅白を観ようかと思っていましたが
前半戦はほとんど観たいアーティストもいなかったので
ボクシングとか格闘技とかザッピングしていました。
そしてたら千葉テレビで「世にも奇妙な物語」を放送していて
久々に観たら、今の時代では放送できないような
エッジの効いた話で、結構ホラーでした。
こんなにブラックだったかなぁ。

年越しはWOWOWの桑田さんのライブで
15年位前は毎年、サザンのライブで年越していたことを思い出して
懐かしくなりました。

元日は映画の日なんで映画を観に行きました。
年末から何を観ようか調べていたら
評判が良く、ヤフーの映画レビューで4.5点位の高得点をつけていた
「レ・ミゼラブル」に決めました。
昔、舞台版のものを観たことがあって
そのときはあまり感銘を受けなかったのですが
最近映画運が上がっているし、
まぁ今回は大丈夫だろうと安心していました。

話題になっているのか元旦のせいか
場内はほぼ満員で、余計に期待が上がりました。
予告が終わり、本編が始まり
早々に違和感が襲いました。
ミュージカル作品ということは分かっていましたが
部分部分のクライマックスだけ歌になっていると思っていて
まさか全編に亘ってセリフが全て歌だとは思っていませんでした。

これは自分だけなのかもしれませんが
セリフじゃなくて歌っていると感情移入しずらいというか
ちょっとふざけているように感じちゃうんですよね。
だからシリアスなシーンもそうは感じることもできず
ストーリー自体は知っているだけに
どこに引っ掛かりを見出していいか迷ってしまいました。

あと目当てにしていたアン・ハサウェイが
開始30分余りで亡くなってしまい
あんなに主要キャストのような扱いだったのに
こんなに出演シーンが少ないとは
相当残念でした。

途中から椅子と相性が悪いのか足腰が痛くなってしまい
早く終わらないかと気にしだす始末で
またこういうときに限って2時間30分という長い時間の作品で
久々にやってしまった映画となってしまいました。
自分の両隣の女性は最後の方では泣いていて
場内でも多くの人が泣いていたようでした。
確かに悲しいストーリーだとは思うんですけど
時代のせいか読み込みが浅いのか
あまりグッとくることはありません。

そんなわけで残念な今年はじめの映画鑑賞となってしまいましたけど
予告編で流れていたオサマ・ビン・ラディン暗殺計画を描いた
「ゼロ・ダーク・サーティ」はすごく面白そうで
こちらに期待しています。

アルゴ

2012年11月14日 16時03分42秒 | 映画
「アルゴ」という映画の評判がすこぶる良く
今日は「さいたまの日」で
入場料が1000円ということで観に行きました。
9時50分という朝一番早い回でしたが
「さいたまの日」で学校は休みなのでしょうか
チケット売り場には親子連れの長蛇の列で
びっくりしました。
幸い、ネット予約していたから
券売機ですぐに受付できましたけど
何10分も待たされるところでした。

館内に入場すると、子供たちが楽しめるような内容ではないので
20人程度しかいなくてそれは安心しました。
今日のでポイントが貯まって
次回はポップコーン付きの入場料無料で
007の最新作を観に行こうかと思っています。


あらすじ: 1979年11月4日、テヘラン。イラン革命が激しさを募らせ、
その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、
52人もの人質を取るという事件が起きる。
パニックの中、アメリカ人6名が大使館から逃げ出してカナダ大使の自宅に潜伏。
救出作戦のエキスパートとして名をはせる
CIAエージェントのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、
6名が過激派たちに発見され、殺害されるのも時間の問題だと判断。
彼らを混乱するテヘランから救出する作戦を立案する。
しかし、それは前代未聞で大胆不敵、そして無数の危険が伴うものだった……。


それでその救出する作戦というのが
ウソの映画を企画し、捕まっている6人を
ロケハンに来た撮影スタッフに仕立て上げ、出国させる、という
これだけきいたら冗談のような話ですが実話です。

