ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

闇と光の慈愛のコントラスト(85)闇は母

2020年11月22日 21時37分11秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)

闇と光の慈愛のコントラスト(85)闇は母
==第二章、闇と光==
--闇は母(008)しばしの休息②--

サンディアは、森の中にいる。
デガドリンの草の葉が胸のあたりまで覆っている。
腰を沈め草に隠れ意識を集中する。
「ザワ ザワ」
草が動く。
サンディアは、手を瞬間に次元移動させた。
その動くものを捕まえた。
矮鶏(ちゃぼ)の先祖である。
サンディアが、鳥の名前を知るはずもない。
名付けて呼ぶなら「ジャンボゥ」である。
アクデシアが死んでからいろいろな動物が増えた。
ある土地には、恐竜が現れたとも聞く。

サンディアは、鳥を持ち、いそいそと帰る。

「アクティス。帰ったよ」
サンディアは、は、アクティスに鳥を差し出した。

「きゃ。素敵」
鳥は、既に締めていた。
ピクリとも動かない。
闇の民である。動じることはない。
アクティスは、サンディアを喜ばす言葉を掛けたかったのである。

「でも、可哀そうなことをしたわね。
 私のため?」

「いや。未来の為だ」
それが、アクティスの慰(なぐさ)めになるとは思はないが、
サンディアの気休めである。

サンディアは、鳥の処理をした。
毛を毟(むし)り取った。
そして、肉を食べやすい大きさに千切(ちぎ)る。
アクティスに見えない離れた場所で行った。

2人は一緒に料理をする。

包丁は、木の枝に先に鋭い尖(とが)った石のかけらが埋め込まれている。
アクティスは、緑の葉のキャンジャを千切(ちぎ)った。
赤いボヤゲの根を刻む。

暖炉に薪をくべて火をつける。
暖炉には、石の鍋がある。
鳥をまず焼く。
具材を投入する。
木のへらで混ぜる。
最後にジョガの汁をかける。
刺激のある香りがたつ。
『野菜と鳥もものジョガ炒』は、出来上がった。

あいにく卵がなく鳥骨のスープはお預けとなった。
その代わり、清い水がある。

木の皿に分ける。
イリスも呼んでくる。
イリスは、小麦をこねパンを焼いていた。
それを葉に乗せて持ってきた。

3人は、部屋の真ん中に車座に座(すわ)った。
祈りを捧げる。
「感謝します。全てに運命に。自身が良い行いを出来ますように」
イリスは、唱えた。

鳥は、パリパリに香ばしく焼けていた。
ジョガの汁が甘じょっぱい。
そのせいか食欲がわく。
水が美味しい。

イリスは、サンディアのお父さんと知り合った日を思い出す。
あの時は、光の天空城だった。
今は、自然にかこまれたマウの木の家である。
こんなに賑(にぎ)やかでもなかった。
美味しく三人は食べた。

イリスは、今後のことをアクティスに尋ねるため話し出す。

「昔…、私は、この子のお父さんと光の天空城で巡り合った…」

つづく。 次回(闇の未来①)


#闇と光の慈愛のコントラスト #自作小説 #サンディア #アクティス #闇は母

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今日の日記(2020年11月22日)

2020年11月22日 14時14分32秒 | 宗教と私と仕事

今日は、35分歩いた。体重75.1キロです。

今日は、ブログの自作小説を更新中です。

相撲で貴ちゃん応援してる。

 

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0280_神々の合議(005)裕也の冒険-未曾暫廢①-

2020年11月22日 12時41分26秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)

0280_神々の合議(005)裕也の冒険-未曾暫廢①-


--未曾暫廢(みぞうざんぱい)①--


水子は、「全神仏の和平宣言」の資料を持って、閻魔様のところに承認を得に行った。

「馬鹿者!仏法の『諸天善神』の承認のサインがない。
 署名がなければ承認できん。
 何としてももらってこい」
閻魔大王は、激怒する。

水子は、慌ててアクストラに告げに帰った。
「アクストラさん。水子は、悪くないよね」
水子は、申し訳なさそうである。
(もう一押し頑張ったら良かったかな?)
「悪くないよ。頑張った」
裕也は、聞いていたので慰(なぐさ)めた。

アクストラは、裕也に諸天善神の了承のサインがないのはおろか、合議に出席していないことを話す。

裕也は、アクストラに面倒をかけ過ぎだと感じ、
自身で解決することにした。

西の地球にある天照大神の所なら分かる。
裕也は、自ら訪れることにした。

平屋の寝殿造り(しんでんづくり)である。屋敷の正面は、谷の構えの瓦の屋根がある。
木の柱が幾重にも並んでいる。何室あるかは分からない。
たいそうな庭があり、川のせせらぎの音がする。
風と通りの良い襖(ふすま)の無い吹き抜けの部屋がり、
奥にも部屋が連なっている。
屋敷の周りは、木の塀で囲まれいて様子は深くは分からない。
入口に木戸の門がある。
日蓮如来仏の屋敷より広い。
きっと祭壇もあり古の鏡を祭っているのだろう。

裕也は、大声で呼びかける。
「お頼み申します。
 南の地球の裕也です。
 合議の件で参りました。
 お取次ぎをお願いします」

暫くして、中から白衣の女人が出てきた。
そして、外を覗き、裕也であると確認すると門を開けた。
「裕也。よく来ました」
女性は、喜び、裕也の手を取った。
裕也は、次元の外に出た。
「あ!」
「うふふふ もう、逃がさないわよ」
裕也は、西の地球に移動させられた。
(帰れるのかな?)


つづく。 次回(未曾暫廢(みぞうざんぱい)②)

 

メモ:諸天善神の水子①は、またの機会に題が変わりました。

メモ:未曾暫廢(未曾を暫く廃する。)と訳す。全ての事を暫くの間廃止する。我見かもしれませんが、私はそう読みます。

#裕也の冒険 #自作小説 #神々の合議 #裕也 #未曾暫廢(みぞうざんぱい)

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