ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

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闇と光の慈愛のコントラスト(10)血の種類

2010年10月30日 20時31分49秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(10)血の種類
2010/10/30 18:46:42投稿者:ひろぴょん
--血の種類--

ブレェンの取り出した金の杖には、真ん中に深緑の宝石。
そこから、気のつるが先端へと伸びている。

マイァシが、人をブレェンのもとへ連れて来た。

マイァシ「人を連れてきたぞ」

ブレェンは、10人の中から一番色白の男子を一人選んだ。神の肌の色に近いからか…

ブレェン「私と、その大理石の壁の間に立つがよい」
人は言葉が分かった。(もともと言葉は、備わるものなのか?)
そして、確かに言葉を理解し大理石の壁の間に立った。
(少し興味が涌いた。)
ブレェン「無いかしゃべれるか?」
人   「う ぅ うう」
ブレェン(ただ唸(うな)るだけかぁ たぶん心で理解しているのだな)
杖を振りかざし人に向け
「ラアモス」と叫んだ。
杖から、緑の光が出、人の体を照らしたかと思うと、すり抜け壁に
人の臓器(ぞうき)の陰(かげ)が写し出された。
「確かに神とまるで同じだ」
「脳も知識を入れるのに支障はない」
「こちらに来て、腕(うで)を出せ」
杖を腕に少し当てた。
人   「うぅ」
杖に血が付いた。それを机の上の皿に移し、
「赤い 鉄の血か…」
(神は、あいにく金でなぁ パワァーも出んな 比重(ひじゅう)が違う これでは…)
ブレェンが、言語の書物と木工の書物を持ち出し、杖ですっとすくうと
杖に書物に書かれた知識が吸い込まれていった。
そして、杖を人のこめかみに当て、人は少しうめいたが痛みは無い。
(これでは、知識もあっけないな)
「よし、完了」
「人 今の感想を答えよ」
人   「かぁぁ…神よ ありがたき幸せ。災害からお助けいただいて」
ブレェン「他の者に教えるが良い。お前を長とする。」
マイァシ「さすがだ」
ブレェン「男子を残して、女子は連れて行くが良い」
マイァシは、男子を残し、女子を連れて出た。
ブレェンは、なにやらまだ作業を続けていた。

つづく 次回(NAME(名前))

コメント
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