自分が映画でNGな事柄に、「動物もの」とか「携帯小説もの」とか
いくつかあるんですが
今回の作品にも当てはまる「ノンフィクション」と「政治物」というものがあります。
ノンフィクションは小説でも同様ですが
結局、実話なので
物語の最大の醍醐味である最後の結末が分かっている、
というのがどうにもマイナスに感じてしまいます。

「政治物」は日本史、世界史とも苦手で興味もなくて
学生時代もその場限りの暗記しかしてこなかったから
時代背景が分からないことがよくあります。
また時代背景が関係ない場合でも
とにかくCIAとかKGBとかが絡んでくると
内容が理解できなくて
アクションシーンだけを楽しむ結果に終わることばかりです。

そんなどちらかというとネガティブな位置からの出発で
どうなるか一抹の不安もありましたが
そんな杞憂は吹っ飛びました。
もう始まってすぐから緊張感が途切れなくて
ハラハラしっぱなしでした。

大使館から逃げ出した6人は見つかれば
処刑されるのは間違いなく
そんな状況で映画スタッフに扮して出国するなんて
無謀な策に賭けるしかない状況で
同じ立場に立ったら不安で仕方ないと想像するのは容易いです。

その映画もスターウォーズのパロディのような内容で
映画好きの人が見たら
これは嘘だろうとすぐに分かってしまうような代物で
思わずこれじゃ騙せないだろうと、苦笑してしまいました。
でも当時のイランの人はスターウォーズのような映画の情報も
そんなに知らなかっただろうし
こんな大胆な方法で騙すとは思ってもみなかったのでしょう。

いくら嘘のような話でも、実話なので
文句言われないのはノンフィクションのいいところで
実際はあんなにギリギリのタイミングで
嘘がばれたりしたりはしていないと思いますけど
そこは盛り上げる為にしょうがないとこで。

でこの救出劇を行うCIAのトニー・メンデスですが
この人の立場には一番感情移入しやすかったです。
イランから脱出する前日に
本部から作戦中止の連絡が入って
もし救出に失敗すれば
あらゆる責任のスケープゴートにされて
もちろん捕まった6人も本人も処刑されるわけです。
そんな状況で彼は救出作戦を強行することになるんですが
自分だったら絶対に逃げ出しちゃうなぁって
ドキドキが止まりませんでした。

最終的にみんな助かるのはメデタシメデタシですが
彼らを出国させたイランの人(軍人?)は
あの後、責任をとらされて
処刑されたんじゃないかなぁとか想像すると
中々気持ち悪いものがあります。
ネット社会がはびこる現代より
1980年代は幸せだったなんて感じることが最近多いけれど
これを観た後ではとてもそうとは思えません。

トニー・メンデス役のベン・アフレックが製作総指揮もとっていますが
昔彼が出演していた「アルマゲドン」とか「パールハーバー」の影響か
木偶の坊のような印象しかなくて
こんないい映画を作れるのがすごく意外でした。
派手なアクションシーンもなく、
CGも全く使っていませんが
それでもこんな素晴らしい作品をつくることができるから面白いものです。
今年観た中では間違いなく一番の映画でした。

アベンジャーズ

2012年08月19日 16時32分39秒 | 映画
前々から気になっていた映画で
上映形式として2D、3D、IMAX 3Dという3種類があって
どうせ観に行くのならIMAX 3Dにしようと思っていました。
しかし問題となるのが値段が高いということで
レイトショーや映画の日のサービスが全く効かなく
2200円もするものなんです。
なのでヤフーオークションで前売り券を
1600円で落札しておきました。

昨日は仕事で18時に帰宅して
21時30分の回があり
夜で多少涼しく、疲れていましたが行くことにしました。
この映画館があるのが自転車で1時間弱掛かることもあって
結構な運動量がありましたが
道中、坂が少ないから思いの外、すいすい行けました。
今日は朝から暑かったので、夜で良かったのかもしれません。

