TBS、ハニカミ王子“盗聴”取材依頼でおわび。
なんでTBSは、こう次から次へと不祥事を起こし続けるのか……と不思議に思われる方が多いだろう。
一口で答えを言えば、視聴率が取れていないから。視聴率を取るために無理した結果がこれだ。
「でも不祥事を起こしたら、視聴率どころの騒ぎではない」と感じるだろう。
確かにTBSの社員は、そこまで無理はしない。視聴率が悪くて番組が打ち切りになっても、会社を解雇されることはない。しばらく閑職に追いやられる程度だ。しかし現場で実際に働いている社外スタッフは別だ。番組打ち切りイコール失業も有り得る。『発掘!あるある大事典』が実際は日本テレワークというプロダクションが主体となって製作されていた事は報道でご存知だろう。ほとんどのテレビ番組は、こうした番組製作プロダクションによって作られている。
テレビ朝日の『ニュースステーション』が『報道ステーション』に変わる時にゴタゴタしたことは、なんとなく聞いてご存知かと思う。『ニュースステーション』を現場で作っていたのはオフィス・トゥー・ワンというプロダクションだった。そして現在の『報道ステーション』を製作しているのは古館プロジェクト(※あくまでも製作はテレビ朝日で、オフィス・トゥー・ワンや古館プロジェクトは製作協力とテロップでは表示される。だが現場スタッフの大半は、プロダクションやフリーのスタッフだ)。久米宏はオフィス・トゥー・ワンに所属していた。古舘伊知郎については語る必要あるまい。古館プロジェクトが彼の会社である。
『ニュースステーション』から『報道ステーション』への変更は司会者が変わっただけではない。番組を製作するスタッフが総入れ替えとなったのだ。
『ピンポン!』は製作協力がイーストというプロダクションだ。実際に現場で働いているスタッフのほとんどはイーストか、あるいはイーストが契約した孫受けの社員だ。そして番組司会者である福澤朗はイーストに所属している。
もしも『ピンポン!』の視聴率が上がらずに司会者が福澤朗から別のキャスターに代えられれば、番組の製作体制もイーストから他社へ移る事は先にあげたNステ→報ステの例を見れば明らかだろう。
「不祥事を起こしたら、視聴率どころの騒ぎではない」ではなく「視聴率が取れなければ、不祥事の危険を冒しても取らなければならない」のである。
『発掘!あるある大事典』の時に、これは一番組の問題ではなく、現行のテレビ制作システムによる問題だと書いた。一連のTBS不祥事も同じである。もちろん他局も同じシステムで番組制作を行っているから、こうした根本的な問題は、一切報道しない。
社保庁のいい加減な仕事ぶりを長年、見逃してきた政府をテレビ局は批判しているが、製作現場のいい加減な仕事ぶりをテレビ局は今日も見逃しているのである。
【お断り】
今回の盗聴依頼実行者に対して、報道は「ディレクター」と表記しているに留まり、所属は明らかにされておりません。従って本エントリーは、実行者がイーストに所属していると断定する物ではありませんので、その点を誤解なさらないでください。『ピンポン!』は、製作・著作TBSのクレジットで放送されている番組ですので、最終的な責任の所在はTBSにあります。
●関連項目
納豆ダイエットはやらせ
「できません」といえない世界
なんでTBSは、こう次から次へと不祥事を起こし続けるのか……と不思議に思われる方が多いだろう。
一口で答えを言えば、視聴率が取れていないから。視聴率を取るために無理した結果がこれだ。
「でも不祥事を起こしたら、視聴率どころの騒ぎではない」と感じるだろう。
確かにTBSの社員は、そこまで無理はしない。視聴率が悪くて番組が打ち切りになっても、会社を解雇されることはない。しばらく閑職に追いやられる程度だ。しかし現場で実際に働いている社外スタッフは別だ。番組打ち切りイコール失業も有り得る。『発掘!あるある大事典』が実際は日本テレワークというプロダクションが主体となって製作されていた事は報道でご存知だろう。ほとんどのテレビ番組は、こうした番組製作プロダクションによって作られている。
テレビ朝日の『ニュースステーション』が『報道ステーション』に変わる時にゴタゴタしたことは、なんとなく聞いてご存知かと思う。『ニュースステーション』を現場で作っていたのはオフィス・トゥー・ワンというプロダクションだった。そして現在の『報道ステーション』を製作しているのは古館プロジェクト(※あくまでも製作はテレビ朝日で、オフィス・トゥー・ワンや古館プロジェクトは製作協力とテロップでは表示される。だが現場スタッフの大半は、プロダクションやフリーのスタッフだ)。久米宏はオフィス・トゥー・ワンに所属していた。古舘伊知郎については語る必要あるまい。古館プロジェクトが彼の会社である。
『ニュースステーション』から『報道ステーション』への変更は司会者が変わっただけではない。番組を製作するスタッフが総入れ替えとなったのだ。
『ピンポン!』は製作協力がイーストというプロダクションだ。実際に現場で働いているスタッフのほとんどはイーストか、あるいはイーストが契約した孫受けの社員だ。そして番組司会者である福澤朗はイーストに所属している。
もしも『ピンポン!』の視聴率が上がらずに司会者が福澤朗から別のキャスターに代えられれば、番組の製作体制もイーストから他社へ移る事は先にあげたNステ→報ステの例を見れば明らかだろう。
「不祥事を起こしたら、視聴率どころの騒ぎではない」ではなく「視聴率が取れなければ、不祥事の危険を冒しても取らなければならない」のである。
『発掘!あるある大事典』の時に、これは一番組の問題ではなく、現行のテレビ制作システムによる問題だと書いた。一連のTBS不祥事も同じである。もちろん他局も同じシステムで番組制作を行っているから、こうした根本的な問題は、一切報道しない。
社保庁のいい加減な仕事ぶりを長年、見逃してきた政府をテレビ局は批判しているが、製作現場のいい加減な仕事ぶりをテレビ局は今日も見逃しているのである。
【お断り】
今回の盗聴依頼実行者に対して、報道は「ディレクター」と表記しているに留まり、所属は明らかにされておりません。従って本エントリーは、実行者がイーストに所属していると断定する物ではありませんので、その点を誤解なさらないでください。『ピンポン!』は、製作・著作TBSのクレジットで放送されている番組ですので、最終的な責任の所在はTBSにあります。
●関連項目
納豆ダイエットはやらせ
「できません」といえない世界