オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

スキー場雑感

2008年01月06日 | Weblog

今シーズンそして今年初めてのスキーに行ってきた。

 場所は、神立スキー場で、天気も良くて雪も十分でそれほど混雑もしていなくて最高のコンディションだった。スキー歴何年かと聞かれると、大学の頃に始めて経験したので、かれこれ30年以上になるが、本格的に始めたのは40歳くらいからである。スキー技術も進歩していて、若かった頃教わったやり方は全く通用せず、全く最初からやり直しであった。教わったインストラクターがとっても素晴らしい方で、おかげで短期間で理論に基づいた快適な滑りができるようになった。手取り足取り、ああだこうだと言う面倒臭い事はあまり指導しないで、ポイントを一つずつ教えてくれるだけだったが、いつの間にか滑れるようになってた。極めた人は素晴らしいと感動したものである。

スキー場では、スキー教室が開かれている。

 時々、教えている現場を見物する時があるが、これではいつまで経っても滑れるようにならないだろうと思うこと仕切りである。確かにスキーには慣れて、今のレベルより少しは上達するだろうが、基本的な「滑り方」は教えていない気がする。いろんなやり方で手取り足取り部分的に形を作ってゆく手法を取っているんだろうが、スキー教室の生徒と先生の関係はたぶんその時一回こっきりだと思う。そんな中で何を教え何を学ぶのかはっきりしていない。生徒も何が問題なのか判っていないし、先生もどこが問題でどこを矯正すればいいかを理解していない。通り一遍のカリキュラムと時間をこなして、それで終わりである。まるで、現在の学校教育の現場を見ているようである。

本来であれば、もっと先生と生徒の関係を持続すべきである。

 できれば、専属の先生を決めるべきである。そして先生は生徒個々の指導カルテをつけるべきであり、生徒も漠然と「滑れるようになりたい」だけでなく、どこを目指して何をやりたいかを明確にすべきである。そうしないといつまで経っても上達しない。ある程度滑れるようになると、自分の弱点や問題点が判って来るはずである。それを先生にワンポイントアドバイスしてもらうのであれば、前述のようなスキー教室も効果があるだろう。

私の考え方で行けば、

 全くの初心者はすぐに止まれるくらいの緩斜面で直滑降の練習を徹底してすればいい。このときの姿勢を徹底的に体で覚えさせる必要がある。たぶんこれは退屈な作業になるだろうが、これが一番重要である。次に同じく緩斜面で横滑りの方法を徹底的に習熟させる。これも面白くなく退屈な練習だろう。次に体重移動による横滑りによってターンをする要領を徹底的に教える。あとはこれらの練習を繰り返すだけであり左右両方が連続でターンできるようにする。最後徐々に急斜面に挑戦させ、動作をより大きくできるように慣れさせてゆけば、カベやコブ以外の通常の斜面は滑れるようになる。これが私の教わったやり方である。昔の教え方で典型的な斜滑降もボーゲンもシュテムターンも飛び越えて即パラレルができるようになる。

昔のやり方を否定はしないが、

 段階を経て徐々に教えるのも一つの方法だが、分解した技術を徹底的に反復練習して目標に到達させる方法も有効だと思う。そして私としては後者のほうが効率的で有効だと思う。第一、教わる側が目標を持って簡単に練習しやすい。前者の方法だと、斜滑降の滑り方、ボーゲンの滑り方、シュテムターンの滑り方、そして最後のパラレルターンの滑り方をそれぞれ完成させなければならない。確かにその中に技術的な要素は含まれているが、最初からそれぞれを教えるのにはちょっと無理があるように思える。本当はボーゲンだって難しいのである。スピードを簡単にコントロールできるからいつも初心者に最初に教えるが、緩斜面ならスピードをコントロールする必要はない。手っ取り早く斜面を滑る方法教えようとするスキー教室の弊害だと思う。