前売り券なので、事前に席を予約できなくて
当日窓口で買うことになります。
夜の回でしたが休みの前の日ということもあって
いい席は大体押さえられていました。
仕方ないので前方でも構わないから通路側の席にしてもらいました。

このIMAXシアターというのが、最高峰の映画システムで
映像・音響、共に段違いの迫力があります。
そういった予備知識を入れて劇場内に入りましたが
横のスピーカーはむき出しだし
上映前の広告の映像も綺麗じゃないし
本当に大丈夫かなぁと心配になりました。

しかし「バイオハザード」最新作の予告編がはじまって
状況は一変しました。
映像の綺麗さも確かにありますが
3Dの立体感が今までにないレベルのもので
スクリーンの遥か後方にも続いているような感覚に陥ります。
その映像にも負けないように音もすごいもので
特に重低音は身体を下から突き上げるような迫力があります。

そんなことで本編が開始されたわけですが
この映画はここで見るべき映画だと思いました。
自分がいい映画だと感じる映画は
観終わった後に色々考えさせるもの、
若しくは映画館で見ないと味わえない何かがあるものなんですが
アベンジャーズは後者に当たります。

内容を要約すると、宇宙から悪者がくるんで
地球上のヒーローたちを集めて、そいつらをやっつけよう、ということで
正直、アクションシーン以外はよく分からないことが多いし
辻褄が合わないことも多かったりします。
ヒーローの一人に「超人ハルク」がいて
最初は敵味方の区別なく暴れていたのに
後半では敵だけを的確に倒すキャラクターになっており
いつから制御できるようになったんだよ、って。

それぞれ別の物語の主人公たちなので
はじめは全然まとまらなくて
壊滅寸前まで追い込まれて、
やっとチームワークが生まれるのですが
これは現実の世界情勢も投影していて
それぞれの国が手を結びには
地球外生命体が襲ってこない限り、不可能なんだろうなぁって。

ストーリーはともかく、アクションシーンがこの作品の見どころで
まぁお金がすごい掛かっているなぁと。
ここを十二分に体感するにはこの映画館でしか不可能で
32型のテレビで見ても仕方ないとさえ思います。
IMAXで見られるのは1か月もないので
お近くにあったらぜひ鑑賞してもらいたいです。

著名な俳優はロバート・ダウニーJr、サミュエル・L・ジャクソン
グゥイネス・パルトロウ、スカーレット・ヨハンソンあたりで
やはり出演シーンが長めになっております。
特にスカーレット・ヨハンソンは久々に見ましたが
貫禄がつきましたね。
まだ彼女が駆け出し時代の「ゴースト・ワールド」という
マイナーな作品を観に行ったときは
まさかここまでメジャーな女優さんになるとは思ってもみませんでした。
「ハルク」がエドワート・ノートンだったら
更に豪華キャストになるところでしたが
そこまでは無理だったようです。

この映画のキャッチフレーズが
「日本よ、これが映画だ。」ってもので
これが日本映画を冒涜しているって
一部で言われているみたいですが
そう言われても仕方ないっていうのが本音です。
そりゃお金をはじめとした規模の違いっていうのは仕方ないのですが
邦画で絶対映画館で見なければならないっていう作品ってほとんどなくて
テレビで別にいいかなぁって。
アニメの方がまだそう思える要素が強く感じます。

続編を匂わせるような終わり方だったし
興行成績がかなりいいから
数年後には「アベンジャーズ・2」が製作されることは
間違いないでしょうね。
って検索したら、もう2015年公開が決定しているそうですね、
今から楽しみです。

ダークナイト ライジング

2012年08月01日 19時36分51秒 | 映画
巷の評価がすこぶる高い「ダークナイト ライジング」
しかし前シリーズでこちらも評価の高かった「ダークナイト」に
そんなに心動かされなかった身としては
自分に合うのか不安で、見ようかどうか迷っていました。
今日は宿直明けで家に帰ってきたら
そんなに疲労感もなく、
しかも映画の日で1000円だったので行ってみることにしました。

