ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

闇と光の慈愛のコントラスト(9)知識

2010年10月12日 18時54分11秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(9)知識
2010/10/12 17:39:45投稿者:ひろぴょん
アクティスの話は、しばらく置いとくとしょう。
まだ、アクティスが闇に閉じ込められるのは先の話だから…
--知識--
マイァシは、ブレェンにイリノイスからの依頼を伝えるため12宮を飛び回った。
ついでに全ての神に人の誕生を知らせた。
マイァシ「ブレェン イリノイスさまからの依頼です 扉をあけよ」
ブレェン「まあ 待て 何ようだ 朝早くから」
マイァシ「人の誕生です」
ブレェン「おぉぉ 何から生まれた?
     土か?
     花か?いや植物てことはありえんな
     やはり土だろ」
マイァシ「命の種からです」
ブレェン「うむぅ とうとうアクデシアが譲(ゆず)ったと」
   (しかし 闇が母ではな 神を崇(あが)めん 土まみれの神では)
     :
   「それで我に依頼とは」
マイァシ「人に船を作れるぐらいの知識と
     誕生の偽りのイメージを」

ブレェン「ところで
     マイジン 神と人との違いを何と思う?」
マイァシ「能力では?」
ブレェン「いや 知識じゃ
    宇宙の運行 生命の起源 光の源
    全て理解した上での力
     :
    そう
    我々は宇宙の誕生からいる
    星星から生まれたのだ
    人はな 無知でなければいかん
     :
    わかった
    用意する
    一時間後 連れて来るが良い
     :
    だが 知識だけでは役に立つか…」
マイァシ「言い忘れたが名前を変えた
     これからはマイァシと」
マイァシは、人を連れに自分の部屋に戻っていった。
ブレェンは、金の杖をとりだし自分の書いた書物をめくりだした。

つづく (次回 金の血、鉄の血)
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闇と光の慈愛のコントラスト(8)箱舟

2010年10月12日 18時53分23秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(8)箱舟
2010/10/11 18:15:35投稿者:ひろぴょん
アクティスは、幼い頃を思い出していた。
お母さんの姿はない。
お父さんが全ての仕事をしていた。農作業をするお父さん。
農園の脇(わき)でおじちゃんと見ている。
アクテイス「雑草にも花が咲くんだ。
      あ 蝶々(ちょうちょ)が飛んでる。」
アクデシア「蝶々(ちょうちょ)はきれいだけど幼虫は作物を荒らす。
      でも命は命 殺すのは忍びない
      すべてのものは闇から生まれ闇に帰る
      なくなることは無い
      アクティスは闇が怖いかな?」
アクテイス「うぅん 夜、目を瞑(つむる)ると真っ暗よ
      安心して眠れるもん」
アクデシア「そうか あははは」

--箱舟(ノア)--
朝、日が昇る。
イリノイスは、部屋から勢い良く出てきた。
(すがすがしい)
「マイジン 居(お)るか?」
マイジンが静かに光を放ちながら現れた。
イリノイス「人たちは、ゆっくり休まったか?」
マイジン 「休んで居ります」
イリノイス「船を作らせるぞ」
マイジン 「船をですか? しかし、知識が…」
イリノイス「知識をつかさどる神ブレェンに頼んで授(さずける)けるが良い
      忠誠心(ちゅうせいしん)もな」
マイジン 「なぜ、船など?
      私が地上に連れていけますが?」
イリノイス「経験だ 神に助けられ
      地に再び降り立った重み
      そう 大洪水からがいい
      神を崇(あが)める大切さを
      身をもって教えるのだ
      良いか?」
     「それと、マイジン 名を改めマイァシと名乗れ
      そのほうが女性らしい」
マイァシ 「はい イリノイスさま」
(うれしい 女性と…)

直(す)ぐイリノイスは部屋に戻った。マイァシは、喜び宮殿を駆け回った。

つづく (次回、知識)
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闇と光の慈愛のコントラスト(7)神々の恋②

