ジダンの行動とマテラッツィの行動は分けて考えるべきだと思う。一緒にするから話がややこしくなる。
まずジダン。彼は試合中に暴力を振るった。それに対してレフリーが退場とした。これは正しい裁定であり、ジダンも従ってピッチを出たのだから問題ない。ジダンは禁止行為をしてペナルティを受けた--で解決している。
MVPに関しては、別の問題もあると感じる。それは投票方法。決勝戦当日に発表したいという理由から、投票の締め切りは決勝戦終了直後となっているそうだ。しかし考えてみれば、試合直後は記者が一番忙しい時間だ。そのため試合終了前に投票してしまう記者も多いという。今回もジダンが先取点を決めたところで、準決勝までの活躍と合わせてジダンに投票した人間が結構いたのではないかという気がする。そういえば、この3大会、MVPは優勝チームから選ばれていない。あるいは、これも投票方法のせいかもしれない。別に発表は後日になっても良いから、投票開始を決勝戦終了後とすればいい。それでジダンが退場となっても、なお彼がMVPに相応しいと思った人間が一番多かったならば、剥奪する必要は全くない。
次にマテラッツィについて。試合中に暴言を吐く行為が前代未聞であれば、マテラッツィは大いに非難されるべきだ。しかし元サッカー選手で現解説者の多数が証言しているのは、マテラッツィのような行動は珍しくないとのこと。今回のように怒らせて退場目的いうよりは、冷静さを失わせミスプレーさせるために言うのだとか。
ジャンルは違うが、楽天監督の野村克也は南海ホークスの捕手時代、相手打者の気が散るような言葉をつぶやいて集中力を乱し、「ささやきの野村」と呼ばれたそうだ。
誹謗・中傷の受け取り方は個人差がある。ある人間にとっては些細なことでも、別の人間は深く傷つく言葉もある。また文化や宗教などによっても大きく変わる。例えば日本で愛犬を溺愛する人に「そんなに好きなら犬と結婚すればいいのに」などと軽い冗談を飛ばすことがある。これは悪口というより、それほど犬が好きなんだね~というむしろ好意的な表現だと思うが、宗教的戒律の厳しい国で「犬と結婚しろ」などと言えば「死ね」以上の暴言となる。
従って暴言を規制するならば「ここまでは良くて、ここからはダメ」という線引きは難しいだろう。やるならテニスなどのように、全て禁止とするしかない。今回の件でマテラッツィになんらかのペナルティを課すならば、FIFAは早急に試合中の私語について規制するルールを作らなければならない義務があると思う。
最後になるが、人種問題や差別などは、サッカーという1スポーツの問題ではない。この問題については、サッカーとは全く切り離して議論されるべき。日常生活で相手が傷付く言葉だから、サッカーの試合中に挑発の言葉として成立するのだ。
まずジダン。彼は試合中に暴力を振るった。それに対してレフリーが退場とした。これは正しい裁定であり、ジダンも従ってピッチを出たのだから問題ない。ジダンは禁止行為をしてペナルティを受けた--で解決している。
MVPに関しては、別の問題もあると感じる。それは投票方法。決勝戦当日に発表したいという理由から、投票の締め切りは決勝戦終了直後となっているそうだ。しかし考えてみれば、試合直後は記者が一番忙しい時間だ。そのため試合終了前に投票してしまう記者も多いという。今回もジダンが先取点を決めたところで、準決勝までの活躍と合わせてジダンに投票した人間が結構いたのではないかという気がする。そういえば、この3大会、MVPは優勝チームから選ばれていない。あるいは、これも投票方法のせいかもしれない。別に発表は後日になっても良いから、投票開始を決勝戦終了後とすればいい。それでジダンが退場となっても、なお彼がMVPに相応しいと思った人間が一番多かったならば、剥奪する必要は全くない。
次にマテラッツィについて。試合中に暴言を吐く行為が前代未聞であれば、マテラッツィは大いに非難されるべきだ。しかし元サッカー選手で現解説者の多数が証言しているのは、マテラッツィのような行動は珍しくないとのこと。今回のように怒らせて退場目的いうよりは、冷静さを失わせミスプレーさせるために言うのだとか。
ジャンルは違うが、楽天監督の野村克也は南海ホークスの捕手時代、相手打者の気が散るような言葉をつぶやいて集中力を乱し、「ささやきの野村」と呼ばれたそうだ。
誹謗・中傷の受け取り方は個人差がある。ある人間にとっては些細なことでも、別の人間は深く傷つく言葉もある。また文化や宗教などによっても大きく変わる。例えば日本で愛犬を溺愛する人に「そんなに好きなら犬と結婚すればいいのに」などと軽い冗談を飛ばすことがある。これは悪口というより、それほど犬が好きなんだね~というむしろ好意的な表現だと思うが、宗教的戒律の厳しい国で「犬と結婚しろ」などと言えば「死ね」以上の暴言となる。
従って暴言を規制するならば「ここまでは良くて、ここからはダメ」という線引きは難しいだろう。やるならテニスなどのように、全て禁止とするしかない。今回の件でマテラッツィになんらかのペナルティを課すならば、FIFAは早急に試合中の私語について規制するルールを作らなければならない義務があると思う。
最後になるが、人種問題や差別などは、サッカーという1スポーツの問題ではない。この問題については、サッカーとは全く切り離して議論されるべき。日常生活で相手が傷付く言葉だから、サッカーの試合中に挑発の言葉として成立するのだ。