その結果ですが、これがすこぶる面白かったです。
序盤は、今回は大丈夫かなぁ、って手さぐり感もあって
正直そんなにワクワク感はなかったんですが
バットマンが登場するあたりから
一気に引き込まれていって
上映時間が2時間30分強と長めでしたが
飽きることがありませんでした。

監督のクリストファー・ノーランが脚本も書いているみたいで
原作をどれだけ踏襲しているのかは知りませんが
本当上手いこと物語を作るなぁと感心しました。
冷静に振り返ってみると
何かおかしいなぁってところは多々あるんですけど
元はアメコミだし、それを凌駕するほどの面白さがあります。

バットマンって見た目が正義ヒーローっぽくないですが
物語自体が勧善懲悪な世界観でないのとリンクしています。
悪玉のベインというのが街を破壊したりもするんですけど
それよりは人の倫理観を揺さぶるような罠を仕掛けていきます。
ゴッサムシティの市民に対して
金持ちを制裁しろ、と唆しますが
これは現実のアメリカ社会にも通ずるものがあります。

リーマンショックで証券会社が税金の投入で破綻を逃れて
不況の原因をつくったのに
今ではまた何億円もの年収を稼ぐようになっている状況に
不満を抱えている人たちは多数いて
その人たちからすればこのシーンにシンパシーを感じるに違いありません。

主役のバットマンは登場時間事体はそんなに多くなく
どっちかっていうと活躍しているイメージが弱く
敵のボスと対峙する大一番の前に
流れで女性と寝たりして、
そんなことしているからやられるんだよ、と
苦笑してしまいました。
また拳銃とか使えば簡単に勝てそうなのに
バカ正直に殴り合いして、敵も敵でそれに応えるという
武士の闘いのようです。
でも最後は結局ミサイルで倒します。

後に相棒となるロビンとの出会いのエピソードも入っていて
あとキャットウーマンですか、
バットマンよりこちらの方が記憶に残っている人が多いのではないか
とも思います。
この役を演じたアン・ハッサウェイは
今まで注目したことは全くありませんでしたが
中々合っていると思いました。

泥棒したり裏切ったり悪い女なんだけど
心根は悪くない感じが
彼女のキャラクターに合っていて
ルパンの峰不二子に似ている感じですかね。

戦闘シーンもすごいし、こういう作品ならば
CGをふんだんに使ってもらってもいいですね。
海外礼讃するのは好きではありませんが
これを見ると邦画(特にドラマの映画化)の限界は
確かに感じてしまいます。
面白い作品がないとは言いませんが
テレビでも楽しめるレベルで
映画館で見ないとこの感動は生まれないほどの作品は
ほとんどないでしょうね。

前作の「バットマン ライジング」「ダークナイト」も
もう一回見直そうって思いました。
これで完結みたいですが、
なんか残念ですね。

愛と誠

2012年06月20日 15時25分18秒 | 映画
よく行く映画館の会員カードの期限が7月に迫り
それまでに観に行かないとポイントが消滅してしまうというマイナスな動機で
何を観に行くのか迷っていて
「外事警察」と「愛と誠」の二者択一まで絞り込み
尾野さんと真木よう子揃い踏みの「外事警察」に傾きかけましたが
WOWOWが製作に噛んでいるようで
どうせ1年かそこらで放送されそうなので
「愛と誠」を選びました。

映画館に邦画を観に行くこと自体、かなり稀で
記憶を辿っても思い出せないほどです。
今日は20日で、1000円の日だったので
平日とはいえ多少は混んでいるかと思ったら
20人弱しかいませんでした。
興行成績も評価も振るわないようですが
どうなんでしょう。