2010年10月12日 18時52分33秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(7)神々の恋②
2010/10/09 21:52:07投稿者:ひろぴょん
アクテイスは思い出していた。
(町をおそったイリノイス)
(なぜ? おじいさまは命の種さえ与えたのに…)
(なぜ おじいさまを殺したの?)
(でも だめ 憎んではいけない)
闇は静かにアクテイスを癒(いやす)す。

--神々の恋②--

マイジンは24の命を自分の宮の客間に移動させた。
(イリノイスさま とうとう 命の種を手に入れたのだわ)
命の下には、わらがひかれていた。そして、命を記録し始める。
「人が五組」(少し種族が違うのようね)
「ヤギ一組」
「牛一組」
「馬一組」
「犬一組」
「羊一組」
「鶏(にわとり)一組」
「七面鳥一組」(おいしそう)

(確か、昔そう呼んでいた気がする…)

(とりあえず記録と)

(そうそう、みんなの歌を作らなければ)
「人は農園を守り牛に耕やせる
 ヤギの乳はおいしい
 馬に乗り遠くに旅する
 犬は羊を守り
 羊は毛布を生み暖かい日々
 朝食には新鮮な卵
 今日、祝いの日、肉を食べる
 神々からの捧(ささげ)げもの
  :
 少し下品かしら」

(楽しい)

「風は
 花粉を運ぶ
 愛の妖精
 おしべ と めしべ を 結ぶ
 花は実をゆだねる
 風に
 揺られて
 気ままに
 飛べ
 種は落ち
 土よ
 ゆれろ
 耕せ
 自ら
 :
 根をはれ
 種子よ
 :
 あ 人の役目か?
 もう 牛が耕すわね」

(あ ぁ イリノイス…)

もう一人、中光集殿の真紅の光を吸った者が
神々に恋は一斉に目覚めだしか?

天空の城には、真紅の光が舞っていた。

つづく (次回、箱舟(ノア))

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闇と光の慈愛のコントラスト(6)神々の恋①

2010年10月12日 18時51分39秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(6)神々の恋①
2010/10/05 13:59:19投稿者:ひろぴょん
アクテイスの体は動かない。
(こころを伝えよう)
祈り、それは、心を伝える手段である。
苦しい、楽しい、悲しい、思い出…今の思い
アクテイスは祈りだした。
(伝わると いいのだけれど)

--神々の恋--

イリノイスは星星から12宮神を作り出した。
むろん12宮神に恋愛の感情とかは持つわけは無い。
でも、レマァーは、イリノイスが好きであった。
闇の種族は、地に住みいとなみ種族を増やし農作業も自分自身の手で行ったいた。
栄えていると言える。
イリノイスは、天空の城にいて、全て12宮神の力(能力)でまかなっていた。
好きと言う気持ちを考えたことも有るが、なぜか、
いとなむことをしなかった。
種族は12宮神と我自身だけであった。

中光集殿の中にイリノイスとレマァーは居た。
部屋の周りに12のつがいの光の生命
そのなか、我なくイリノイスとレマァーは自然と見詰め合っていた。
レマァー (目に少し濃紺の闇が見える)うっとりと見つめる。
イリノイス(淡いまなざし 恋か?)
目を閉じるレマァー
二人は、何をする意識もなく唇を重ねていた。
二人はキスをしたのだ。
真紅の光がキラキラと部屋中に飛び散る。

すると部屋に潜んでいた光の生命、今、生きている実感を取り戻したように鼓動が
「ドク ドク ドク …」
部屋の二つの真光球が光りだす。
光は、12の生命、いや、つがいなので24の生命を育てる。
24の生命は見る見る成人になった。
そして、そっと、床に横たわる。
真闇球は、光を失い、いや、中に銀河のような宇宙を覗かせていた。
星星がきれいに渦になり輝いていた。

「マイジン この24の命を休めてくれ」
イリノイスは、マイジン(12宮神の一人)を呼んだ。
どこからか、彼女は現れ、24の生命をつれて消えて行った。

そして、
「レマァー 部屋に行こう」


イリノイスは一言いい、中光集殿を後にした。その後をレマァーは静かに追った。

つづく(次回、神々の恋②)

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