我々はほぼ想定内の世界に住んでいる。
都市計画も住宅も人生設計も毎日の生活も想定内でデザインされている。そして、その事に何の疑問も抱くことなく、さも当然の如く想定内の世界で生きている。しかし、想定外の事にも注目すべきではないかと思う。どちらかと言うと、想定外の事がほとんどで、想定内が一部ではないだろうか。我々が想定内のものにしか目を向けていないのではないか、想定内のものしか見えていないのではないかと思えてくる。
想定外の最大の関心事は「死」である。
最も大きいものは宇宙であり、人の心は想定外の事ばかりである。それらの想定外のものを全て捨て去って残った一部の想定内のもので物事を認識しているのではないかと思えてくる。想定内のものを全て認識している訳でもない。身近な生活体験から類推するに、人混みの中での自分の感覚と行動を観察すると、人間を観ていないで、人間と人間の間の空間を観ている。その空間の空いている方向に進めば人間にぶつかることなく効率的に移動できる。
人間そのものが想定内とすれば、
その回りに広がる空間は無限大に広がる想定できないもの、すなはち想定外である。想定外のものに注目すれば想定内の全体が炙り出しのように見えてくるのではないだろうか。想定外のものに注目したデザインがあるのではないだろうか。死に注目すれば生が見えてくるし、宇宙に注目すれば地球が見えてくる。全世界の人の心に注目すれば自分の心が見えてくる。見えてくるというよりは浮き彫りにされ形作られてゆく。新たな発見の繰り返しかもしれない。
たとえば、日本国周辺を考えてみると、
どうしても、国に注目してしまうが、国と国の間、国を取り巻く環境を考えてみると、海があり、空(宇宙)があり、海底があり、地底がある。こちらに目を向ければ新たな発見があるし、諸外国も目を向け始めているのではないだろうかと思う。文明が生み出した道具も、物として注目するのでなく、これを取り巻く人間の心、自然、知識、個性、伝統、歴史に目を向けたら新しいものが創造できるのではないかと思うし、世界はその方向に向かっているのではないかと思う。そして想定外の素晴らしいものが生み出されるような気がする。
陰陽太極図という図案がある。
白黒の勾玉が巴模様になった図であるが、黒色は陰を表し右側で下降する気を意味し、白色は陽を表し左側で上昇する気を意味する。陰は陽を飲み込もうとし、陽は陰を飲み込もうとしている。陰と陽は相対的なものであり表と裏の関係にある。想定内と想定外の関係も同じに見えてくる。想定内と思っていたものが想定外に、想定外と思っていたものが想定内になる。その両方を観察する事で本当の事実が見えてくるのではないかと思う。
通常の世界は「陽」を主体に考える。
すなはち、想定内のことである。しかし、目を転じて「陰」すなわち、想定外のことを主体に考えてみたらどうだろう。例えば、上昇、右、前進は陽であり、下降、左、後退は陰であるが、これを180度ひっくり返すと陰と陽は反転する。これまでの経済状況は上昇、右方向(将来)、前進であったが、下降、左方向(過去)、後退についても考えたら、冷静な対応ができるかもしれない。下降しても過去に戻っても後退しても何も問題ない視点から考え直してみるのも一考かもしれない。
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1 コメント
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- ねぇ (nene777ne@yahoo.co.jp)
- 2012-05-08 16:22:42
- はじめまして!ハロッo( ̄▽ ̄o)(o ̄▽ ̄)oハロー 初めてコメント残していきます、おもしろい内容だったのでコメント残していきますねー私もブログ書いてるのでよければ相互リンクしませんか?私のブログでもあなたのブログの紹介したいです、私のブログもよかったら見に来てくださいね!コメント残していってくれれば連絡もとれるので待ってますねーそいじゃ■゜Д゜■゜Д゜■゜Д゜■アドレス残していくのでメールしてね!そいじゃ■゜Д゜■゜Д゜■゜Д゜■
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