邦画を観に行かないから邦画ばかりの予告を見るのも新鮮でした。
エリカ様が出演している「ヘルター・スケルーター」は
どうせ話題だけが先行しているだけだろうとたかを括っていましたが
予告篇を見る限り、相当面白そうな感じがしました。
実際に整形しまくっているモデルさんが見たら
卒倒しそうな内容になりそうです。

他には不倫疑惑となった岡田君と宮崎あおいの作品や
高嶋政伸、内野聖陽のスキャンダラスコンビの「臨場」なども
内容そっちのけで上映まで楽しく過ごせました。
それと盗撮禁止のCMもいつも通り流れていましたが
あれって中途半端におちゃらけている気がするので
逆にもっとシリアスな内容にした方が
いいんじゃないかと改めて思いました。

で肝心な中身の感想ですが
予想よりも面白く観れました。
とりあえず出だしにアニメが入っていて
実写映画に挟むアニメというのが「キルビル」のオーレン石井の件にもありますが
個人的に好きな演出でこれは期待できるかなぁっとそこで思えました。
その後の乱闘シーンで
愛が喧嘩する誠を止めようとするところで
「(喧嘩を続けるなら)私の屍を超えていき・・・」
って途中で誠にすっとばされる所があるんですが
この「屍」ってセリフのところが面白いと思いました。

愛の勘違いぶりを面白いと感じれるか感じられないかで
相当評価が変わってくると思います。
劇中でも語られることですが、愛が絡んでくることによって
話がややこしくなったり、逆に誠の足をひっぱることになります。
また誠を援助することになりますが
自分は豪邸に住んでいて贅沢な生活をさせると思いきや
ボロアパートでチキンラーメンを食わせたり
抜けたところも笑えるポイントです。

愛はその最たるものですが
基本的には自意識過剰な人々の集まりで
よって己のアイデンティティを通そうとぶつかるので
話が簡単に進みません。

愛を演じたのが武井咲で、かなりのハマり役でした。
今までで一番可愛くみえて
結構笑いが分かっているようなすっとぼけた表情とか上手くて
幅がひろがった感じです。
思うに「Wの悲劇」でもそうでしたが
大仰な演技を求められる役柄をやらせるとすごくいいです。
演技力を求められる内容ではないし
作品の選び方が上手いと思います。
新垣結衣(の事務所)もこれだけ選び方が上手かったら
もっと大成していた感じがするんですが
「恋空」とか「もしドラ」とか主演しても
マイナスにしかならない映画に出ても仕方ないです。

他のキャストも概ね好感がもてて
誠役の妻夫木聡ははじめはどうかなぁと不安でしたが
後半は特に違和感なく見れました。
伊原剛志を高校生役に起用したのも強引で
というか高校生役はみんな30歳前後の人だったみたいです。
一番面白かったのがガム子という誠が通う高校のスケバンリーダーで
彼女が出ているシーンは間違いなく笑えました。
中盤中だるみするところもあり
このガム子がもしいなかったら
相当退屈したんじゃないかって思います。

高原由紀役の大野いとははじめて見ましたけど
雰囲気はありました。
ホリプロのバーターっぽいけど、なかなかいいと思ったし
でもセリフ回しがたまに役に合っていないと感じたことがあってそこは残念でした。

残念といえば愛の母親として一青さんも出演していましたが
最後のクレジットにあった通り、「特別出演」という感じは否めませんでした。
ジブリ作品で俳優を声優に起用するような感覚はありました、
やはり餅は餅屋というところでしょうか、
別に演技が下手とかそういう話ではなくて
逆にもっと大根っぽく演じた方がこの映画にはマッチしていたんじゃないのかなぁ。

その代わり、クライマックスで流れてきた「愛と誠のファンタジア」は
素晴らしかったですね、鳥肌立ちました。
劇中歌としてこれだけハマる曲も中々ないんでしょうか、
生で聴くのが待ち遠しい気分です。
そのラストも個人的にはすごく好きな終わり方です。
やっぱり結ばれそうで結ばれない方が
心にひっかかりやすいのでしょう。
しかしエンディング曲がかりゆし何とかというグループのパッとしない曲で
なんでこんなのを採用したのか理解に苦しみます、
これなら「Final Call」使ってくれてもいいのに~とここは相当マイナスです。