スキー教室の場所を見ていると、

 たいていが、初・中級の斜面で一般の人と同じ場所で行われている。たいていの初心者は斜面が怖くて十分な直滑降の姿勢が取れずに後傾姿勢の突っ立った姿勢になってしまう。このままでは何をやってもうまくいかない。あとは、ボーゲンでは左右が異なるので横滑りの感覚がつきにくい。たぶん、ボーゲンが左右別々の横滑りであるという感覚を持っている初心者は少ないと思う。たいていはスピードをコントロールして前方に進んでいると勘違いしている。そして、ボーゲンの曲がりも左右別々の横滑りで曲がっていると言う感覚も持ちづらく、頭の中では平行移動を思い描いている。そして、ボーゲンから両足を揃えるシュテムターンに至る過程に無理がある。横滑りの感覚でなく「何となく」両足が揃い始める時に「何となく」横滑りでターンしているという感じになる。

グダグダとスキー談義になったが、

 スキー教室は、従来のやり方から少しずつでも変えてゆく事が必要ではないかと思える。脈絡のないワンポイントアドバイスの繰り返しではいくらやっても最終的な滑りはできない。私に言わせると、スキーなんて競技スキーは別にして自転車に乗るのと同じで一度乗れるようになるといとも簡単なものである。自転車なんて早い人で1日、遅くとも1週間練習すれば乗れるようになる。スキーも同じで1日から1週間で乗れるようになる。そのためには、退屈な基本動作を何度も繰り返し練習する事である。そしてできれば先生と生徒の関係を継続する事である。初めての先生、初めての生徒ではいつまで経っても上達できないし成果が積み上がることもない。そして生徒も主体的かつ具体的に自分の目標を持つ事だと思う。黙って教えてもらえば滑れるようになると思うのはあまりにも安易である。

ゲレンデを見ていると、

 どう見ても全くの初心者と思われる人が果敢にも斜面に挑戦している。当然基本なんて無視であるし、動作そのものが自己流である。これはこれで何も文句は言わないが、こんな練習をやっていても変な癖がつくだけで、どちらかと言うと意味がない(後で癖をなくすのは大変である)。極論すると、下手になるための練習を一生懸命やっていることになる。やはり最初はしっかりとしたインストラクターについて教わる事が重要だと思う。そしてインストラクターはしっかりと生徒の特性に応じて教える必要がある。一日個人レッスンするだけでも十分効果がある。一般的なスズメの学校のようなスキー教室はレッスン料は別にしてあまりお薦めでない。これはあくまで個人の見解です。ゴルフも英会話教室も、その他の習い事も同じだと思います。あくまでも教わるのはプロのしっかりした教える事を専門とする専属の先生です。

昔、北海道に勤務していた時、

 スキーは、雪国出身の人よりも南国出身の人のほうが上達が早いという経験がある。雪国出身の人(北海道では道産子スキーと言われていた)は子供の頃からの自己流から離れられず、乗りこなす事はできるが、スキー検定では基本通りではないので不合格となる。ところが、南国出身の人はスキー経験がないので最初から教わった通りに素直に習得して上達も早い。現在はスキー教育も充実しているのでそんな事もないと思うが、子供の頃の教育がいかに大切か、基本がいかに大切かを如実に実感した事例であったと思う。同様な事は今の日本の「基本教育」にも当てはまると思う。基本からはずれた自己流の考えばかりを持った若者が町に溢れているのではないかと懸念する。そして時々法律に触れる様な事件が取り沙汰される。

えぇ、話題はガラリと変わって、

 ゲレンデの真ん中で寝転がっているスノーボーダーの集団はどうにかなりませんかね。第一安全管理上問題だし危険である。次に邪魔である。特にその無神経さに精神的な嫌悪感が増大するばかりである。私は、前向きかつ建設的に考えて、このスノーボーダーを障害物と考えて滑っておりまして、それはそれで楽しみもあるんですが、時々周囲も確認せずに突然滑り始める無謀なボーダーもおり、障害物の役割も果たしておりません。障害物は障害物らしく動かないでいてじっとしていて欲しいし、動くときは周囲特に斜面上方を安全確認して発進してもらいたい。常識としては、斜面で止まる時は端の方に避けて中央は解放する事となっております。常識のない方達がたくさんおります。また安全を他人任せの方達もたくさんおります。

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