100点満点はつけられませんが
総じて満足感は高く、観に行ってよかったと思います。
この三池監督が「悪の教典」のメガホンをとるみたいですね、
こちらは原作からしてしっちゃかめっちゃかなんで
より過激な作品になりそうですね。

NO WAR LIFE

2012年05月03日 20時31分37秒 | 映画
この前、プライベート・ライアンという映画を見ました。
1998年に公開された戦争映画で
第二次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦を舞台に、
1人の兵士の救出に向かう兵隊たちのストーリーで
監督はスティーヴン・スピルバーグ、主演はトム・ハンクスです。

上映当時、映画館まで観に行って
入場を待っている間(当時は指定席ではなく自由席だったので)
彼女とちょっといちゃついていたら(さすがにキスとかしていたわけではないです)
小学生位の子供を連れたおばさんに説教されるというハプニングがあり
印象に残っていた映画で
見るのはその時以来でした。

今ではCGなどでどんな映像が出てきても驚くことは少なくなりましたが
当時は結構ショッキングなもので
相手の攻撃で腕がもげて、それを自分で持っている様や
腸が飛び出していたり
こういうグロテスクな描写が苦手な人には
全く受け付けない代物です。

今回見直して改めて戦争のむごさを目の当たりにしました。
おそらくかなり現実に近い描写になっているのでしょうが
現実は更に過酷なものだったろうし
これが自分たちと同じ痛みを感じるし
感情をもった人間に起きたことだということを
忘れてはいけません。
「梅ちゃん先生」でも戦後の大変さを描いていますが
実際に戦争に行った人に比べれば
まだマシなのは間違いありません。

現代社会もどうしようもない様々な問題がたくさんありますが
それでも戦争をしないだけ
全然まともな社会なんだと思っています、
それだけ戦争というのは愚かさの極みにしか思えません。

最近は歴女とかで戦国武将が持て囃されている風潮がありますが
あれもあまり理解できません。
戦国武将って結局人殺しでしかないんですよ。
尊敬する歴史上の人物でも織田信長や徳川家康などを挙げる人が多いのですが
殺人者を尊敬するのって
やっぱりおかしいことだと思います。
本当に尊敬すべきは、人を殺さずに死んでいった人の方です。

戦国や戦争をすることでしか統治できないというのは
人間の限界を示す証でもあります。
だからどうにも至らない人がいても仕方がないのだと思う部分もあるのですが
現実にそういう人に遭遇すると
どうにも許すことのできない自分も
大した人間ではないのでしょう。

ビデオ屋さん大賞

2012年04月04日 20時00分00秒 | 映画
今日近所のレンタル屋が半額DAYで
店内をぶらついていたら「第2回 ビデオ屋さん大賞 TOP100」という
フリーペーパーを見かけました。
手にとって見ると、2011年にリリースされたDVDの中から
ビデオ屋の店員さんが投票してランキング形式にしたものでした。
1位は「告白」で2位が「ブラックスワン」、
3位が「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」
っていう知らないアニメでした。

個人的には圧倒的に「ブラックスワン」の方が上なんですが
こういうランキングでは「告白」がくるのも
分からないではありません。
(「キックアス」が29位と低いのも不満)
これの先輩格に当たる「本屋大賞」は
amazonの書評で酷評されている「謎解きはディナーのあとで」を
大賞にしたことで、その信憑性は確実に崩落しましたが
このビデオ屋さん大賞も有名になったら
出来レースっぽい投票結果になってしまうかもしれないので
今のままで行った方がいいのかもしれません。

まぁ本屋にしろビデオ屋にしろ、そこで単に働いているだけで
その観察眼に秀でていると考えるのはこちらの勝手な妄想で
「ディナーのあとで」を「(小説として)最高に面白い」とするのは
他に、小説読んだことあるの、って素朴な疑問が湧いてきます。
(映画だったら「ルーキーズ」最高、って言っているようなもの)

他に店内を回って感じたことは
TVで放送されたドラマやバラエティなどのDVDがたくさん置いてありますけど
TV放送ではハイビジョンで見ていたものを
わざわざお金を払って、それより画質の悪いDVDをレンタルする気持ちが
理解できないです。
レンタルブルーレイにすぐに切り替わると思いきや
未だにDVDが主軸だし
7~8割の人にとって高画質って実はそれほど求めているものでは
ないんですよね。

結局それが液晶テレビで思うように利益を得られないことにつながっており
(画質よりも安さ優先)
そのくせスマホにあれだけ執着するのは
AV機器という枠組みの中では本末転倒な気がして
やるせない思いがします。

話は変わって、スカイツリーの入場券の抽選が行われて
ものすごい倍率だったみたいですが
これに申し込んだ人(転売目的ではない人)と
「家政婦のミタ」を最終回だけ見た人と
ダブるのは自分だけでしょうか、
イメージだけで自分の意思が感じられないような。
あと維新政治塾の受講生にも同じ匂いを感じます。
でもこういう人たちの方が
案外幸せに生きていけるんだろうなぁとも思います。

ブルーバレンタイン

2012年02月29日 19時26分54秒 | 映画
想像以上に大雪になってしまい、
レンタル半額Dayだったのに行くのを中止して
一日、家に引きこもっていました。
そこでこの前、録画した「ブルーバレンタイン」という映画を観ました。

あらすじ: 結婚7年目を迎え、娘と共に3人で暮らすディーン(ライアン・ゴズリング)と
シンディ(ミシェル・ウィリアムズ)夫妻。
努力の末に資格を取って忙しく働く妻シンディに対し、
夫ディーンの仕事は順調ではない。
お互い相手に不満を募らせながらも、
平穏な家庭生活を何とか守ろうとする2人だったが、
かつては夢中で愛し合った時期があった……。

ディーン・シンディ夫妻が、知り合って結婚するまでと
夫婦仲が壊れて、別れていくまでとが
交互にシンクロしていくラブストーリーです。
最後は結婚するシーンと別れるシーンが重なって
一方は幸せの絶頂、一方はどん底の状態で
その対比が結婚と離婚いうものの現実を浮き彫りにします。

将来、転職しようと思って就職する人はいても
離婚するつもりで結婚する人はいないわけで
でも4組に1組は離婚するというのだから
どれだけ難しいか分かるものです。
離婚しないだけで実質関係が破たんしている夫婦を含めれば
半数近くは事実離婚しているといっても
大げさではないのかもしれません。

この夫妻の場合は、娘がこの旦那の実の子供ではなく
前に付き合っていて彼氏との子供ということが
結構大きな理由の一つだと思うのですが
この子を堕胎するとき(結局やめますが)
看護婦さんから、初体験の歳と今までの体験人数を聞かれるのですが
アメリカではあれが普通なんですかね、
ちょっとびっくりしました。
しかも奥手そうだったのに
初体験が13歳で、経験人数が20~25人って
それまでは多少同情的だったけど
この時点でそれは解除しました。

最近、知り合いに、義理のお父さんがボケてしまって
色々苦労している人がいて
その話を聞いたら、結婚って本当に大変だなぁって思っています。
実の親でもボケられたら大変なのに
奥さんのお父さんっていう無視するには近すぎる人がそうなったら
自分だったら果たして生活に幸せを見出せるか自信がありません。
その類の悩みを抱える位なら
孤独死の方が遥かに楽に感じるのは
感情が破綻しているのでしょうか。

もっと低レベルな話をすれば
自分で買いたいものも自由に買えないだとか
行きたいライブや舞台に勝手に行けないだとか
それを凌駕する幸せがその先に待っているような
結婚が理想的なんでしょう。

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